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No.10:無口

 私は、自宅では妻と普通に会話をするのだが、職場での私は無口だ。

 出勤時の挨拶「おはようございます」と、退勤時の挨拶「お先に失礼します」の二言だけしか口にしない日は少なくない。

 私の職場には、二十人ほどの同僚がいるのだが、仕事がパソコンに向かって黙々と行う作業のせいなのか、同僚同士で会話をする者は少ない。

 同僚達も私と同じだと思うが会話の糸口が無いのだ。

 自分から率先して他の同僚に話しかける者もいるが、私はその話を聞いて相槌を打つ程度だ。


 私は、他人に自分の事を話すのが苦手だ。

 私は、いつも聞き役に回ってしまう。

 いわゆる「コミュニケーション障害」とまでは言わないが、私が苦手だと思う相手と話すのはとても苦労する。携帯電話で話をするにしても、携帯電話を持つ手が震えるという有り様だ。


 しかし、気心の知れた妻や親友と話すのはごく普通で、時に冗談を交え会話を楽しんでいる。

 私の知り合いには、たった一つのご縁から知り合ったセミナー講師や、ビジネス本を出版した著者、お笑い芸人などバラエティーに富んでおり、そういった方達とお話ができる貴重なひと時は会話が弾む。以前勤めていた会社のご縁では知り合う事は無かったと思う。

 上記の方々とは以前の会社を退職して無職の期間に知り合った。無職の期間もなかなか捨てたもんじゃない。


 ネット上のフェイスブックでの本名の自分、ハンドルネームの自分も結構無口だ。

 フェイスブックとツイッターのアカウントは持っているが、ツイッターは今年になってから数回しかログインしておらず、フェイスブックではたまに「小説家になろう」に投稿した作品の紹介をするが、その近況報告を読んで私の作品を読んでくれる友人は少ない。


 三年前、私こと「風富来人」誕生のきっかけを作ってくれた方に質問された事がある。

「風富来人さんは、今後ツイッターとかでつぶやくんですか?」

 私は確かこう答えた。

「多分つぶやかないでしょうね。私と同じでシャイですから」

 職場で無口な反動で、風富来人として小説を書いているのかもしれない。

 そんな感じがする今日このごろ。


 今回はこのへんで。

 それではまた。

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