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【改定後投稿予定】客人の選択  作者: NINO
第一章 : 客人、情熱を注ぐまで
18/23

16.客人の回想、一番大事なこと-1

 

長いので2話に分割。

 

 

 

「お先に失礼しますっ!」


 西 二月1週目 木の日 夕方4時5分。


 仕事が終わり作業道具を急いで片付けた後、工房を飛び出した。

 まだ工房に残っている人たちみんなして「どうしたのかしら?」なんて顔をしてるだろうことは分かっている。だけど、今は私の死活問題を解決する物を見つけることの方が先だ。


 工房で、きっとヴィヴィアンは笑ってるだろうけど。そしてリシェル主任が「何かあったの?」とか聞いてそうだけど。


 本当なら道沿いの雑貨屋さんとか見て回って、愛しのマイホームに合うような雑貨や日用品を買いたいんだけど、それは後日でも構わないし、今無くても生きていける。

 だけど、今、私が抱えている問題は、私にとって早々に解決しないといけない問題。


 そして、私にしか出来ないこと!


 だからとにかく。


 今はもう、食料品店を目指さなくちゃ!!




 + + +




 事の発端は、蔦ハウスで朝食を取りながら気づいた違和感だ。


 クガタチ一人暮らしも始めて4日目。


 朝食は、初日はパミス夫妻の屋敷でじゃがいものニョッキの入ったスープとサラダをいただいた。2日目・3日目の朝も蔦ハウスで同メニュー(メリア夫人に「最初は大変だから」と持たされたのよ)。


 ランチは、初日は工房の何人かでカフェその1に行ってパスタ(白身魚と野菜のクリームパスタ)を頼み、2日目はヴィヴィアンと小物作り担当のメンバーでカフェその2で日替わりプレート(オムレツと温野菜サラダとパン)を頼み、3日目はカフェその1でパスタ(ペペロンチーノ)を頼んだ。


 夕食は、初日はヴィヴィアンとカフェバーに行って肉を焼いた物やら野菜を炒めた物やら、とにかく居酒屋メニューのような物を頼んだ。2日目・3日目も同じような感じ。


 マイホームには引っ越したばかりで、お風呂や掃除、寝るといった最低限の生活には困らないとは言え、まだ足りない家具や日用品も多くて料理が出来る状況まで整ってはいなかった。神殿からは早々に預かってもらっていた荷物が届いたけれど、それを片付けるにも収納するスペースが足りなかったり、満足いく状態じゃなかったりで、まあ早い話が、食料品店にはまだ足を運んですらいなかったのね。


 とにかく私の意識は、ゲットしたばかりの蔦ハウスを快適な居住空間にすることが重要! って感じになっていて、そういった物を買い揃えるには、お店が開いてる時間じゃないと無理だから、最初ゴネたけど夕方4時アガりはやっぱり助かるなあって思いながら、日々、夕方になると工房をアガってから日用品・雑貨のお店巡りに精を出してたの。

 実際、冷庫もストーブも月の日の夕方に買いに行ったからね(……買いに行った時、前日のメリア夫人思い出しちゃったよ…)。


 ここ数日は、プリムラメンバーおすすめのお店を見て回って物を買い足して家に持って帰っては、愛しいマイホームにニマニマしながら片付けて、6時になったら中央広場でヴィヴィアンと待ち合わせてディナーを食べに行って、帰宅してから物の片付けと整理をして、お風呂に入って就寝…って生活サイクルになってたかしら。


 だけど、昨日の夜くらいになって、ようやくマイホームの中の状況も整って、お料理や洗濯といった家事が出来る状況にもなったから、朝になって「今日は冷庫にストックする食料を買いに食料品店に行こうかなあ」なんて思ってたのよ。

 なんせ外食ばかりで食料品店はちょこっと覗いたくらいでしかなかったしね。


 それにいくらお金に余裕があるとしても、さすがに毎夜々々外食! って言うのは、せっかくの蔦ハウスのキッチンが勿体ないし、その内金銭的に厳しくなりそうな気もするし…。


