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アクトラス

「ゼェゼェゼェ……や、やっと着いた。遠すぎるわ!勘弁してくれよ全く。それにしても大きい街だな~外壁も高いし丈夫そうだな。っと呑気な事考えないでさっさと街へ向かおう。」


……。


「そこの者!止まれ!」


「ひ、ひゃい!」


声が裏返ってしまった。


「見かけない姿だな。何処から来た?」


「え?何処からって言われても…そこの森からと言うしか。」


「何……だと!?お前!あそこの樹海を越えてきたって言うのか!!」


「へ?え、えぇ……そうですがそれがどうかしましたか?」


「信じられん!『迷いの森ミティス』を抜けてくるとは!身体は大丈夫か!?」


なんか心配してくれてるらしい。


「大丈夫でしたけどあまりにも森が深くてここに来るまで大変な思いをしましたよ。それに迷いの森とは?」


「あそこは死の樹海と言われていてね、入ったら最後二度と出ることが出来ないと言われている森なんだ。」


何それ怖い!女神様~!どうしてそんな危ない所に置くんだバカ!!死んだらどーすんだ!やっぱ呪ってやるわぁ!


「しかしよく生きて出てこれたね。広いだけじゃなくモンスターも多い。たとえモンスターを倒せたとしても食料が尽きてしまいそのまま逝ってしまうケースも少なくない。」


「ほ、本当に危ない森だったんですね。聞いてゾッとしましたよ。」


ホントにやべぇよ!なんなのこれは!?初っぱなから命の危機だったんですか俺は!


「まぁ何はともあれ良かったな。ここは要塞アクトラスだ。見た所まだ幼い様に見えるが?」


そうか!これも俺が言った二つ目の願いか。まぁ顔は後にして。


「君ギルドカードは持ってるか?」


「ギルドカード?なんですかそれは。」


「何!?ギルドカードを知らないのか!?普通なら誰もが知ってる事だぞ!」


「そ、そうなんですか。でもちょっと分からないですね……気がついたら森の中に居ましたから。」


「ん~困ったな。ギルドカードが無いと入れないんだが。」


「え?じゃあ俺はどうしたらいいんですか?」


「君は今いくらお金を持ってるんだ?何ならお金を預けてくれればギルドに行ってカードを発行して貰えるよう頼んでみるが?因みに1銀貨が必要だが。」


1銀貨か。確かゴブリンコアは2銀貨の価値はあるって書いてあったよな。


「本当ですか!?ですが今生憎お金持ってないんですよ。なのでこのアイテムでどうですか?価値あるかどうか分かりませんが。」


「これはゴブリンコアじゃないか!これだと2銀貨の価値はある!」


千里眼通りの値段だな。


「それじゃあそのアイテムで大丈夫ですか?」


「これなら問題無いな。それじゃ早速ギルドに行って発行してくるよ。」


10分経過……。


「お待たせ。これがギルドカードだ。」


「ありがとうございます!本当に助かりました!」


「それじゃ~余った1銀貨を君に返そう。」


「一応助けてくれたのでその銀貨は差し上げますよ。」


「え!?いいのかい?本当に貰っても。」


「大丈夫ですよ。実はゴブリンコア後24個ありますから。」


「24個だって!?そんなに落ちるアイテムではないのに!」


「なのでその銀貨は差し上げます。それで美味しいものでも食べてくださいよ。」


「嬉しいねぇ……こんな嬉しい出来事は初めてだ。それじゃ遠慮なく貰っておこう。もし分からない事があったらギルドの所で教えて貰えばいい。緑の屋根が目印だからな。」


「分かりました。それじゃ俺はこれで失礼します。」


「ようこそ!要塞アクトラスへ!」


「取り敢えず中に入れたのでまぁよしとしよう。さてとーんじゃ早速ギルドに行くとしますか。」


俺は街を見物しながらゆっくりとしたペースでギルドに向かった。

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