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ある日、突然、異世界記  作者: タロさ
異世界での生活
27/83

領主の館へ

会場でミウと食事をし、観覧していると領主が会場に現れた。


「皆さん、本日はようこそわが館へ

 私は、この館の主、アダムス フォン アデル

 そして妻のルビー フォン アデルだ

 本日は、先刻起きたスタンビートで活躍した貴殿らを労う為の宴である故、

 楽しんで欲しい」


領主の挨拶が済み、観覧している人達も楽しく飲んでいる。

冒険者、商人、兵団の人など本当に色々な人達が参加していた。

その中でもミウは目立っていた。

時折、商人の金持ちらしき人などが話しかけるが、ミウは言葉を発せず

海の腕に抱き着いている。


ミウと2人で楽しんでいると領主がやってきた。


「初めましてだね、楽しんで貰えているかい」

「はい、もちろん、

 挨拶が遅れました。 僕は海といいます。こちらがミウです」

「綺麗なお嬢さんだね、奥さんかい」

「いいえ、妻では・・・」

「わらわは婚約者じゃ」


被せるようにミウが答えた。

あまりにも突然で海は返答できなかった。

(いつ、僕は婚約したのかなぁ~)


「そうか、ところで洞窟も調べてくれたんだよね」

「はい、ギルドには報告しましたが、洞窟はダンジョンになっていました」

「ダンジョンにか・・・君はそのダンジョンを何処まで進んだのだね」

「地下10階です。そこで行き止まりでしたので」

「10階か・・・強力な魔獣は発見できたか」

「はい、地竜が5体いました」

「なら、討伐隊を組む必要があるな」

「いえ、倒しましたから」

「倒した・・・・・君は・・・君は何人で挑んだのかね」

「僕とミウの2人です」


領主は信じられないとばかりに驚いている。


「たった2人で・・・・・

 討伐した地竜はどうした?」

「はい、3体はギルドに卸ました。残りは持っています」

「持っているというのは、今、持っていると言うことかね」

「はい、その通りです。」


領主の目が輝きだした。


「海君、良ければ見せて貰えないだろうか」

「どこに出せばいいですか?」

「しばらく待ってくれ」


領主はそう言うと執事とメイドに指示をだし、会場の隅を大きく空けてシートをひいた。


「海君、ここに頼む」

「はい、1体ですか、2体ですか」

「1体でいい」


領主の許可をもらい地竜をシートの上にだした。


「おおーーー!」


地竜のまわりに人だかりができて来た。

領主は、スタンビートの発生の洞窟で見つかった事を皆に伝えていた。

海の所に領主が来て言った。


「海君、この地竜を私に売ってくれないだろうか?

 もちろん、褒賞の意味も込めて色も付けさせてもらうが」

「構いませんよ。お売りいたします」

「有難い。それで出来れば2体とも譲って欲しいのだが」

「はい、どこに出せばいいですか?」

「今、案内しよう」


領主は、海を伴って会場から離れた中庭に連れて来た。

領主とともに妻、息子、娘も付いてきていた。


「ここに頼む。代金もすぐに持ってこよう」


海は地竜をだした。

子供たちも、目の前の地竜に興奮している。

その時、娘が海に話し掛けてきた。


「海様、この竜は海様が倒されたのですか?」

「いえ、彼女と2人で倒しました。」

「海様は凄い方なのですね」

「そんなことはありませんよ」

「ご謙遜なさらずとも良いのに・・・

 海様、私、アダムス フォン アデルの娘

 イルミナ フォン アデルと申します。

 これから仲良くしてくださいませんか」


海は、ミウの力が強くなり、抱き着かれている腕に激痛を感じるようになった。


貴族の館での宴が終わり、海とミウは馬車に乗り宿を目指した。

結局、領主は地竜を1体金貨25枚で買い取ってくれた。

宿に戻るなり、ミウが血が欲しいと言いだし

また、全裸で抱き着かれた。


気が付いたら朝だった。








不定期投稿ですがよろしくお願いします。

温かい目で見て頂ければ幸いです。

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