日常
朝になり、海が目覚めると鼻にくすぐったさを感じる。
銀色の髪の1部が、海の顔に掛かっていたのだ。
手で髪を優しく払い、横をむく。
人形のような整った顔立ち、白い肌、銀色の髪の少女が寝ている。
海は思わず、見惚れてしまった。
ほぼ、毎日見ているはずなのに・・・・・
海が、そのまま眺めているとふと声が掛かる。
「海は面白い趣味をしておるの・・・
それとも、わらわの顔になにか付いておったのか?」
「あっ・・おはよう」
「まぁ良い、少々恥ずかしいが悪い気はせぬ」
「・・うん」
「なんじゃ、昨日の夜と同じ様に血を吸って欲しいのか?」
昨日の夜を思い出し、海は顔を赤くした。
「ち・・・違うよ!」
「フフッ・・海を揶揄うのはおもしろいのぉ」
ミウは、朝からご機嫌になり、さっと服を着ると
海の手を取って部屋から出ようとした。
「ミウ、待って!
僕はまだ服を着てないんだ」
2人とも準備を済ませて下に降り、朝食を頂き、宿を後にした。
「ミウ、今日は買い物を済ませた後、
依頼を受けずに拠点に戻ろうと思っているけど、どうかな」
「わらわも少し欲しいものあるだけだから
それで構わぬ」
「わかった」
2人は市場に行き、衣類、寝具、食材と買ってアイテムボックスに収納していった。
ミウが、魔道具屋に行きたい言うので向かった。
魔道具屋の中には、便利な道具が置いてあり、色々と購入した。
ミウは、ポーション生成の道具などを購入していた。
海とミウが購入したものは
水の出る魔道具×30、お湯の出る魔道具×30、ランタン×60、鍵×60、
ポーション生成道具一式、毒回復薬生成道具一式だった。
結構な金額になったが、必要な物だったので満足し、街を出た。
2人は街の外に出ると、いつもの海がミウをおぶるスタイルで
街道を全力で走り、拠点を目指した。
不定期投稿ですがよろしくお願いします。
温かい目で見て頂ければ幸いです。




