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バトル・NO4 私なりの考え。

『ひ…ひっ…妃河君??』私が目を丸くしてると…。

『何?楓ちゃん知ってるの?優介の事??』

いやいや…樋口さん!知ってるも何も…。

『同じ部署の席が前ですよ!ねえ?椎原さん。』

プチ笑顔?で妃河君は説明した。

『と言う事は…俺とお前は同じ会社だったのか〜。』

樋口さんはビックリ顔で私を見た。

うちの会社は色々な部署があり他県どころか国が違う場合があるから、樋口さんが知らなかったのは当たり前。

ましてや、妃河君の場合はアメリカ帰りだし…。

それより…この2人の関係は??

『あぁ!ゴメン楓ちゃん。優介と俺は…』

聞いた所、実家が近所で妃河君のお兄さんと樋口さんが親友で妃河君もよく遊んで居たらしい…。

でも…こんな偶然ってドラマじゃないんだから!!

『樋口さんと椎原さんは?』

彼は関係を知りたいらしい。樋口さんが代わりに答えてくれた…。

『そんな偶然ってあるんですね!!』

彼もビックリ顔。『もう、お開きなんですか??』

妃河君が余計な一言を聞いてきた。私は危険を察知して

『そうなんですよ!もう帰ろうかなって…』

樋口さんに腕を絡ませ眠そうな親友を見た。

妃河君も美菜を見て『そっか〜。』と呟いた。

『じゃあ…樋口さん!美菜お願いしまぁ〜す。妃河君、それじゃ!』

私は急いで、その場を離れようとした。昔から、同じ部署の人とは距離をおいてきたから。余計な所を見せたくないし…。そんな私の背中越しに…

『椎原さん!送りますよ。俺も帰るつもりだったし!』

妃河君の優しい?一言。その言葉は、酔っ払い2人にも聞こえた(当たり前かぁ…)らしく。結局…。


『椎原さん。電車は何線?』

送られる事に…。

『〇〇線です。あの…』

私の問い掛けに彼は私を除き込んだ。

迫力のイケメンのドアップに年上女もタジタジ…。

『今日は歓迎会はどうなったんですか?』ドアップから逃れるように前を真っ直ぐ見て聞いた。

『今日はみんな忙しいみたいで武本さんだけだったから…今日は止めにしてもらったんだ。みんなで飲んだ方が楽しいでしょ?』

彼は私を見て微笑んだ。

まぁ〜明日のゆかりちゃんの顔が怖い…。

『はぁ…。確かにそうですね…。』

ポツリと一言。

『椎原さんてさぁ…』

『はい??』

『あんまり話さないんだね…。』

何を言われるかドキドキした。ちょっと微笑んで…

『人見知りするんです。』

私は嘘をついた…。

本当は人見知りなんて全然しない。ただ人と距離を置くようにしてるだけ…。こう答えると一々詮索されないから。

『そう言う風には見えなかったよ。』そう言って足を止めた。

『あっ!コーヒーでも飲まない?』

駅の近くにある喫茶店を指指した。

私は黙ったまま…。

『もしかして…コーヒー嫌い?』

私はまた黙ったまま…。

『何か無理言ったみたいでゴメン…。』

彼が落ち込んだのが分かった。

そして…私は

『プッ…ハハハッ…。コーヒー?良いですよ。大好きだし…。』

私は喫茶店の方へ向かった。彼は理由が分からない顔をしてる。

『妃河君って面白いわ!寒いし…早く。』

私は可笑しくなった。黙ってたのは彼が詮索する人か確認しただけ。3回しつこく誘う人は詮索する人!一緒にコーヒー飲んでも詮索されそうだし…。と私の中で決めている。

3回目で謝った人は初めて。(彼氏じゃないのに)怒る人は多いけど…。



教訓その3…余り知らない人には隙を見せるべからず。

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