決断
一晩経ち、エルフ達は海の自宅前に集まった。
「返事は決まりましたか?」
「はい、こちらに住まわせて下さい。」
「わかった。でも、この集落のルールは守ってください。
1つ、平等です。
2つ、決定事項は守る
3つ、仕事をする事
以上です。」
「はい・・・以上ですか?」
「そうです、難しい事は無いと思います。
この中には、奴隷商から僕が買って来た奴隷もいます。
でも、奴隷だからと邪険に扱ったりは禁止です。
これは絶対です。」
「わかりました。守ります」
海とリーフは握手を交わし、今後の事を相談した。
まず、エルフ達に従事してもらう仕事を決めた。
海の家のメイド2名、建築、8名、狩り、6名
取り纏め役をリーフで決まった。
仕事を振り分ける際、適正を聞いたら、皆が殆んど出来るとの事だったので
得意な仕事に振り分けることが出来た。
エルフ達と過ごすようになって7日が過ぎた。
家も完成した。他にも燻製小屋も造った。
エルフ達の家は大きな家で全員が住むらしい。
海、ミウ、リリはエルフ達の為に街へ行き、衣類、寝具を買い、
市場で今まで以上の食糧を購入した。
この頃になると雪が降った。
雪が浅い内は狩りをしたりするが
本格的に積もり始めたら家に引きこもって小物作りに専念する。
数日経って、本格的に雪が積もり始めた。
日を追う毎に雪は深くはなり、海達は、家に引きこもるようになった。
各自の家では小物を作ったり、
雪が降る前に、集めた薬草でポーション生成をおこなった。
また、雪の止んだ日には雪かきをして各家への道をつくり
食糧の確認や、近場の木を伐採し、薪をつくった。
そうして作業を繰り返しているうちに雪が解け、春が来た。
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