 そんなことを今朝、じゃがいもニョッキスープ最後の一皿を食べながら考えてたのよね。まあ、このスープに飽きて、いい加減自分でごはん作ろう! って思ったのも大きな理由なんだけどね。


 そして思い至ると、俄然料理がしたくなるのも私。


 何作ろうかなあ。クガタチは酪農が盛んだから、ミルク・バターには困らないし、卵も安くはないけど手に入る。魚も肉もOKだし、調味料も塩・胡椒・ハーブと最低限のラインは揃っている。オリーブオイルにいたっては特産品だからね。油壺に大量にある。


 うーん、お魚のソテーもいいし、トマトソースパスタなんかもいい。神殿からの餞別で貰った信奉石はセットしてあるからオーブンも使えるし、チキンのハーブグリルもいいかなあ。

 ああ、でもシンプルにポトフとパンなんかもいいわよねえ。

 美味しいパンと一緒にさ……。


 って思ったところで。



「美味しい…パン」


 独り言が口から飛び出した。


 同時に、“私がよく食べていたパン”の味を思い出した。


 ふわふわして軟らかくてかぶりつくとモチモチして噛むと甘くて…ゴクっ、唾が溜まる。


 当然、今度は食べたい欲求が強くなって「今日は何がなんでもパンを食べる!」なんて決意が湧いてきて、今日のランチはパン系だわ! ヴィヴィアン美味しいパン屋さん知ってるかしら? なんて考えたんだけど…。



「あれ? 私、こっちでパンって………食べたことあった? いや、あったけど…あれって…」


 スプーンを右手に呟きながら、無意識に首を傾げてしまう。


 そしてクガタチに来るまでの神殿での食生活のことをつらつらと思い出し始めた。


 こちらの世界で、パンを食べたことがあるか? と問われれば「ある」とは言える。だけど、それは私が元の世界で食べてたような「食パン」とか「ロールパン」とか「バゲット」とか「菓子パン」といった多種多様な物ではない。


 神殿での食事は、クガタチの町でランチやディナーで食べている物とそう大差は無い。

 朝はスープに野菜サラダにパン。昼はパスタにサラダ、お肉やお魚にパン。夜も昼と同じような感じ。


 つまり、神殿でもパンは毎日のように食事に出されていた。だけど、その日のパンは一種類。

 大体が平たくてちょっともちっとした硬いパンだったのよね。元の世界で例えると…うーん、スペインの家庭で出るパン「コカ」に近いかなあ。ピザの生地の部分って言えばわかるかしら? あんな感じ。

 麦粉(こっちでは小麦粉じゃなくて麦粉って言うのよ)と塩と水とオリーブオイルを練ってオーブンで焼いてるの。


 あとは「チャパティ」とか「ピタパン」とか、麦粉と水だけで作る薄いパン。


 どれもいわゆる「無発酵パン」ね。


 美味しくなくは無いけど、毎日それだと飽きる。って言うか飽きてた。

 だけど、神殿の食事はバイキングに似たセルフ形式で、メインとスープ以外は、食堂に設けられたコーナーから自分で必要な分だけ取ってくるシステムだったので、そんなにパンを欲していない時は、パスタだけ、スープだけ、お魚だけ、お肉だけ、って感じで食事をしてたのよ。

 そうそう。神殿だからってお肉やお魚を食べないってこと無いのよね、こちらの世界。


 町の牧場からは定期的にミルクやバターと共に鶏肉や牛肉が、食料品店をまとめる商工会からは川から獲れる魚が納品されるんだって。豚肉は隣町(と言ってもクガタチから半日の場所)の養豚場から納品されてたなあ。

 私を町まで届けてくれたアルウィンさんは「粉屋」さんだって言ってたわ。牧場とは反対側、王都へ続く側は結構大きな麦畑で、麦粉は安く買える庶民の味方だよ、なんて話を聞いたわ。当然、神殿もかなりの頻度で麦粉は仕入れてたわ。


