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ある日、突然、異世界記  作者: タロさ
異世界での生活
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日常の仕事

海は、寝ている時に出会ったアミの事を考えていた。

もし、この世界に僕を連れてきた人なら何が目的だろうと。


「またねって言ってたから、今度会ったら聞こう」


海は、独り言をつぶやきながら塀の上から集落を見ていた。


数日が経ち、エルフ達とも仲良くなり、人数が増えたことで

作業もはかどり、畑も出来つつあった。


食事の時、海がミルクが欲しいと思い皆に聞いてみた。


「ミルクが欲しいし、卵も欲しい。

 どうしたらいいかな?」

「海よ、山羊とコッケイという鳥を飼えば良いぞ」

「ミウ、どこで売ってるのか知ってる?」

「ベイゼの街には無かったのぅ」

「商人にきいてみたら」

「そうだねリリ、そうするよ」


商人に聞いて手にはいっても運搬が困る。


「リーフ」

「はい、馬車というか動物を運べる荷台って作れる?」

「家を建てたりはしますが馬車は作った事はありません」

「そうか」


買うしかないかと思い諦めかけた時、1人、手が挙がった。


「はい、はい、はーい」

「ラナ、どうしたの?」


建築を担当している小柄なエルフのラナが答えた。


「海さん、私、作ってみたいです」

「ほんと、作ってくれるの?」

「はい!でも作ったことは無いのですけど・・・・」

「うん、いいよ。

 失敗してもいいから頑張ってみて」


ラナは、大喜びしていると、他の建築担当のエルフ達も賛同した。


「ラナ、手伝うよ!」

「私も手伝う」

「・・・・・手伝う」

「皆、ありがとう!海さんいいですか?」

「もちろんだよ!リーフ、纏め役頼んでいいかな」

「はい、勿論です」

「それから、シンギにも聞いてみて欲しい。

 シンギが引けないと駄目だから」

「わかりました」


こうしてエルフ達の荷馬車作りが始まった。


エルフ達が作業を進めているので

海とミウ、リリはベイゼの街に向かった。

ベイゼの街に着き、いつものようにギルドに寄って

魔獣を卸し、ギルドを出ようとしたら受付さんから声が掛かった。


「海さん、待って貰えますか。

 ギルドマスターが来たら声を掛けて欲しいと言ってましたので」

「わかりました」

(何の用だろう・・・・)


受付で待っているとクラインがやってきた。


「にいさん、呼び止めてすまんな」

「いえ、大丈夫です。

 ところで・・・・・・」

「ああ、いこうか」


クラインさんに連れられて応接室に入った。


「どうかしたのですか?」

「ダイゼンとベイゼの街の真ん中に山脈があるんだ。

 その山脈の麓には小さな村がいくつか点在しているのだけど

 最近、魔物がその村々を襲撃してくるらしい。

 で、にいさん達に調査と盗伐を依頼したい」

「あの・・・前にも言いましたが

 僕達、低ランク冒険者ですが・・・」

「わかっている。手は打った。カードを渡してくれ」


クラインさんに言われるがままカードを渡すと

後ろで待機していた受付のお姉さんに渡した。

暫くすると、お姉さんが戻って来て

クラインさんにカードを渡した。


「これで大丈夫だ」


差し出されたカードを受け取って確認すると

3人共Bランクになっていた。


「Bランクになってますが」

「そうだ、にいさん達はBランクになった。

 AとかSにするには試験があるがBまでなら

 俺の裁量に任せられているからな」

「強引な・・・・・」

「なにを言うか!本来、にいさん達はAやSでも

 問題にならない程の実績を持っているんだ。」

「そうなんだ」

「だから、たのむ。受けてくれ」

「わかりました。受けます」


魔物盗伐の依頼を受け、海達はギルドを後にし

市場に向かった。







不定期投稿ですがよろしくお願いします。

温かい目で見て頂ければ幸いです。

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