第二十一話 メディの一ヶ月
「私は魔女メディアの末裔なんです…」
メディの言葉の後にカリーナの目つきが変わった気がした。
なんて言うか、懐かしいものを見たようなとも珍しいものを見たようなともとれる表情。
「カリーナ、なにか言いたそうね?」
「ふふふっ、わかります?」
「言ってみなさい」
カリーナは話し始める。
「魔女メディア、私の祖先を変えた魔女キルケーの姪にあたる存在と聞いていますわ。生を操ることの出来る魔女とも言われてますわね」
「なるほど、だからカリーナは気になったのね」
それを聞いてメディは警戒するが
「あらあら、別に恨んではいませんのよ? キルケー本人じゃあないのですから」
メディの頭を撫でて落ち着かせようとしたカリーナだったが、失敗したみたい。
第一印象であれだから、仕方ないよね。
あ、そろそろ話を勧めないと。
「話が脱線しちゃったね。メディ、続けてくれる?」
「はい」
メディは顔を引き締めて話し始めた。
「さっきも言いましたが、私は魔女の末裔です。今までは一族で子孫を残しつつ静かに暮らしていましたが、一ヶ月前に事件が起きました」
握られていた私の手がより強く握られる。
「教会の人達に目をつけられたのです」
「確か、イギリス教会の少数派が魔女狩りをしていたと聞きますわね」
カリーナが補足してくれる。
スキュラだから狙われるのかな?
魔女の技によるものだし…
「私の一族はほぼ全滅、私はなんとか逃げ出せましたが、他の人はどうなったか分かりません」
「それで、どうしてここに?」
逃げるとしても少女にはこの街は危険な気がする。
ヤクザとかいるからねー。
「一週間前にこの町の教会に私のおねえちゃんが拘留されてる情報を聞きました。それでいてもたってもいられなくて。でも、力もない私が行ったところで意味はありませんでした。居ることは確認できましたが、すぐに見つかってしまって、必死に逃げてたら美香さんに出会いました…」
ひとしきり説明するとまた泣き始めてしまった。
頭を撫でで宥めてると、メディに手を掴まれる。
「美香さん! どうか力を貸して下さい! 私に出来ることは何でもします!」
そう言って私に何度も頭を下げる。
ちょっとした人助けのつもりが大事に発展してしまい、戸惑ってしまう。
う~ん、どうしようかな?
ちらりとカリーナを見ると、微笑むだけ。
私の決定に従うつもりだろう。
はぁ…わかったよ。
一仕事しますか!
「メディ、場所はわかる?」
「え!? どうするのですか?」
「決まってるじゃない、潰しに行くの! あと私の望みは後で言うわ!」
唖然とするメディを放っておいて、カリーナを見る。
カリーナはこれからすることを理解してか嬉しそう。
「聖人狩りにいくわよ!」
「ふふふふっ、血祭りにあげますわ」
ということで美香とカリーナは教会へ攻め込む事が決まりました。
そこで思いもしない出来事が起こることは美香は知らないままだった。
大変長らくお待たせしました。
いろいろ忙しい次期に入って余裕がなくなると大変ですよ。
平常運転に戻ろうと思います。
久しぶりに書くので短めです。




