一話目は序章
この世界はモノクロだ。
綺麗な景色なんか僕には理解できない。
この世界の住人たち。
それは現実というなの運命に従わされている者たち。
そんな世界が僕は嫌いだ。
僕はこんな世界に従わない。
僕は僕の世界がある。
だから僕はこの世界には従わない。
僕の世界は僕とっての全て。
だから僕の世界が消えたらきっと僕は消える。
チリリリ チリリリリ
目覚まし時計が頭の上で鳴り響いた。
僕の世界から僕を現実の世界に引き戻す道具。
それが目覚まし時計だ。
「まったく、毎朝ご苦労様」
ため息を付くいてベッドから降りた俺は、洗面所に行き顔を洗ってから制服に着替えた。
申し遅れたが、僕の名前は五十嵐 清海
現実学園高校3年
クラスの奴らからはオタクと呼ばれている。
だが、俺はそんな底辺の奴らとは違う。
なぜなら俺は妄想オタクだからだ。
1時間後...
自分のクラスに入った。
その瞬間、俺は俺の特殊能力「マインドオタ」を使った。
説明しよう。
マインドオタとは、自分が見ている世界を自分が想像した2Dの世界に変えられるという錯覚を自分だけにおこさせる技である。
要するに、自分の妄想を現実にこじつけているだけなのだ。