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恋した人は悪魔でした。その3

 ロクサーヌ様にハートリー様より(ドレスが)好きだと言われ、舞い上がっていた私だったが、もちろん、本来の目的は忘れていない。


 私は噴水を見る振りをしながら、さりげない口調で、

「ハートリー様もお美しいですけれど、ディクソン先生もお綺麗でしたよね。辞められてしまって、男子生徒の皆様はがっかりしているかもしれませんね」

 よし!上手く言えたわ!

 私が心の中で自分を褒めていると、

「ディクソン・・・先生ですか?」

 ロクサーヌ様が初めて聞く名前のように言った。あら?演技?

「ご、ご存知ないですか?語学の先生なんですけど・・・」

 ロクサーヌ様は首を傾げて、

「僕は語学を選択していないので、ちょっと、分かりませんね。すみません」

「そ、そうですか・・・」

 とぼけているのかしら?もしかしたら、名前を知らなかったとか?名前なんかどうでもいいとか?・・・いいえ。まさかね。


 私は気を取り直すと、

「そうですよね。ロクサーヌ様は語学を選択する必要なんかありませんよね。確か10ヶ国以上の国の言葉を話せるんですよね?凄いですね」

「ああ。五大公爵には通訳をつけると言う概念がないので、幼い頃から学ばなければならないんです。長い時間をかけていますから、別に凄くないですよ」

 ロクサーヌ様は大したことではないように言った。

「えっ!」

 私はつい声を上げてしまうと、「10ヶ国どころか、この世界には100ヶ国以上の国がありますよね。ま、まさか・・・」

 ロクサーヌ様は苦笑いして、

「さすがに100ヶ国以上の国の言葉を習得するのは無理でしょう。必ず習得しなければならない国が9ヶ国あって、後は五大公爵ですから、5人、それぞれに割り振るんですよ。それに習得する必要のない国も多くありますから、合わせても大した数にはなりません」

「で、ですよね・・・」

 私ったら、馬鹿ね!少しは考えて物を言いなさいよ!

 あら・・・?9ヶ国の時点で既に大した数ではないかしら?

 私とロクサーヌ様は同じ星に生まれた同じ人間よね?

 別の世界の別の生き物と話をしているようだわ・・・。

「で、では、毎日、お勉強ばかりで大変ですね。遊び回、あ、いえ。息抜きする暇もないのではないですか?」

「そんなことはないですよ。たまには息抜きしないと体を壊してしまいますからね」

「ですが、学園では試験もありますし、あ、前期試験は満点に近い点数でしたよね?何時間も試験勉強をされたのではないですか?」

 何時間も勉強していたのなら、無駄外泊や遊び回るなんて出来ないはずだわ!だから、何時間も勉強していたと言って下さい!


 ところが。


「試験勉強?」

 ロクサーヌ様はまた初めて聞く単語のようにそう口に出すと、「授業で先生が教えて下さっている以外の事が試験の問題に出るわけがありませんから、試験に備えて、わざわざ勉強をする必要はないと思うのですが・・・まあ、満点を取れなかった僕が偉そうなことは言えませんけどね」

 そう言って、ロクサーヌ様は恥ずかしそうに頭をかいた。一体、何が恥ずかしいんですか?

「あははは・・・そ、そうなんですか・・・あははは・・・」

 私はもう笑うことしか出来なかった。


 私がおかしいの?私がお馬鹿さんなの??


 試験勉強はしてはいけない物なの!?



 ああ。何の証明も出来ていない。おまけに新たな疑惑が生まれた。

 ロクサーヌ様は私と同じ人間ではないのかもしれないと言う疑惑だ。

 エレンが聞けば、そんなわけないでしょう!と、言うかもしれないけれど・・・。

 私がすっかり打ち沈んでいると、

「ねえ!二人共!ねえ!ねえ!温室に入ろうよ!」

 スタンディッシュ様が手を大きく振りながら叫んでいる。

 私とロクサーヌ様は叫ぶ必要など全くないくらいの距離にいるのだが。


 ロクサーヌ様はこれでもかと眉をしかめて、

「何をはしゃいでるんだ・・・恥ずかしい奴だな・・・」

「・・・」

 24歳だと知っていなければ、もう少し暖かい目で見れたかもしれない・・・。

 ところが、ハートリー様はまさしく暖かい目で一人はしゃいでいるスタンディッシュ様を見つめている。


 ・・・愛は偉大なのね。


 温室に足を踏み入れると、そこはまるで異国だった。

 色彩豊かな花や草木に溢れている。珍しい鳥も飛んでいる。池には魚が・・・でも、魚はあまり見たくないわね。色が派手だから、嫌いなのよね。

「ちょっと暑いな」

 ロクサーヌ様が上着を脱いだ。

「!」

 ベストとシャツだけになると、引き締まった逞しい体がそれを更に強調することになる。

 私はあまりロクサーヌ様の姿を見ないことにした。

 刺激的過ぎるもの!眩暈を起こしてしまうもの!


