表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/23

No.22:映画とともに

 私の趣味は映画鑑賞と読書と小説を書く事だ。映画鑑賞と読書は小説を書く事に良い影響をもたらしている。


 私の趣味に読書と小説を書く事が加わったのは五年ほど前の事で、映画鑑賞は小学生の頃からの趣味だ。


 初めて観た映画は、家族で観に行った私が六歳の一九七八年に公開された「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」(以降、「スター・ウォーズ」)だ。確か公開当時はエピソードナンバーやサブタイトルは付けられていなかったと思う。


 どこの映画館だったか正確には覚えていないが都内の大きな映画館で鑑賞した。


 本編が始まる前にスクリーンに予告映像が流れ始めた時、「あれ? これって観る映画と違うんじゃないの? 映画館間違えたかな?」と口走った事を今でも覚えている。


 六歳の私にとっては「スター・ウォーズ」のストーリーを理解するのは難しく、「とにかくすごい映画だった」という子供らしい感想を抱いた。「スター・ウォーズ」のストーリーを理解したのはテレビで放映されるようになってからだ。


 私の両親は共働きで定食屋を営んでいたので、家族で出かけた思い出は少ないのだが、映画館に映画を観に行った事は思い出深く、私の興味・関心事に大きく影響を及ぼした。


 小学生の頃は父か母と一緒に映画を観に行っていたが、中学生になってからは友人と観に行くようになった。


 私の青春時代は映画とともにあった。


 中学生の頃に友人と一緒に観たトム・クルーズ主演の「トップガン」。私はこの作品を観てトム・クルーズのファンになった。


 公開後に爆発的に流行したフライトジャケット「MA-1」には強い思い入れがある。


 現在は太ってしまって着られないのだが、色違いで二着所有しておりクローゼットに大切に保管している。


 当時付き合っていた彼女と色違いのMA-1を着ていた。お互いの名前を彫ったドッグタグはお守りとして身に着けて高校受験に望んだ。結果としては第一志望の公立高校には受からず、私立の男子校に進学し、彼女とはその後疎遠になり別れてしまったのだが……。


 高校生の頃にはトム・クルーズとポール・ニューマンが共演した「ハスラー2」が大ヒットした。昔からビリヤードを趣味にしていた叔父や、小学生時代からの付き合いの親友、高校の友人達とナインボールに興じた。


 叔父は映画鑑賞も趣味で私をよく試写会に連れて行ってくれた。


 私の家族のあいだでは性に関する話題は極力避けられてきたのだが、ある日叔父と観に行った映画(洋画)ではスクリーンに黒人俳優と白人女優の濃厚なラブシーンが映し出された。


 この時の状況は、家族でテレビを見ていてラブシーンが映し出された時の気まずさと比べ物にならないほどだった。私はただ黙ってスクリーンを見つめていた。


 これまでに集めた映画のパンフレットを読み返せば数多くの思い出が呼び起こされる。


 楽しい思い出、悲しい思い出。


 コメディー映画を観た思い出が悲しい思い出という事もある。


 思い返せば不思議な事なのだが、私は友人と映画を観に行った事は多いのだが、恋人と一緒に映画を観に行った事は少なかった。これまでに付き合った女性達はあまり映画に興味が無かった。別れた原因は趣味の不一致だったのだろうか?


 現在では自宅でのDVD鑑賞が増え、映画館で映画を観る文字通りの映画鑑賞の機会が減った。


 現在の私の映画館での映画鑑賞には鑑賞前、鑑賞後に様々な「オプション」が付いている。


 それでは直近の映画鑑賞の際の「オプション」をご紹介しよう。


 まず、親友が車で駅前までお出迎え。親友の運転で温泉施設に行き一風呂浴びる。


 次に一旦親友宅に戻り、車を駐車場に置いた後、駅前の居酒屋で酒を飲む。


 その後、親友宅で再び酒を酌み交わし、眠たくなったら親友の準備してくれた折りたたみベッドにもぐり込む。


 翌日、親友の運転で映画館に向かい映画を鑑賞。といった感じ。「オプション」はその時によって映画の鑑賞前になったり鑑賞後になったりするが、親友との楽しいひと時を過ごせるのに変わりはない。


 私のこれからの人生にも映画と親友は欠かせない事だろう。


 次回、親友と映画を鑑賞し酒を飲む機会があったらこう言おうと思う。


「映画と友に乾杯」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