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ある日、突然、異世界記  作者: タロさ
異世界での生活
19/83

拠点にて

5人は拠点を目指した。

途中、食事を採り、ゆっくりと歩いた。


拠点に到着し、部屋に案内する。


「みんな、お疲れ様。ここが君達が生活する場所です。

 明日は、家を造るから、今日は、狭いけど我慢してください。

 この部屋で、4人が寝てくれたらいいから」

「主は何処で寝るのじゃ」

「僕は洞窟で寝るよ」

「何故じゃ、主も一緒に寝れば良かろう」

「え、悪いよ」

「気にするでない、わらわの横で寝よ」

「ご主人様、私共が洞窟で寝ますので

 どうか、こちらでおやすみください」

「ほれ、主よ、貴様が気を使うから

 他の者まで遠慮しておるではないか」

「わかったよ、じゃぁ今晩は一緒に寝よう」

「うむ、それで良いのじゃ」


結局、5人で寝ることになり

ベットにはミウ、海。

フロアにはケイ、ミザリー、キュリが寝ることになった。


朝、海は1人で朝食の準備をしていた。

流石に皆、疲れただろうから起こすのは気が引けた。

暫くするとケイが起きてきた。


「ご主人様、おはようございます。

 寝坊してしまいました。明日は必ず起きますので

 どうか、お許しください」

「ケイ、おはよう。気にしないで

 疲れていると思ったから、起こさなかったんだ」

「あっ・・・有り難うございます」

「一緒に準備しよう」

「はい!」


2人で準備しながら、海はケイに狐人族の里の事を話した。


「ケイ、聞きづらい事を聞くよ、どうして、奴隷になったの?」

「はい・・・・私は、両親と旅をしていた時に盗賊に襲われて

 奴隷になりました」

「ご両親は?」

「・・・・殺されました・・・・・」

「・・・・・ごめん」

「大丈夫です。もう4年も前の事ですから」


海は、気まずさを感じながらも話を続けた。


「僕の知っている所に、狐人族の里があるんだ。

 ケイが良ければ行ってみるかい?」

「近くにあるのですか?」

「まぁ、近くではないけど、あるよ。

 ケイさえ良ければ、そこで暮らしてもいいと思っているよ」

「私、ご主人様に買われた奴隷ですけど・・・・・」

「ケイを里に帰らせたくて、買ったんだ」

「ご主人様・・・・・」


ケイは涙を浮かべながら答えた。


「ありがとうございます」

「気にしないでいいよ

 さぁ、皆を起こして御飯にしよう」


2人で、皆を起こし食事をした。


今日の予定を皆に説明し、それぞれの作業を始めた。

ミウはミザリーを何処かに連れて、行った。

ケイとキュリは海の手伝いをした。


海の錬成魔法で長屋を建てた。

長屋は6部屋造り、風呂は無いものの

トイレはどうしようかと悩んでいると

キュリが、穴を掘ってスライムをいれたらいいと教えてくれた。

スライムは、何でも消化するのでトイレに使えるらしい。


キュリに従い、3人でスライムを探しに出掛けた。

森の入り口まで戻り、草原でスライムを捕獲してまわった。

ただ、生きたままだと、アイテムボックスに入れることが出来なくて

運搬に手こずったが、なんとかなった。

スライムを、木の皮で作った籠に入れていく事で運べた。


拠点にスライムを持ち帰り、各部屋に穴を掘り、トイレを完成させた。

ついでに、今迄なかった海の家にも設置した。

これまでは、森に穴を掘って使っていた事を考えれば

とても便利になった。


家を建て、狩りをし、落ち着いた頃、ミウにケイの事を話した。


「ミウ、明日、狐人族の里にケイを連れて行こうと思う」

「そうか、主はケイを里に帰す為に買ったのだな」

「うん、それで、ミウには留守番をお願いしたい」

「良いぞ、わらわは今回は残ろう、

 だが、良いか主よ、貴様はわらわの物ぞ、忘れるでないぞ」

「う・・・うん、わかったよ」

(いつから僕は、ミウのものになったんだろう・・・・・)


翌朝、海とケイは狐人族の里を目指して旅だった。







不定期投稿ですがよろしくお願いします。

温かい目で見て頂ければ幸いです。

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