ダイゼンの街
集落を出発した5人は魔物の森を抜け、ダイゼンの街を目指した。
1度、休憩を取ったが、太陽が頂点から斜めに傾いた頃、
ダイゼンの入り口に着いた。
海は、フードを被ったまま進み出た。
海達は、門番に止められる事も無く、入場料を払い、ダイゼンの街に入った。
街に入ってからは教会を目指した。
教会に着くとシルビアが近くにいた教会従事者に話し掛けた。
「すいません、マルコス神父に取り次いでいただけませんか?」
「失礼ですが、あなたは?」
「シルビアです」
「!! シルビア様ですか、申し訳御座いません。
只今、マルコス神父を呼んで参ります」
教会従事者は、シルビアの突然の来館で慌てた。
その後、教会従事者は、落ち着いてからマルコス神父を呼びに行った。
「お待たせしました。
シルビア、久しぶりですね、元気でしたか?」
「マルコス神父様、お久しぶりです。
この度の突然の来館、お許し下さい」
「お気になさらず、それで、どうなされたのですか?」
「はい、実は込み入った話がありまして・・・」
「では、場所を変えましょう」
「ありがとうございます。
その前に、私たちは、こちらに来る途中で路銀がつきまして
こちらの冒険者の方々に護衛の依頼と共に宿の代金等をお借りしております」
「わかりました、こちらでお支払いしましょう」
「ありがとうございます」
マルコス神父の指示で教会従事者がお金を持って来た。
「海様、この度は有り難うございました。
こちらをお持ちください」
「いえいえ、困った時はお互い様です」
海は、代金を貰い、挨拶をしてから教会から離れた。
「ねぇ、海、これからどうする?」
「う~ん、市場で変な奴に出会ったりして、余計な波風立てたくないから
トラムさんの店に行って山羊を持って帰ろうかな」
「そうだね。じゃぁいこう!」
「うん!」
ダイゼンの街を出てトラムの店に向かった。
トラムの店は、牧場だった。
海は、牧場の人を見つけ、トラムの名前を出すと
1人の男が駆け寄って来た。
「いらっしゃいませ。
話はお伺いしております。どうぞこちらへ」
男について行くと山羊がいた。
「山羊とコッケイで聞いていますが」
「はい、今日は山羊を3頭持って帰ります。他の物は
また後日、来ますので」
「わかりました」
海は、代金を支払い、山羊の雄3頭を貰って牧場を後にした。
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