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バトル・NO6 口は災いの元。

今日はまた異色のグループ…。1ケ月前では考えられない状況。

2日前のバトルの御礼と言う妃河君の申し出で今日はいつものアジア料理の店に…。

メンバーは美菜・樋口さん・私…そして私の前で笑ってる妃河君。

コレをまた見られたら…と考えると頭が痛い。

『楓?食べないの?アンタ揚げ春巻き好きでしょ?』美菜がお皿を私の手前に持ってきた。

『ありがとう。』

お皿から春巻きを取り、口に運ぶ。ちょっと熱いが…ほわ〜っと春巻きの中身が口いっぱいにとろけ出した。

『王子…あっ!違った。妃河君がこんなにイケメンとはね!うちの隆志君とハルくらいだわ!』

美菜はいやぁ〜びっくりと付け加えた。

『俺なんて…まだまだですよ!』

妃河君は謙虚に答えながら頭を掻いた。

『まぁ〜俺ぐらいの歳になれば大人の魅力もプラスされてまだ上がるな!俺には負けるが…。』

樋口さんも笑いながらジョッキのビールを1口飲んだ。

『そう言えば…』

アルコールが適度に回った妃河君が焼酎の氷をグラスの中で遊ばせながら質問した。

『椎原さんて…あまり友達居ないでしょ?うわっ!すげぇ―失礼な言い方になったけど…。』

ヤバいって顔で私を見た。そして。

『ブ〜ッ!残念でした!私よりかなり多いわよ!私の方が友達になってもらった方だしね!』

答えたのはホロ酔い気味の美菜だ。『もう!美菜は飲み過ぎ!』

美菜は笑ってる。樋口さんも笑って見てる。私は止めてるのに…。この酔っ払い共は…

妃河は美菜にちょっと反論した

『でも…部署でも一人だし…て言うか!寄せつけないオーラ出してるって言うか…。』

妃河は髪を掻きむしった。言葉を探してる?

『こんなに可愛い人なのに…。勿体ないですよ!』

妃河は思い切ったように話た。

『プハッ!!!』

私は飲もうとしてた烏龍茶をこぼしそうになった。何を言うんだ!コイツは…。

『確かに!楓ちゃん可愛いもんな!』

樋口さんまで…。

美菜は険しい顔をし

『そうよ!楓は昔から可愛いのよ!モテるし!だからあんな事…。』

美菜はヤバいって顔をして言うのを止めた。酔いも冷めた顔だ。

『あっ!美菜ったら焼きもち?』

私は雰囲気を戻す為に笑いながら美菜を見た。美菜も私のフォローが分かったらしく

『そうそう!隆志君たら楓ばっかり褒めるから!』

美菜は怒った振りをし樋口さんをツネる。

『イテテッ…。』

樋口さんの悲痛な叫び声をあげた。

ツネりながら私を見て目で謝ってる。私も『良いよ。』と言う意味でうなづいた。


『さっきの話…』


妃河君が口を開いた。

私達はお開きにし別れ、またコリずに妃河君に送ってもらってる。(送る!って聞かないから…。)明日が休みなので自転車は押して帰る…。まぁ〜飲んで無いから乗っても良いんだけど…妃河君も一緒だから。

彼は私の顔を覗き込んだ。私は前を真っ直ぐ見てる。

『何ですか?さっきの話って?』

私は質問に質問で返し。回りを見た。休み前と言う事で街は賑わってる…。

『青池さんが途中でやめた話です…。』

ポツリと呟いた。

酔ってた癖に覚えてたらしい。私は彼の方を見て

『何の事ですか?』

とだけ答えた。

『詮索禁止って事ですね。』

フッと苦笑いする。

『まぁ〜そう言う事です。』

私も苦笑い。

彼は足をとめて…真っ直ぐ私を見た。そこにはいつも会社で見せる顔は無く。男の顔。私も真っ直ぐ彼を見つめる…。そして

『椎原さんはいつまで…壁を作る気ですか…』

真っ直ぐ見つめられる瞳からそらせない。


教訓その5…イケメン男の目は見てはいけない。

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