お題に挑戦(2)
魔窟になりかけた執筆中作品欄から発掘されました。peco様の活動報告欄での「お題にチャレンジ」三つです(2017秋~冬)
お題主peco様の初書籍を祝して、懐かしのお題を投稿です(*^^*)
【課題1】桃太郎・起承転結
『桃太郎をお題に、起承転結のあるストーリーを作ってください』
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私の回答:
なろう女子風異世界転移恋愛ものでチャレンジ。
1行では出来ませんでした!(確か、起承転結を各1行で、という話の流れだった)
【起】愛犬の散歩ついでに雑穀米ご飯用にキビを購入したOL千桃世が、少し昔の日本に似た別の世界へ異世界転移。
得たスキルは「発芽」と「加工」。帰還のシークレット条件は「物語の完遂」
【承】着いた異世界は暴君「鬼瓦」の圧政+天災後の飢饉で荒廃。
スキルを駆使し持っていたキビ栽培、団子製造で、地方領主の「雉山」、元傭兵の「猿渡」、さらになぜか同じく転移していた、仕事ができる苦手上司の「犬飼」と手を組み内政。
【転】「めでたしめでたし」を目指し暴君・鬼瓦を退治。しかし帰れない。本当の鬼ポジは苦手上司(現在は恋人)の「犬飼龍鬼(通名は龍紀)」だった。
※犬ポジは一緒に転移した飼い犬シロが正解
【結】悩み、このまま異世界で生きる決心をする千桃世。実は生きていた鬼瓦の急襲の混戦で千桃世の刀を自ら受けて犬飼戦死。
日本に戻った千桃世が泣き腫らして会社に行くと、そこに当然いる上司犬飼。ハッピーエンド。
(自己評)
その辺にゴロゴロっとありそうです。
もうひとつ入れるなら、千桃世が実はもともと向こうの人間で、鬼瓦に下克上された君主の血筋、とか……さらに凡庸!
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【課題2】浦島さん
『あなたの中にいる浦島太郎という人物を、400字程度でなるべく詳細に教えて下さい』
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私の回答:
「ねえ、どう? あの浦島ってヤツ」
「ああ、乙姫さまの新しいオトコね。うーん、私はなあ。ちょっとパス」
「だよね!?」
「いや、確かにうちのカメ助けたよ。でもさあ、相手は子供じゃん」
「絡んでたのが大人だったら、絶対スルーしてるって」
「それにお礼がしたいって言われても、普通乗って来る? 海の中よ、ここ」
「自己保身が強いのか無謀なのか、よく分からないわ」
「ちょっと豪華な屋敷だからって、出されたもの疑いもせず飲み食いするし」
「危機感ないよね。たまに我に返って『帰らなきゃ』って言うけどさ、ちょっと密着して、いい酒注げば『まあいいかー』って……ちょろいわー」
「んー、まあ、最終的に姫の幻惑から抜けたのだけは評価するかな」
「その後ダメだったけどね!」
「結局、玉手箱開けたね! 姫から逃れられなかったね!」
「いや、もう、うちの姫。可愛い顔して病んでるわ」
「外見も中身も至極平凡な男なのにね。執着怖いわー」
(390字)
(自己評)
タイ子とヒラメ子のガールズトークでお送りしました。……あれ、途中から姫の話になってる。
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【課題3】
『彼はそこに着いた時、私に対して、止まれ、と言った』
この文章を、以下の問いに答えながら、描写に直してみて下さい。
問い①『そこ』を具体的な情景に直してみて下さい。
問い②『止まれ』という言葉を「 」に直してみて下さい。
問い③『止まれ』というセリフに、彼の動作を加えてみて下さい。
問い⑤『止まれ』といった『彼』の外見をなるべく簡潔に、描写してみてください。
問い⑥『止まれ』と言われた時の私の心情を、一言加えてみて下さい。
上級編
問い⑦それら全てを、なるべく、一連の流れとして関連づけ、分かりやすく描写して下さい。
問い⑧先へ読ませる描写になっていればなお良いです。
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私の回答(ただのSSになった気がする)
鳥も眠った真夜中。雪山のふもとにぽつりと一軒だけ建っている小さな家は、細い煙突からゆるく煙をたなびかせていた。
その家の少し手前で、あるじさまは手綱を軽く引きながら僕に声をかける。
「ほいよ、止まっとくれ」
この家に用はなかったはず。
疑問を浮かべた僕の顔を見て、綿の入った温かな外套に全身を包んだあるじさまは、真っ白な髭を揺らしてにっこり微笑んだ。
――今年から、ここにも配るんだよ。ガラガラと鞠は、どっちがいいかな?
揺りかごのそばに小さな包みをそっと置くと、また、僕たちは鈴の音を響かせて星空へ登ったのだった。
(自己評)
ひとり冬の童話祭……。
※「あの時、小鳩は不参加だったんじゃ?」とお思いの、当時ご参加の書き手様。その通り!【課題1】【2】は遅筆ゆえリアルタイムでは参加できず……。
後日、そういえば書いていたんですよ、という話になって、遅刻なのに受理してもらいました。
peco様、その節はありがとうございました! 楽しかったです!




