プロローグ
──これは夫の話。私の愛する人の話。そして私たち夫婦の話。──
◆◇◆◇◆◇
何度目か分からない程読んでいる本を読んでいると
「ユリア、貴方またその本読んでるの?昨日も読んでなかった?」
ママが来て、呆れながら何度目か分からないセリフを言う。
「ママ!この本はどの本よりも価値があるのよ?それを読まなないと子孫として恥だわ!」
「ふふ、確かにそうね。子孫の私達はこの本を、一度は読まないといけないしきたりだからね。それに、貴方は先祖返りで良く似てるからね」
「みんなそう言うけど実感ないわ」
「きっとこれから解るわよ。夕食には戻のよ」
「分かってるわ、ママ」
ママが書庫から出ると、私は続きを読むため本に目を落とす。
◇◆◇◆◇◆
「──⁉大丈夫か!!おいっ!!」
「だ……大丈夫じゃないわ!」
「ぐあっ!!」
「くっそぉおおお!!」
「──隊長!!!!負傷者が多すぎます!損害率40%超えました!!!!」
「マジかよ!くそがっ!!──!おい!!──はどこだ!!!!」
「前線で──と交戦中です!」
「さすがっ…だな…。あいつらに伝令だ!!我々は撤退する!!」
「はっ!!」
「本当に足手まといだったのか…」
「──!いくわよ!!」
「カウント10だ!いくぞ!!10・9・7・・・・3・2・1!!」
「氷河の壁!!」
「グォォォオオオオ!!!」
「双龍の道!!」
「ワレヲ……タヲス…モ…ノガ……アラ…ワレル…トハ……」
「やっと倒れるか…」
「フン…ナ…ニヲイユ……カ……キサマハ…ホンキデハナカッタ……」
「……」
「コムスメヨ…キサマ…ハマモラレテ……イル…ナ……ソヤ…ツヲ……ハナス…ナヨ」
「当り前よ!!」
「──、帰ろうか」
「ええ、そうね。やっと終わったね。」
「ああ、そうだな」