最大魔力量
「頼みごとの前に、魔力量について話しておこうかの。人は身の丈に合った魔力の許容量を持っておる。これを最大魔力量と呼んでおるのじゃが、これは成長と共に増えてくる。」
生命維持に必要なら、体の成長と共に多くなってもらわんと困るな。
「他にも、術を使えば増えるのは増えるのじゃが、毎日、最大魔力量の半分使って年間で倍になる程度じゃ。」
それって多いのだろうか?少ないのだろうか?
「あと、魔力攻撃された場合でも、少々上がる。」
ワクチン、病後のように耐性が上がるということだろうか?
「でその回復量じゃが、さっきのエナジーボール程度だと、1時間もいらぬじゃろう。」
それは実感した。
「最大魔力量が一定(エナジーボール100個分位)以上になると、最大魔力量の半分を回復するのに一日かかる。どんな量でも半分=1日じゃ」
つまりは、
最大50⇒半分25回復に約1日
最大80⇒半分40回復に約1日半
最大100⇒半分50回復に約1日
最大200⇒半分100回復に約1日
一定量超える事で回復量は倍以上って事か。
「しかしそれは、残存魔力が半分の場合のみじゃ。半分を切ると元の回復量でしかないのじゃ。さらに生命力が落ちると回復量も落ちる。」
先の例でいうと
最大100で残が4分の1(25)の場合、完全回復に10日位かかってしまうということだ。
「魔力は使えば増えるのじゃが微々たるものじゃ。が、ほぼ0に近い量まで使い切れば、最大魔力量が倍になるという学説があるのじゃ。」
死の直前まで追い込むと強くなるって、サイヤ人ですか?
「あくまでも、過去の伝承によるものでの、誰も検証が出来ぬ。魔力0なぞ、死んでしまうものじゃし、そうなる前に意識が飛び、実験になんぞなりもせぬ。」
どうやったのだろう?
伝承があるということは、そういった体験をしたものがいたと言う事か?
「この学説が正しいものか、ヌシのその体で確認したいのじゃ。」
「じ、条件があります。」
「な、なんじゃ?」
「実験1回につき1回、フェネかキュビ姐さんの尻尾。モフらせて下さい。」
「…なんじゃとーーーーーーーー!!!!!!」「…何ですってーーーーーーーー!!!!!!」
こっちは体を張っての実験だ。これくらいの役得あっても罰は当たるまい。