表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/23

No.11:肩身が狭い

 やれやれ、喫煙者にとっては肩身が狭い世の中ですな。


 私の住むマンションでは、廊下、階段、エレベーター、一階エントランスは禁煙となっている。

 自宅でタバコが吸えるのはベランダだけ。

 ベランダでタバコが吸えるのはまだ良い方で、中にはタバコを吸う度にマンションの外に出てタバコを吸う方もいらっしゃる。


 飲食店でも全席禁煙の店が増えた。

 喫煙席が無くとも店内に喫煙スペースがある店はありがたい存在だ。


 椅子に座ってゆっくりとタバコを吸う機会は少なくなり、いつも立ちながらタバコを吸う。

 職場のビルは、ビルのオーナーが禁煙を徹底しており、ビル内に喫煙スペースは無く敷地内でタバコを吸う事ができない。

 喫煙者は休憩時間に一旦ビルから外に出て、ビルから二分ほど歩いたところにある公共の喫煙スペースでタバコを吸う。雨の日も風の日も雪の日も、タバコを吸うために喫煙スペースまで歩いて行きタバコを吸う。

 雨の日や雪の日は傘をさしながら。風にあおられる傘を気にしながらタバコを吸っても吸った気がしない。


 タバコは体に悪い事は重々承知しているが、私の場合、メンソールのタバコを吸った時に一瞬得られる爽快感がクセになり、何度も禁煙を試みたがいまだに止められずにいる。

 タバコを吸わない妻には、タバコを吸った後は近寄るな、キスはするなと、タバコの煙と同様に煙たがられている。

 タバコの代わりに電子タバコも試してみたが、私の試した電子タバコは味のついた水蒸気を吸っているだけで、本物のタバコとは全く違う感じがした。

 一日に吸うタバコの本数を減らすためにガムやミントタブレットを口にしたが、本数は減らずに一時期は一日に四十本近く吸っていた。

 元喫煙者の親友に相談したところ、タバコが軽すぎて本数が増えるんじゃないかと言われた。確かに私はタールが一ミリグラムの軽いタバコを吸っていた。

 少しタールが多めのタバコに変えて吸ってみたところ、タバコの本数は一日四十本近くから二十本ほどに減った。

 軽いタバコを吸っていた時は、暇さえあればタバコを吸っているという感じだったが、今は吸いたくなった時にだけ吸っているという感じだ。

 一日に吸うタバコの本数が減ったのは、タバコを変えた事もあるが会社に復職した事も起因していると思う。

 就業時間中は、一時間の作業ごとに与えられている十分の休憩時間にしかタバコが吸えないからだ。

 一時間ごとに十分の休憩時間があるからといって、毎回職場のビルを出てタバコを吸いに行くのは面倒で、二時間に一本のペースでタバコを吸っている。


 ニコチンやタールが多めのタバコを吸うようになってから、タバコは確かに体に悪いよなぁと、タバコを吸いながら思っている。

 タバコを吸うと体内のビタミンCを損なうとどこかで聞いた事があるが、ビタミンC配合で煙の代わりに酸素が排出されるようなタバコはできないものだろうか。

 それが電子タバコなのか? とも思ってはいるのだが、私のまわりで電子タバコを吸っている人を見た事がない。

 早く吸う人も吸わない人にも無害でエコなタバコが開発してくれないかと切に願っている。


 今回はこのへんで。

 それではまた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