 そんな感じで食材が豊富だった上に、神殿の食事ってシンプルだけど味付けが良かったのよね。スープなんかも、牛や鶏、魚の骨から出汁を取ったりして、神殿の料理って「煮る・焼く」くらいのシンプルな調理の物ばかりだけど結構美味しかったのよ。

 調理部門にお邪魔した時には、塩やコショウ、ハーブにワイン、オリーブオイルと調味料の類が揃ってるの見てたし。


 ゴロゴロ野菜がたっぷり入ったミルクシチューの日は嬉しかったなあ。

 手打ちのパスタもバジルソースとかすごく美味しかったし…。


 甘味も意外と出してもらえたんだよね。何せ神殿は養蜂場持っててハチミツが採れるから。

 ルイジールお爺ちゃんにも、何かと甘いキャンディなんかも貰っちゃってたなあ。


 それに、能天気かつマイペースな私でも最初の二か月(神殿生活)では、この世界の知識を詰め込んだり、生活するためのスキルを培うのに何のかんの言っても必死だったから食の優先順位は高くなかったのよ。


 だから、今まで「パン」って物を気にしたことなかったんだけど……。



「んん~~、」


 人間、一度気になるととことん気になるってものよね。


 そう言えば、揚げ物なんかも出てこなかったけど、神殿だからかな? って思ってたから気にならなかったけど、どうなのかしら?


 だんだんと、これまでの食事がメニューみたいに頭には浮かんでは消え、浮かんでは消え。そして「パン」に関してはやっぱり「無発酵パン」しか目にしたことが無いことに今さらだけど気がついた。

 だって、パミス夫妻の立派なお屋敷で出されたパンも同じ無発酵パンだったんだもの。


 そうなると、今までパンが気にならなかったのは思い込みによるものだったということにも気づく。神殿での「パン」を気にしたことがなかった、ではなくて、神殿でのパン=無発酵パンって思い込んでたのだ。

 だって、何回かハチミツで煮込んだ果物のジャムが入った「タルト」や「パイ」を3時のおやつでいただいたことがあるもの! 麦粉とバターで作ったタルトやパイがあるから、パンが無いことに不思議に思ってなかっただけなのかも知れない。



 その時、自分が頭の中で考えた言葉にとんでもない衝撃を受けた。



「え!? ……パンが無い? まさか、だよね? 」


 まさか、と繰り返して呟くも、現実に一度も目にしたことが無いのだ。以前の日常生活で当たり前のように食べていた「ふわふわのパン」を。


 米が無いのは知っているからとっくの昔に諦めている。ついでに醤油も味噌も。

 まあコレももしかしたら、大陸のどこかで土着の食文化として作られているけど外に流出してないだけかもしれないけど。大豆はどこの国でも栽培されているって話だし。


 だけど、ここ数日のことを思い返しても、ランチではパスタばかりで、夜は居酒屋メニュー(言っておくけど、私が言ってるだけよ)ばかりで、バゲットやロールパンといったパンを口にしたことが無い。パンと言えば、たいていの女子なら好きなはずなのに!



「ううーー、まさか、まさか、まさかにしたいわーー」


 唸りながらもダイニングの壁に掛けたばかりの時計は出勤15分前。



「やばっ、遅刻しちゃう!」


 とりあえず、ヴィヴィアンに聞こう!

 そう心に決めて、なかなか消えてくれない一抹の不安を胸に急いで家を出たのが今朝のこと。


 そして工房に入ってしまえば、いつもの通り、今日のノルマと言うか、テーブルの上には大量の糸と作成依頼書とデザインパターンが。パンのことはひとまず頭の隅に置いて、仕事に集中することにした。


 それからお昼時。

 日常のやり取りとなりつつあるランチ前のヴィヴィアンとの会話がこれだ。



「リオナ、今日はどうする? パスタ? 肉系? 」


「うーん、それもいいんだけど……サンドイッチ、が食べたいかなあ」


「さんどいっち?」


「そう。ええっとね。軟らかいパンに野菜とかお肉を味付けした物とか挟んである物なの」


「……うーん、そういった料理はクガタチで見たことないわね。お祭りの時にサカイの屋台で薄いパンで野菜や肉巻いた物とかあったからそれに近いと思うんだけど、どうかしら?」