 しばらく歩いたところで、

「私、あのベンチで少し休んでいいかしら?」

 ハートリー様が池の側にあるベンチを指差しながら言った。

「はい」

 私はこれと言って、疲れてはいないが、一人で歩き回るわけにはいかないから、私も休むことにした。


 ところが、ベンチに向かおうとした時、ある一画に私の目が釘付けになった。

「カーネーションだわ!」

 私は声を上げていた。

 遠目だけど、間違いないわ!

 私、カーネーションが大好きなのよね!

 薔薇ほど華やかではないけれど、可愛らしくて、癒されるのよね!

 すると、

「あの花が見たいんですか?」

 と、ロクサーヌ様が声を掛けて来た。

「あ、はい。そうなんですけど・・・」

 一人だけ、勝手な行動をするわけにはいかない。

 ロクサーヌ様はベンチに座って、既に二人の世界に入ってしまったスタンディッシュ様とハートリー様に目をやって、

「大丈夫でしょう。物陰もないですし、十分、付き添い役は務められますよ。行きましょう」

「え、あの、ロクサーヌ様も行って下さるんですか?」

 ロクサーヌ様はにっこり笑うと、

「もちろん。どこまでもお供しますよ」

「あっ、ありがとうございます」

 私は慌てて頭を下げた。

 ・・・どこまでもお供しますよ。だなんて、私、勘違いしちゃうわ。

 それに、いくら付き添い役が必要だからって、自分の身内とも言えるスタンディッシュ様とハートリー様に会わせてもらえるだなんて、やっぱり勘違いしてしまいそうだわ。


「へえー。カーネーションって、葬儀の時の白しか知らなかったけど、たくさん種類があるんですね」

 ロクサーヌ様が感心したように言った。そ、葬儀って・・・。

「図鑑には100種類以上あると書いていました」

「それはすごい」

「ここには何種類あるのかしら・・・」


 それから、私は一種類ずつじっくり見ていたが、

「あら・・・『キャロライン』はあるのに、『カサンドラ』がないわ・・・残念」

「は?キャロライン?カサンドラ?」

「もちろん、人の名前ではなく、カーネーションの品種名です」

 私はそう言ってから、顔を赤らめると、「将来、私に娘が出来たら、名前に『キャロライン』か『カサンドラ』のどちらかをつけたいなと思っているんです」

「へえ・・・いいですね」

「そ、そうですか?馬鹿みたいだと思いませんか?」

 ロクサーヌ様は首を振ると、

「馬鹿みたいだなんて、とんでもない。素敵じゃないですか」

 私は嬉しくなると、

「ロクサーヌ様はどちらがいいと思います?」

 と、聞いてしまっていた。

「は?」

 ロクサーヌ様はぽかんと口を開けたが、カーネーションに目線を落とすと、「・・・え、ええと、そうですね。僕は『カサンドラ』の方がいいかな。響きが美しい・・・と、思いませんか?ええ。響きがとても美しい」

 私は何度も頷くと、

「ええ!私もそう思います!」

 何だか『カサンドラ』しかないような気がしてきたわ!


「なら、愛称は『キャッシー』ですね」

「『キャッシー』・・・うーん」

 ロクサーヌ様は首を傾げて、「『キャシー』・・・いや。『キャス』の方がいいですね。『キャス』は『カサンドラ』と違って、響きが可愛らしいと思いませんか?愛称は名前と真逆がいいと僕は思うな」

「私もそう思います!『キャス』って、とっても可愛い愛称ですね!誰からも愛される子になると思います!」

「貴女に似て、美しい女の子になるでしょうしね」

「!」

 私は真っ赤になると、「か、からかわないで下さい!」

「からかってなどいませんよ」

 そう言ってから、ロクサーヌ様はにやりと笑うと、「そうだ。いいことを思い付いた。貴女の美しいお嬢さんの名付け親は僕だと言うことにして下さい」

 まあ!

