第二話 俺、魔物っ娘になったみたいです…
朝起きたら体が美少女化していました。
落ち着いてきてはいますが、かなり焦っています。どうなるんでしょうね…(汗)
とりあえず、変えた張本人と思しき天使ミサさんに事情を聞こうと今机越しに対面する形で座っています。
「ミサさん、どうして性転換しちゃったか話して貰えませんか?」
「うん」
ミサさんの表情が真面目になる。
自然と俺も背筋がのびる。
「まあ、理由っていうかあなたが丁度いいと思ったのよ…ネカマやってるし…」
「確かにやってるけど…そんな理由で選んだの!?」
「あなたも満更でもないじゃない…」
確かに、こんな美少女になれたら喜びたいよね?大切に扱いたくなる…
さっきまでの真面目さはどこにいったの!?
「軽いジャブはここまでにして…本題いくわね?」
「ああ、正直願ったくらいで叶えてくれるものじゃないっていうのは分かってるつもりだけど」
「そうね、理解が早くて助かるわ」
そういうとミサは手をこちらにかざしてきた…
うん?何がしたいのだろう…?
………………
………
…
彼女がこちらに手をかざしてるだけの状態が一分ぐらい続いただろうか、突然体が熱くなってきた。
息も荒くなってくる…
「はあっ、はあっ…ど、どうなってるんですか…!?」
「今その答えを分かりやすく示してるところ、そろそろ終わるから我慢してねー」
軽く言っているが、こちらとしてはまるで40℃の熱が出ているかのように苦しい。
側頭部はガンガン痛むし、背中にも何か刺さっているのではないかというくらいの痛みが走る。
ミサは俺が死にかけているんじゃいか?っていうくらい苦しんでいるのにかかわらず鼻歌なんて口ずさんでいる。
今初めて殺意沸いたかも。
「ごめん、意識飛びそう…」
「大丈夫、すぐ終わるし♪」
そう言った途端俺の体は紫色の光に包まれる。
うっ、眩しい…誰か光量下げて。
光が収まると、満足そうな顔をしたミサが見えた。
「ちゃんと変化できたわね、これなら上に報告出来そうね」
「何かあったんですか?少しグラグラして…」
そう言いながら自分の頭に手をあてようとすると、コツン、と何か硬いものにぶつかった。
……なにこれ?
指でなぞっていくと頭の丸みに沿って角のような物が生えているのに気づく。
引っ張ってみると、頭の横のほうが引っ張られる感覚がある。
そういえば、なんだか手も青白い。
「驚かないでよ?まあ、無理でしょうけど…」
ミサがどこから出したのが大きな鏡を私に見せてくる。
そこには…
さっきまで自分だった美少女がそのまま悪魔化したような姿が写っているではありませんか!
血色が悪いを通り越して青白い肌。
髪の毛は少し紺色が混ざった黒。
目は白目が黒くなりいかにも悪魔!って感じを出している。
角はさっき感じたとうりの形で色は黒。
おしりの付け根からは黒く細い尻尾が生えており、先は尖っている。
背中には悪魔らしい爪の生えた羽が大きく広げられていた。
服はと言うと、レオタードのようなものを着ており、胸とお腹は露出している。
手や足などは金色の腕輪のようなアクセサリーがついていて、露出は控えられていない。
まあ、あれだ…悪魔になっちゃってるね。
驚く気力さえも失せちゃったみたい。
「ちょっと反応薄いねー」
ミサは少し不満そう。
「驚くなって言ったのミサさんでしょ?」
「あはは、そうだねー」
ミサはニパッと笑った。ちくしょう、可愛いじゃん。
「今度こそ本題お願いしますよ?」
「うん、そうだね。じゃあ、語りましょうか」
女にした挙句に悪魔化させるなんて、天界じゃあ何が起きているのやら。
とりあえず、一言
俺、魔物っ娘になったみたいです…
文章力の無さって、心にきますね。
でも、このまま頑張っていくつもりです。
これを読んで面白いなって思ってくれる人が居たらいいなって思ってます。