ベイゼの街4
海は、倉庫の中を見渡して、一番広いスペースを指定した。
「あそこの広い場所を使っていいですか?」
「そうだな、そこでいいだろう。では、たのむ。」
ギルドマスターに了解をもらい、ワイバーンをアイテムボックスから
取り出した。
「おお!」
倉庫に居たギルド職員から、声があがった。
海は気にせず、次々とアイテムボックスから魔獣や魔物を
取り出していった。
倉庫の広く空いていたスペースが埋まっていき、
ギルドマスターは、驚いて海に、声を掛けた。
「おい、おい、おい、なんだこれは・・・・・・
にいさん、どれだけ持っているんだよ」
「はい、もうすぐ終わります。」
ギルドマスターは、職員に指示をだした。
「手の空いている査定のできる職員を全員、
倉庫に集めろ!」
「はい」
ギルドマスターの指示に職員は走って行った。
「にいさん、少しだけ時間を貰えるか?
査定に時間が必要だ、それから今日は街に泊まってくれ、
宿代は出すから、明日もう1度来てくれ。」
「わかりました、ミウ、今日はこの街に泊まろう」
「うむ、構わぬ。」
「では、クラインさん、明日来ます。」
「ああ、たのむ。宿はギルドの正面にある、このみ亭に泊まってくれたらいい。
代金は、こちらで払う旨は伝えてあるから」
「有り難うございます、ミウ、行こう」
海達は、このみ亭に向かった。
ギルド正面にあるだけにすぐに到着した。
「こんにちは、ギルドのクラインさんの紹介で来たのですが」
「いらっしゃい、聞いてるよ。
若いのにすごいな。
俺は元冒険者のコバルトだ、宜しくたのむ。」
「僕は海です。彼女はミウ、よろしくお願いします。」
「綺麗な姉ちゃん連れてるな、羨ましいぜ!
おっと、部屋紹介しないとな。
2階の突き当りの部屋だ。案内するよ」
海達はコバルトに部屋に案内してもらい、
中に入ると、思ったよりも広く、ベットが2つあった。
「体が洗いたかったら、裏の井戸を使ってくれ。
それから、食事もギルド持ちだから
腹が減ったら、1階の食堂で俺に声をかけてくれ、
じゃぁな」
コバルトが立ち去った後、ミウと相談する。
「これからどうする?
僕は、街を散策してみようと思ってるけど
ミウはどうする?」
「わらわも一緒にゆくぞ」
「うん、行こう」
宿を出て、2人で散策を始めた。
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