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ある日、突然、異世界記  作者: タロさ
異世界での生活
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訪問者

今日も1日が始まった。寒い。


やはり冬の事も考えて行動しよう。

その為、薪小屋を作った。

薪は狩りをしながら集めればいい。


狩りに出てサーチの魔法を使ってみる。

頭の中で「サーチ」と唱えた。

一定範囲に黄色い点滅が動いているのがわかる。

これが魔獣かもと思い

その場所へ走る。

魔獣がいたので遠慮なく狩る。

探す手間が省けるので効率良く狩りが出来そうだ。


昼頃まで薪集めと狩りをし、拠点を目指してのんびり歩く。


この世界に来てどれくらい経ったのか

最近、分からなくなってきた。

そんなことを考えながら拠点に戻った。


家に近づくと、昨日干しておいた魔獣の皮が無くなっていたので

風で飛んだのかと思い辺りを探して見てもなかった。

不思議に思いながらも自宅のドアを開けると

ベットで誰かが寝ている。

近くに寄って見ると

銀色の髪をした少女が魔獣の毛皮に包まれて寝ていた。


「おーい、おーい、起きてください」


起きない・・・・・・


「あのー、起きて貰えませんか」


・・・・・・・・・・


彼女に触れる勇気もないので放置することに決めた。


外にでてキッチンを作る。

野外バーベキュウハウスみたいな造りにし、

排水は風呂の排水口と兼用にした。

アイテムボックスから石を取り出し、錬成で加工して石鍋を作った。


火を焚き、石鍋にボアの骨付き肉と水を入れ、

塩で味付けしてスープをつくり

蛇の肉を焼いた。


いい匂いがしてきた頃、自宅のドアが開き

中から先程ベットで寝ていた女の子が現れた。


「おはようございます。」

「ん・・・? 主は誰じゃ」

「海といいます。ここは僕の家なのですが・・・」

「そうか、で、わらわの食事はどれじゃ」

「あっ・・・良ければどうぞ」


海は女の子に食事を差し出す。


「うむ」


女の子は頷くと食事を始めた。

女の子は色白なうえ、小柄で銀色の長い髪をした美少女だった。

海は見とれてしまい、器を持ったままの姿勢で動かなくなった。


「主よ、わらわに何かついておるのか?」


急に声を掛けられ、ビクッ!としてしまった様子をみて

少女は笑った。


「あ、すいません、ごめんなさい。

 久しぶりに人に会ったのでつい・・・・・・・・」

「主はおもしろいのぅ、ここには一人でおるのか?」

「はい、ここは僕が作りました。それで、あのー、お名前伺ってもいいですか?」

「うむ、そうじゃった。

 わらわはミウ ヴィルド、正真正銘のヴァンパイアじゃ」

「えっヴァンパイアですか、太陽出てますけど?」

「わらわは始祖じゃ、太陽など意味を持たぬ。」

「そうなのですね、ところでここにはどの様な御用時ですか?」

「この世界にはもう、ヴァンパイアは、わらわしかおらぬゆえ、一人で旅をしておったのじゃ

 その途中でここを見つけたので休憩しておったのじゃ」

「そうですか、これから、どうなさるのですか?」

「主はもっと気軽に話が出来ぬのか、わらわは気にせぬ」

「わかり・・・わかった。で、どうするの?」

「旅は疲れたし、主はいい匂いがする。

 だからわらわもここに住む。それとも、わらわと一緒は嫌か」

「いえいえ、そんなことないよ

 ・・・ ん?・・・・いい匂い・・・ん?

 まぁ、住むのは構いませんよ。新しい家作った方がいい?」

「いらん、主と住むと言ったであろうが」


これ以上言っても仕方ないと思い。


「わかった、これからよろしく」

「うむ、よろしくなのじゃ」



 


不定期投稿ですがよろしくお願いします。

もう1話投稿します。

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