ベイゼの街で
翌日、3人でベイゼの街に行った。
ベイゼのギルドに顔を出して報告をし、証拠を提出した。
「はい、間違いないです。
ご苦労様でした。
こちらが報酬ですので確認してください」
海は、報酬を確認した。
「間違いありません」
海はギルドを出て、市場に向かった。
市場では野菜、調味料、種を購入した。
海は他に欲しい物がないかとミウとリリに聞いた。
「ミウ、リリ、欲しい物はない?」
「私、生地が欲しい」
「わらわはポーション用の入れ物かのぅ」
2人の欲しい物を購入する為に、
店をまわっている時に声を掛けられた。
「海様」
海は、振り返り驚いた。
そこにはシルビアとセントがいた。
「シルビアさん、どうしてここに居るのですか?」
「海様、お話を聞いて欲しいのです」
「いいですよ、どこかでお茶しましょう」
海達は、近場の茶屋に入った。
「シルビアさん、話して頂けますか?」
「はい、実はわたしは教会の聖女です。
セントは聖女付きの執事です。」
「その、聖女様が何故、僕達と出会ったときに
あんなにボロボロになっていたのですか?」
「その話をする前に王都での話をさせて下さい」
「わかりました」
シルビアは王都での教会と貴族の癒着について語った。
語った内容を端的に言うと
◦王都の教会では聖女は名ばかりの存在。
◦21歳になると聖女の役を降ろされて貴族に売られる。
◦聖女見習いは孤児の中で魔法が使える者か
貧しい家の生まれで光の魔法が使える者がなれる。
◦売られる貴族はいつも同じ事
◦売られた後は生きていれば奴隷になっている。
◦売る行為の表向きは光の魔法を使える者を
貴族家で迎い入れて魔法の使える子を成す為
シルビアも、もうすぐ21歳で貴族に売られる所だったが
セントの協力で逃走したとの事だった。
リリは聞いてみた。
「貴族に、売られた人を見た事あるの?」
「はい、生きているのを見たのは1人だけです。
その方は奴隷になっていました。
お見かけした時に声を掛けましたが
廃人のようになっていて返答はありませんでした」
海は聞いた。
「何故、ダイゼンの街ではなくてベイゼの街にいるのですか?」
「ダイゼンの教会でお世話になっている時に王都の教会から
連絡がありました。
内容は聖女が来たら捕らえよとの事と
捕らえたら教会騎士団に渡すようにとの通達でした。」
「それでダイゼンの教会から逃げたの?」
「いえ、マルコス神父が教会騎士団が来る前に逃げるように
と仰って下さいました。」
「これからどうするのですか?」
「はい、海様にお願いです。
どうか、海様の集落に私達を置いて頂けませんか?」
海は、住むのは構わないと思うが
ただ住むだけでは、他の人に申し訳ないと思ったので
素直に聞いてみた。
「シルビアさん、住むことは構いません。
ただ、僕達の集落に、教会が必要とも思いません。
ですので、集落に住むのであれば、聖女の立場も何もありません。
皆と同じ様に働いて貰います。
その条件が納得出来るなら、歓迎します。」
海の言葉を聞き、シルビアは笑顔で答えた。
「はい、喜んでその条件、お受けさせて頂きます」
「いいの?」
「はい、聖女に未練はありませんから」
「セントはいいの?」
「はい、私もお世話にならせて下さい」
「わかった、これから宜しくね」
再度、5人で必要な物を購入してから集落に戻った。
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