第一話プロローグ
『地獄』。
それは人が考え。畏れ。恐怖し。そして創造したもう1つの『地獄』。
その『地獄』は本来の『地獄』とは全くの異質な世界。
本来の『地獄』とは罪有りし魂を裁き。罰し。鍛え。輪廻へと送る場所。
だが異質なるもう1つの『地獄』とは罪なき魂を呼び寄せ異形の化物が日夜罪なき魂と同族を殺し喰らい合う世界。
7つの王と1つの堕神が君臨するまさに『地獄』の世界。
1つの堕神。その名。
『地獄』を創りし者。
『地獄』を象徴せし者。
『地獄』を隠せし者。
『地獄』そのモノ。
7つの王。その名。
『傲慢』
『嫉妬』
『憤怒』
『怠惰』
『強欲』
『暴食』
『色欲』
数多の異形の化物とそれを統べし7つの王と1つの堕神。
その『地獄』に堕ちし1人の人間。
彼の少年。
『地獄』に堕ちし『生きている人間』。
異形の化物どもにとって最高の玩具にして最高の食事。
異形の王どもにとって最高の玩具にして最高の食事。
異形の化物とその王どもは彼の少年を殺し。喰らい。取り込むために彼の少年の下に向かう。
だが。
彼の少年は生きる。
彼の少年は必死に生きる。
彼の少年は生きるために戦う。
彼の少年は生きるために必死に戦う。
永い。それは永遠と思えるほどの永い間。
彼の少年は生きるために戦った。
彼の少年は生きるために異形の化物どもを逆に殺す。
彼の少年は生きるために異形の化物どもを逆に喰らう。
彼の少年は生きるために異形の化物どもを逆に取り込む。
彼の少年は生きるために1つ目の異形の王を逆に殺し。喰らい。取り込んだ。
彼の少年は生きるために2つ目の異形の王を逆に殺し。喰らい。取り込んだ。
彼の少年は生きるために3つ目の異形の王を逆に殺し。喰らい。取り込んだ。
彼の少年は生きるために4つ目の異形の王を逆に殺し。喰らい。取り込んだ。
彼の少年は生きるために5つ目の異形の王を逆に殺し。喰らい。取り込んだ。
彼の少年は生きるために6つ目の異形の王を逆に殺し。喰らい。取り込んだ。
彼の少年は生きるために7つ目の異形の王を逆に殺し。喰らい。取り込んだ。
彼の少年は生きるためにさまざまのモノを手に入れた。
彼の少年は生きるためにさまざまなモノを忘れていった。
彼の少年はそれでも。
それでも彼の少年は生きるために最後の1つ。
『地獄』を殺す。
どうも~。懲りずに愚行を行う白銀です。
もうここまで来たら俺のインスピレーションの赴くまま突っ走るぜ!!!!(自棄)
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