「ロクサーヌ様が名付け親だなんて、光栄です!」

 その後、私とロクサーヌ様は笑い合った。


 私がどんなに強く願っても、奇跡が起きたとしても、ロクサーヌ様の妻にはなれない。

 エレンと違って、大きな目標もなく、特に優れたところもない私は、学園を卒業したら、好きでもない、ろくに知りもしない男性の元に嫁ぐことになるだろう。

 だから、せめて、娘には『カサンドラ』と名付けることにしよう。

 『キャス』と愛情を込めて、呼ぶことにしよう。

 夫となる人に生涯の忠誠を誓うから、よき妻となれるよう努力するから、せめて、それだけは許して欲しい。


 私は多分、一生、この日のことは忘れないだろう。



 大好きなカーネーションを堪能した後は、植物園内にあるオープンカフェでお待ちかねのスイーツをいただいた。

 私とスタンディッシュ様はアップルパイのアイスクリーム添えを一口食べた途端、

「「美味しい!」」

 と、声を上げた。

 私と、何故かスタンディッシュ様の二人がアップルパイのアイスクリーム添えを注文した。

 ハートリー様は『太るから』と、お茶だけにして、ロクサーヌ様も『そんなに甘そうな物は食べられない』と、同じくお茶だけにした。


「パイがサクサク!」

「中の林檎はレモンが利いていて、ちょっと酸味が強いと感じてしまいますが、甘いアイスクリームと合わせて食べると、丁度いい甘さになるんですね」

「うんうん。温かいパイにアイスクリームを添えるなんて、変なのー。って、思ってたけど、素晴らしい組み合わせだね!生きていて良かった!ねっ!?」

「はい!」

 ハートリー様はくすくす笑うと、

「サムったら、大袈裟よ。ヒルグレーヴさんも無理に合わせなくていいわよ」

「いえ。私も本当にそう思ってますから」

 ・・・エレンも甘い物は大好きだから、きっと、喜ぶはず。

 だから、エレンと早く仲直りして、一緒に食べに行かなきゃ。


 私はそれからスイーツを美味しくいただいていたが、ふと、ロクサーヌ様を見て・・・あら?

「ロクサーヌ様?お茶、飲まないんですか?」

 カップのお茶が全く減ってないような・・・。

「あ・・・ええ」

 ロクサーヌ様はぎこちない動きでやや俯いた。

「?」

 すると、スタンディッシュ様が吹き出して、

「ロクサーヌは猫舌なんだよ!もう十分冷めてるはずだから、大丈夫だよ!」

 ハートリー様は声高らかに笑うと、

「その顔で猫舌なんて笑っちゃうわよね!全く似合わないわよ!」

「うるさいな!」

 ロクサーヌ様は顔を真っ赤にしている。

 猫舌だったのね。やだ。可愛いわ・・・。



 そして、楽しい時間はあっという間に終わり、私とハートリー様は馬車に乗り込んだ。

「サム・・・また今度ね」

 ハートリー様はとっても寂しそう。その寂しそうな横顔も美しいわ。

「クロエ・・・元気でね」

 スタンディッシュ様が眉を下げながら言った。垂れた耳と尻尾が見えるよう・・・。「それから・・・」

「なあに?」

「浮気しないでね」

 んっ!?


「浮気!?するわけないでしょう!失礼なことを言わないでちょうだい!」

 ハートリー様は憤然として言った。そりゃ、怒るわよね・・・。

「スタンディッシュは言うことがおかしいよな・・・」

 そう言ったロクサーヌ様はスタンディッシュ様の隣に立ったまま馬車に乗る気配がない。

「あの、ロクサーヌ様は一緒に帰らないのですか?」

「はい。申し訳ありません。この後、スタンディッシュと行くところがありまして」

「そうなんですか・・・」

 狭い車内は緊張してしまうが、ロクサーヌ様と一緒に帰れないのは寂しい。

 ロクサーヌ様はもちろんそんな私の寂しい気持ちを知る由もなく、扉を閉めようとした。

 私は慌てて、

「あ、あの、今日は本当に楽しかったです!ありがとうございました!」

 思わず叫ぶように言ってしまった。

 ロクサーヌ様はやや目を見張ったが、すぐに笑顔になると、

「こちらこそ、とても楽しかったです。いつか『キャス』ちゃんに会えることを楽しみにしていますね」

「はい!」

 私もつられるように笑顔になった。


 ロクサーヌ様は何て嬉しいことを言ってくれるのかしら!


 やっぱり素晴らしい人よ!



 学園に向かう馬車の中・・・。

「ねえ。ヒルグレーヴさん。マリアンナさんって、呼んでいいかしら?また今度お茶しましょうね」

 ハートリー様はそう言って、にっこり笑った。

「はい。是非。あ、マリアンナでいいですから」

「なら、私のことはクロエって、呼んでね」

「はい。クロエ様」

 クロエ様は眉をしかめたが、

「まあ、しょうがないわよね」

 はい。しょうがないんです。クロエ様は侯爵家の令嬢で私より一つ年上ですから。


「ねえ、マリアンナ」

「はい?」

 クロエ様は真っ直ぐ私の目を見つめて、

「貴女、アンドレアスが好きよね?」

 私は途端にカッと赤くなったが、

「い、いえ、ち、違いますよ!そんなとんでもないです!」

 クロエ様は吹き出すと、

「そんなに真っ赤になっているのに、良く違うなんて言えるわね」

「うっ・・・」

「まあ、分からないではないわ。あんなにいい男は滅多にいないものね」

「え・・・クロエ様、まさか」

「やだ。やめてちょうだい。私は子供の頃からサムのことしか見えていなかったから」

「まあ。そうなんですか」

「ふふ。そうなのよ。6つも年下だから、サムは最初は私のことなんて、眼中になくてね。私はそれでも会う度、会う度、『好き』って、言い続けたし、『従姉妹の私と結婚したら、優れた子が生まれるはずよ』って、結婚を迫ったり」

