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蒼い空  作者: 左右田 檸檬
2/19

相談

 一日は何事もなく過ぎていく。


 私に休み時間などない。予習と復習に追われる。



 「優ー、これわかんなーい。」


 私には希少な友人―南皐―がいつものごとく聞いてきた。


 分かりやすく教えてやると彼女はいつものように笑顔になり、去っていった。


 この笑顔に周りの男子がうっとりしていることを彼女は知らない…。



---------------



 放課後、私は皐に帰り誘われた。


 「急にごめんね?」


 「大丈夫。で、どうした?」


 「…あのさ、優好きな人とかいる?」


 お前もその話か。


 「…急にどうしたんだ?」


 「うん…。あの…ね、私昨日堤くんに告られたの。」


 堤とは堤祥平というウチのクラスメイトであり、ムードメーカー的存在である人物。頭はそこそこだが、運動神経が抜群である。


 「へぇ。」


 それで私になにを求めている…。


 「答え迷ってて…。相談と言ったら優かな…って。」


 そういうの疎いのにね…。自分で決めろって。


 「うーん、付き合ってみれば?」


 「え?」


 「迷ってるってことは付き合っても良いんでしょ?なら付き合ってあげればいいじゃん。」


 「…。」


 「じゃあね。」


 いつもの分かれ道で分かれる。しばらく彼女の視線は私の背中に注がれていた。


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