第1話・俺、この世界やめました!【強制】
はじめまして、ジャーックです。
小説に興味がわき、小説をこれから、書いてみようと思います。
知識も色々無知なので、アドバイス等いただけたら、幸いです。
すこしでも目にとめていただけたら嬉しいです。
これからよろしくお願いします。
「爽やかな春の訪れとともに、私たちはこの学校へと期待を膨らませ入学してきました!」
などというお決まりのセリフや、薄毛おじさん(校長)の長話を嫌々聞き、春休みを一日潰されたような
感覚な人はいないだろうか?
俺、悠堕 遊宇真 (ゆうきゆうま)はそのような新学期に期待も、希望も持たず、春を迎えた。
この《私立順成学園》は中学・高校が一貫となっており俺は中学三年生だ。
入学当時から、このような絶望な気持ちで、迎えたわけではない。
「この学校に天使のような美女はいないのか……」
俺は心の中で思ってたことを、つい口に出してしまった。
まあ口に出してもしょうがないだろ……
そう、順成学園にはよくいる性格が、残念な美少女すらいないのだ!
そりゃ悲しくはなるさ!どれだけ期待してこの学校入ったと思うんだ!ちくしょううめ。
俺はそこまで顔には興味はないが、《○○まじ可愛いよな!》などの会話や、通りすがる度に
可愛い子と、目線を一度は合わせてみたいものだ。
さらにだ、うちの学年ときたらたいして、可愛くもないのに自分のことを可愛いだのスタイルいいだの、
自慢ばっかりだ。鏡見てみろよ、と言いたくなるが、どうせ先生に言いつけるのは言うまでもなく
わかりきっていることだ。
「それ以上しゃべるな…俺まで虚しくなる。といかすでに虚しい!!」
俺の左で、泣き叫んびながらかっこつけて眼鏡を、くいくい上げているのは親友の一人、
《深沢 琉斗》(ふかざわりゅうと)中学生から友達になり、趣味も合い仲良くやっている。
ずるいことしか考えないのでちょくちょく喧嘩もするが、そこがいいと俺は思っている。
ちなみに《ざわ》と呼んでいる、
二人のテンションがだんだん下がり、お通やモードになっていた。
「話を変えるが時に遊宇真よ、今季でおすすめのアニメはあるだろうか。」
「どうだろー全部いいんじゃねーか」
もうテンションが下がっているので、適当に答える。
アニメというものは最高だ。
好きなタイプ・性格・スタイルなどが、揃いに揃っているキャラが、どのアニメにも一人はいる。
現実とは違い女の子の性格もいいものばかりだし、戦闘シーンはこっちまで熱くなり、感動シーンや、
悲しいシーンは、こっちまで釣られて泣けるものばかりだ。
趣味を最近越えてきた、と二人とも自覚し始めているほど好きだ。
リアルより、絶対二次元のがいい!
するといきなりざわがまたもや眼鏡を上げ始め、
「ついに来たか…おい、遊宇真やつが現れたぞ!」
本当に敵が来たわけではない、ぞくに言う、厨二病だ。
ざわはアニメを見すぎたせいか、毎日こんな感じだ。
俺も嫌いではないので、というかこういうのはむしろ好きなので、乗ってしまう。
「俺は魔法の詠唱をする、ざわはそれまで、持ちこたえてくれ!」
さてと、左てを右手首に掴みますか……
「心得た…三分間持ってやる!」
おい、どこかで聞いたことあるような気がするぞ、大佐!
ざわはそこに落ちていた棒で、何もない目の前の空気を切っている。木の棒って、どのゲームでもある最弱
武器だよな、と突っ込むのは、やめておこう。
「よし伏せてろ!」
と俺はざわ言いつつ、右手を天にかかげ
「消えろ!!エクスプロージョン!!」
まあ、周りからみたら演劇の練習か頭のおかしい人にしか見えないが今、俺は敵に魔法を放ったのだ。
という設定だ。
「よし、敵は完全に倒したぞ!また俺たちが、この世界を救ったのだな遊宇真よ。」
「そうだなざわよ……というか悲しいな、俺達こんな一匹のアリが敵だなんて……」
「……ちゃらららたったったー!遊宇真と深沢は、レベルがあがった!」
「スルーすんなよ!てかどこのRPGだそれ!」
と二人とも笑いながら、歩いて帰りの残りの道を、帰っていた。
先程から、後ろに妙な視線が気になるが、まあアニメの見すぎだろう……
ん?あきらかに、こっちを見ているよなあの人。
身長は俺より少し低い、ちなみに俺は、170cmだ。
性別はフードを深く被っているため、区別がわからない。
あまりにも、怖いので俺はざわの携帯に、
≪後ろのフード被っている奴、なんか怪しくないか?≫
と送ってみた。口頭でいうと、なんか危険な感じがしたから、あえてだ。
メールに気付いたのか、ざわは後ろをさりげなく見た。
そして、メールの着信がなる。
≪気にしすぎかもしれんが、念の為走ろうぜ、分が変わったら一気に走ろう。≫
ざわはいつものふざけているざわとは裏腹に、かなりマジな顔になっている……
そして、分が変わった。俺たちは、全速力で一本道を走った。
とてもじゃないが、後ろは怖くて振りかえれない。
5分くらい走った……ホントに危機に陥った時は、体力がない俺でも走れるんだな。
「マジ怖かったぜ…ハァ…ハァ……」
息を切らして、ざわが言う。
「怪しくなくても、あの状況は怖いよな…」
俺だって、ものすごく怖かった。俺は怖がりなのだ、
小学生が終わるまで、自慢ではないが、一人で寝れなかったからな!
ただ俺は、若干焦りを感じる…
アニメだと、こういう展開のあとは、お約束なのか、怪しいやつが後ろにいるものだ。
しかも後ろで、歩く音が聞こえるんですけど!!
ざわも気付いたのか、二人は恐る恐る後ろを、振り返った。
なんと、先程のフード被った、怪しい奴がいるではないか!
もうお約束すぎて、恐怖を逆に感じていない。
ざわは冷静に、無言で立っているだけだ。先程の、びびりとは信じられないほどの冷静さだな。
と思っていたが、ざわのズボンが濡れていた……
≪こいつ!立ったまま気絶してやがるぜ…≫
もう展開が、なにがなんだかわからなくて、もう茫然と立っていることしかできない。
するとフードを被っている、怪しいやつの口元がみえた。
あの恐怖を感じる笑みなんだろうか。
再び恐怖を感じ、その場に倒れる。
怪しい奴は、フードのポケットから、怪しいカードを取って天に掲げた。
もう意味わからないよな、あれかモニ○リングか。
3秒くらい、怪しいやつは天に掲げたままだった。
その刹那!あたりが光に包まれ、俺は頭がくらくらし始めた。
「なんだよ、これ…やべ…え、……い…し…k…が…」
……………………………………………。
俺は、意識を失ってしまった。
TO be continued……