集落の変化
シルビアとセントと再会し、ベイゼの街を後にした。
帰りながら、2人にどんな事が出来るかとか
集落での仕事の内容などを話した。
2人は、どんな仕事でもやるとは言ってくれたけど
出来れば、自身にあった仕事をして欲しいと伝えた。
後は、王都の事などを聞きながら歩いた。
途中でミウが、疲れたからおぶれといってきたので
おぶろうとすると、お姫様抱っこにしろ!
と言われたから、素直にお姫様抱っこしながら歩いたら
リリに睨まれた。
魔物の森に入ってからは、リリが、魔獣を相手に無双していた。
そして、集落に到着した。
集落に戻り、皆にシルビアとセントを紹介し
今後の集落の事と、2人の家を造る事を話した。
すると、リーフが提案してきた。
「海さん、いっその事、海さんの家を造り直しませんか?」
「ん?」
「海さんの家は現在、空室が無い状態ですよね。
それにカエラとチャムも、海さんの家に住む方が
仕事の効率はいいと思います。」
「うん、それはわかるけど、カエラとチャムはいいの?」
「私は問題ありません」
「チャムも海さん家がいい!」
「はは・・・・」
「それに、海さんの家より、私達エルフの家の方が大きいのは
後から来た人に勘違いさせてしまいます」
「勘違い・・・ああ、ここがエルフの物って事?」
「そうです、ですので改築させて下さい」
エルフ達からの相談を受け、ミウ、リリにも聞いた。
「ミウ、リリはどうなの?」
「わらわは賛成ぞ、海は気にせんとしても
そう思う輩はおるでのぅ」
「リリも賛成。問題ないよ」
「わかった。 リーフ、頼むよ」
「はい、お任せ下さい」
「それから、荷馬車の事、どうなったの?」
「完成しています」
「おお!」
「シンギさんにも確認をして頂き、了承を得ています」
「そっか、ラナ、ありがとう」
「はい、嬉しいです!」
「それから他のエルフの皆も、ありがとう」
会議での荷馬車の完成の報告を受け
海の自宅を改築する事と
残りの山羊とコッケイを取りに行く事
備蓄倉庫の拡大が決まった。
そうして翌日から皆で行動を始めた。
午前中、海は木の伐採作業をし、必要な木材を調達した。
畑を担当している者たちには、畑の拡大と山羊たちの柵の拡大をお願いした。
ミウは、研究室に置いてあるものを纏めるなどをして
引っ越しの準備をした。
昼食後、海、ミウ、リリ、シンギ、エルフの狩り担当のエイナとカレンを連れて
山羊とコッケイを受け取りに出発した。
海は、出発する前に自宅の備品を、アイテムボックスに収納して自宅を空にした。
海達は、ダイゼンの街の近くにある、トラムさんの牧場を訪ねて
山羊とコッケイを受け取り、代金を払った。
「海さん、ありがとうございます」
「こちらこそ、お待たせしてしまいすいません」
「また、ご利用ください」
「はい、トラムさんに有り難うとお伝えください」
海達は、トラムの牧場を離れ、集落を目指した。
牧場に来る時と違い、帰りは速度が落ちるので警戒しながら戻った。
途中で魔物や魔獣との遭遇があったが、リリやエイナ、カレンが倒した。
集落に着き、山羊たちを柵の中に放ち、皆で他の作業の手伝いをした。
その後、山羊、コッケイの小屋を造ったり
畑の拡大、薬草畑の作製をした。
薬草畑の管理はシルビアに任せた。
そうして数日が過ぎ、海の家が完成した。
2階建ての家で1階に大きなフロアがあり、
1階が、ミウの研究室、事務室、応接室、会議室、食堂、風呂、地下食糧庫、トイレが2カ所
2階が皆の個室、海、ミウ、リリ、ミザリー、カエラ、チャム、シルビア、セントが住む。
この家の管理は、執事のセントさんとメイド達に任せる事にした。
海は、アイテムボックスに収納していた物を配って回り、足りない物は改めて作ることにした。
その後、備蓄倉庫、畑、牧場も完成し、各自がいつもの生活に戻った。
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