九尾の里2
昨晩は良く眠れた。
この世界は魔物や魔法の世界、人間の他に獣人族などもいることがわかった。
完全に異世界ファンタジー。
ここで生きていく為に何をするべきかを考えて行動しよう。
リリの家族と朝食を頂いているとお客さんが来た
「カイルさん、いるかい?長老が呼んでいるのだが」
「わかった、今、行くよ」
なんとなく、僕の事かなと思ったが、カイルさんは戻って来ても
何も言わなかった。
昼頃、カイルさんに呼ばれて行くと1本の剣をくれた。
「海君、これから生きていくには武器も必要だから
古いがこの剣をあげるよ。
ただの鉄の剣だが無いよりはいいと思う。」
「有り難うございます。色々と助けて頂いて本当に有難いです。」
「これから大変だろうけど頑張れよ」
「はい!」
それから僕は貰った剣を使って練習してみた。(自己流)
剣を振っていると狐人族の人が声を掛けてきた。
「おい!人間、長老が呼んでいるから来い!」
「はい」
「なんで人間なんかが・・・チッ!」
機嫌悪そうだ。
長老の屋敷に着くなり庭に通された。
「君が異世界から来たという少年か?」
「はい、大江 海です。」
「そうか・・・難しい話をしても仕方あるまい。
我々狐人族は人間に対して良い感情を持ってはおらぬ
カイルにも話したが君にここを出て行って欲しいのじゃ
あやつも悩んでおったので直接話をした次第じゃ」
カイルさんというかリリの家族に迷惑は掛けられないから出ていこう。
「わかりました。でも、挨拶だけはさせてください。
必ず出ていきますから」
「わかった」
その後、リリの自宅に戻ったらカイルさんがいた。
「カイルさん、色々お世話になりました。
この御恩は決して忘れません、これから人族の街を目指そうと思います。」
「どうしたんだい?えらく急だね」
「いえ、いつまでもお世話になるのは申し訳ないから」
カイルさんは少し考えた後、
「ごめんな、ここから東に行けば街があるからね
気を付けるんだよ」
「はい、ありがとうございました」
そして僕は九尾の里を後にした。
不定期投稿ですがよろしくお願いします。