日常の変化2
「自己紹介がまだでした。僕は大江 海と申します。
ご迷惑をおかけしてすいません。」
「私は狐人族のリリだよ。九尾の里に住んでいて狩りに来たら変態に出会った(笑)」
「変態ではないけど・・・仕方ないかな」
「これからどうするの?」
海は自分は別の世界から来た事、また、ここが何処か分からないこと
お金がないことなど
正直にリリさんに打ち明けた。
「私にどうしろと・・・」
「いえ、この世界の事を教えて頂ければと思って」
「いいよ、知ってる事なら教えてあげる。」
リリさんからこの世界のことを聞いた。
今、海がいる場所は魔物の森と言われ人族は近づかないこと
また、獣人族もあまり近づかないらしい。
ここから北に行くと人間の街もあるが獣人族は行かないらしい。
お金を稼ぐなら獣を倒して売ればお金になることを教えてくれた。
「今日は、家に泊めてあげるよ」
「ご両親に怒られませんか?」
少し心配になった。
「たぶん大丈夫。でも里に行ったら少し嫌な思いをするかも知れないけど
我慢してね」
「はい、お世話になる身ですし泊めて頂けるだけで有難いです。」
九尾の里に行く途中、猪みたいな魔獣に遭遇したがリリが簡単に倒した。
「魔獣、初めて見ました。リリさんは強いですね」
「あははは、あれはボアといって強い魔獣じゃないよ(笑)
強い魔獣や魔物と遭遇したら魔法で戦うか逃げるしかないよ」
「魔法があるんだ」
魔法があるなら使ってみたい、リリさんに教えて貰おうと海は決意し、
「リリさん、魔法を教えて貰えませんか?」
「さんはいらない。りりでいいよ(笑)
魔法は適正があれば使えるから、やってみようか」
「ありがとう」
リリの指示で海とリリは両手を繋ぎ、目を閉じる。
「今から魔力を私の右手から流すから海はそれを感じたら意識を集中して
同じように右手から私に戻してね、いくよ」
掛け声と同時に海の左手が熱くなっていく。
意識を集中し、体の中を魔力が通過するイメージを描き、
右手に送り込み、リリの左手に送る。
「出来たね、魔力はあるけど属性は判らない。
とりあえず、火と風を使ってみる?」
「はい、お願いします。」
海はりりに従い、りりと同じ呪文を唱えた。
魔法は発動した。
「リリ、できたよ! ありがとう」
風の魔法も発動し、火と風の適正があることが判明した。
不定期投稿ですがよろしくお願いします。