「ず、ずいぶん積極的なんですね」

 私には無理だわ・・・。

「でも、あんな人懐っこい犬のような顔をして、学園を卒業してすぐに愛人を作ったのよ。・・・そのことを知った時はさすがに泣いたわね」

「あ、愛人・・・」

 あの子犬さ、いえ、スタンディッシュ様に愛人がいたなんて、信じられない!

「まあ、裕福な貴族家の子息なら、愛人の1人や2人いても仕方ないわよね」

「そ、そうは聞きますが・・・」

 父は恐妻家だし、私はそんな方とご縁はありません・・・。

「それで・・・」

「はい?」


「アンドレアスにも間違いなく、愛人がいるわ」


 ・・・は?


 クロエ様は申し訳なさそうな顔をしているが、変わらず、私を真っ直ぐ見つめながら、

「あの男は貴女の手に負えるような男じゃないわ。悪いことは言わないから、忘れた方がいい」

「・・・」

「正直に言うけれど、貴女に会う前、アンドレアスの誘いに乗るような人なんて、恋愛遊戯を楽しみたいだけの人だと思っていたの。だから、放っておこうと思ってたんだけど・・・でも、貴女はそんな人じゃないって、思うようになって・・・黙っていることが心苦しくなったの」

 私はたまたま持っていたハンカチを握り締めると、

「ほ、本当に・・・間違いないんですか?」

「アンドレアスに直接聞いたわけではないし、見たわけでもないし、サムに聞いても知らないって言うだろうけど、私は絶対にいると思っているわ」

「・・・で、ですが、ロクサーヌ様はフェリシア殿下と愛し合ってるんじゃ・・・」

「は?」

「は?」

「やだ!違うわよ!それは絶対に違うわ!」

「で、ですが、ロクサーヌ様はとてもフェリシア殿下を褒めるじゃないですか!」

「いやあね!あの男はフェリー様をからかってるだけよ!フェリー様はアンドレアスに褒められると気持ちが悪いって言って、前から嫌がってたのよ!だから、アンドレアスは余計に歯の浮くような台詞を言って、フェリー様を怒らせているのよ!面白がっているだけなのよ!あの男はそういう男なのよ!」

「ええっ!」

「誰とは言えないけど、フェリー様にはちゃんとお似合いの相手がいるわ。そのこともアンドレアスは知ってるわ」

「で、ですが・・・それでもロクサーヌ様はフェリシア殿下が好きとか・・・」

 クロエ様は吹き出すと、

「貴女、アンドレアスを理想化し過ぎじゃないの?フェリー様はアンドレアスの好みじゃないわ。だって・・・・」

「だって?」

「・・・フェリー様は、その、貴女と違うところがあるでしょう」

「は?私と違うところ、ですか?フェリシア殿下は完璧な王女様で・・・そういう意味ですか?」

「フェリー様も完璧な王女様と言えば、そうじゃないと思うのだけど・・・」

「あの、クロエ様。意味が分からないのですが・・・」

 すると、クロエ様はやや顔を赤らめて、私から目を反らすと、

「フェリー様は残念ながら、そ、その、胸が小さいでしょう・・・あ、もちろん、私はそんな風には思ってないわ。ただ、フェリー様はとても気にしていて・・・」

「む、胸?」

「アンドレアスはグラマーな女性が好きだから、フェリー様は・・・ダメと言うか・・・ともかく、お互い恋愛対象外なのよ」

「そ、そうなんですか!?」

「だから、違うって言ってるじゃないの。貴女って、思い込みが激しいんじゃないの?誰かに言われたことはない?」

「思い込みが激しい・・・」


 そう言えば、誰かに言われたわ。



『貴女は思い込みが激しくて、自分に都合のいいように物事を解釈してしまうことが多々あるわ。夢見がちでもあるわね。頭はいいけれど、注意力は低いし、警戒心はまるでなし』


『私が言ったこと、全て自覚しなさいね。自覚しないとそのうち、アンドレアス・ロクサーヌのようにろくでもない男に騙されて、酷い目に遭うわよ』


 はっ!


 私、今、初めて、気付いたけど、思い込みが激しかったんだわ!


 じゃあ、エレンが言ったことが全て正しいとしたら、私はロクサーヌ様に騙されていたりして・・・?


 もし、騙されているとしたら、何の為に?


 私、どうしたらいいの!?



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