「薄いパン、なんだ…それは硬いの? 軟らかいの?」


「ええっと、そうね。硬いか軟らかいかって言われたら軟らかいと思うけど、あれよ? いつも食べてるパンを薄くしたやつよ? ちょっと珍しかったけど食べて美味しかったから覚えてるの。サンドイッチって言うのはそれじゃないの?」


「えーっと、ちょっと似てるんだけど、また違う地方の物なのかも…サンドイッチのパンはふわっとした軟らかさだから」


「へぇー、そんな軟らかいパンなんてあるのね。美味しい物なら私も食べてみたわ。どこかで見つけたら教えてね」


「う、うん。了解……」


「じゃあ、とりあえずいつものカフェにしましょっか」


 ヴィヴィアンの提案に頷き、工房を後にして歩き出すも私は複雑な気持ちでいた。


 サンドイッチの説明をした時、ヴィヴィアンが考えこんでいるのを見て、本当はちょっと期待してた。単にサンドイッチという名称が無いだけで、似たような物はあると思ってた。いや思いたかったのね。


 だけど、彼女が言ったパンは私が望んでいる物ではなかった。薄いパンというのも一瞬クレープのことかとも思ったけど、クレープはこの世界にはある。彼女は「いつも食べているパンの薄いやつ」と言った。

 とすると、麦粉と水だけで練って作るピタパンをさらに薄く焼いた物だ。つまりやっぱりこの世界の一般的なパンは「無発酵パン」だということ。


 おまけに「軟らかいパンなんてあるのね」って言葉が、この世界には、少なくともこの国には私が食べてきたパンが無いということだ。



 私の思う普通のパンって、この世界では普通じゃないんだ。


 そう思ったら、朝からうっすらと心の中に蔓延っていた不安が急に色を濃くしていく感じがして気持ち悪くなった。何かが悪いって訳じゃない。パンが「無発酵パン」しかないのが悪い訳でもない。


 何て言うのか――― 当たり前のようにあった物が、この世界では当たり前じゃないって、すごくショックなことなんだって今さらながら思ったのよ。


 例えば、それが車だとか飛行機だとか、高度な技術が無いと作れない物ならともかく、人間として生きていくために必要な「衣食住」の内の食に関する物で、自分が元いた場所ならば大人でも子供でも誰でも気軽に手に入れられた物だっただけに、余計にショックだった。


 自分でもこんなにショックを感じるなんておかしいとは分かってる。だって米が無いのも味噌や醤油が無いのも知ってるし。

 ショックを受けている反面、自分の中の違う自分が「元の世界に還れる人が何言ってんの?」「こんなに恵まれているのに何言ってんの?」「今までパンくらい無くても平気だったじゃない」って、諭そうともしている。


 でも…どうにもこうにも自分でも何故ショックなのか分からない。

 こちらの世界で人や環境にあまりに恵まれ過ぎたからなのか、私の中でそんなにも「パン」という存在が大きかったのか…懸命になってショックを受ける理由を考えるけど、うまく頭がまわらない。


 この時、私の気持ちが分かる人って、この世界にはいないんじゃないかとすら思った時、ハッとした。


 神殿にいる時、自分の世界に早々に還る『客人』の話を聞いて「もったいないなあ」とか言いながら、私、その人の心理状態をどこか馬鹿にしてたのかもしれない。元の世界に還れることが約束されているのに、体験留学だと思えばいいのに…1年くらいなら楽しく過ごせばいいのに、って。


 もちろん騎士の忠誠や、信仰上の問題や約束があるなら還ってもおかしくないけれど、ただこの世界が合わない・受け容れられないだけで還るって、心が弱いんだなあ、って。


 だけど、今、私自身が、たかが「パン」が無いだけで、たかが「パン」を分かってもらえないだけで勝手にショックを受けている。そして勝手にショックを受けてる自分の身勝手さにもショックを受けている。


 つまり―――


 早々に還った『客人』は、この世界をただ受け容れられなかったんじゃない。心が弱いだけなんじゃない。賢かったんだ。この世界の人間と『客人』では、生きる世界を共有してきてないから、ってことを悟ってたんだ。


 だから、この世界の現実を受け容れられなかった―― ふとした些細なことや簡単なことが『客人』の当たり前の現実と違って、またその気持ちや感覚を共有できる人がいないから。



 うわあ……なんか、すごくショック。


 私、なんて傲慢だったのかしら。私は大丈夫! 脳天気だし異世界ライフ楽しめる! なんて本気で思ってたし、今もきっとそう思ってる気がする。


 ライオスお爺ちゃんやイルメルお婆ちゃん、ルイジールお爺ちゃんたちが丁寧に『客人』の私にいろいろ教えてくれたのに、ちゃんと分かってなかったこともショックだけど、多分あの人たち、私がいつかこうなることが分かってたんじゃないかしら…。


 だから、神殿で大事に教育してくれてたんだわ。

 私が私らしくあれるように、そしてその私のままでこの世界を嫌いにならないように、って。今もだけど。

 だから実地研修なんだわ。神殿と町の風習の差異とかそういったことだけじゃないのよ、『客人』の根本的なアイデンティティーを崩さないためになんだ…。


 本当に、本当に大事にしてくれているのね……。


 それなのに、「パン」でそういったことに気づいてショック受ける私ってどうなの? パンよ、パン。もう誰もが驚くようなすごい物じゃなくて、パンだよ!? ママが作ってくれてたパン…どれだけ母離れ出来てないの、私。うわーうわーうわー。


 ありがたいやら情けないやら恥ずかしいやら、とにかくうまく言えないけど、いろんな感情が混じって結構深く落ち込んでいた時だった。



「…ねえ、リオナ。大丈夫? なんか元気なくない?」


「え? あ。ごめん。ぼーっとしてた」


 肩に温かい何かが置かれたと思ったら、ヴィヴィアンの白い手で、いつの間にか俯いていた顔を上げると、ヴィヴィアンが心配そうに私の顔を見ていた。

 気づけば、カフェが目の前にある。



「ううん、いいんだけど…急にどうしたの?」


「え? あ、あー、何て言うか…うん、えっと、とりあえずお店入ってからでも?」


「ええ、いいわ」


 初日にランチを食べたカフェその1は、南2番通りにあるプリムラメンバーおすすめの『フェリーチェ』。黒板にチョークで書かれた今日のおすすめパスタ(カルボナーラ、サラダ、スープ)を頼み、対面に座ったヴィヴィアンの顔をまっすぐ見れば、思いのほか真剣な顔をしたヴィヴィアンが私を見つめている。


 どうしよう、と思うこともなく、ヴィヴィアンには私が悩んだ内容は言おうって思った。

 本当は適当に誤魔化してもいいんだけど、何となく今誤魔化すと、この先もずっと見ないふりをして上辺だけの楽をしそうな気がするのよね。



「あのねすごく些細なことなんだけど…」


「うん」


「自分が凄く傲慢でバカだったなあ…って今さっき気付いたの」


「はあ? ………リオナが?」


 真面目に言ったんだけど…。



 すごく素っ頓狂な声と顔だよ、ヴィヴィアン。

 

 

  

 

 

脳天気でマイペースな主人公ですが、やっぱり『客人』として一度は壁にぶちあたるのですよ。それも些細なことほど。

のほほんとにぶ~く、ただ楽しく異世界ライフ書いてもいいんですけど、主人公のリオナちゃんは、普通のOLさん。家庭環境には恵まれ、その為人より素直な部分は多いけど、どこにでもいる女子。決して何も考えてないわけじゃないし、本人はわかってないけど、周囲には「真面目」って思われてるタイプ。

なので、第一章の回想の時は、いろいろと考えて気づいてもらおうかな~なんて思ってます。


次回投稿は明日(3/21)8時の予定。


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