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【プロットタイプ・執筆】許せないんだ。こんな自分が

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

諭羅って、潔癖で高潔だから、穢れた自分がきっと赦せません。

だから淀みが向かう先って、全部小説だと思います。

元々が酷く高潔で、潔癖だと、人は容易く堕ちてしまう。其れは自分の中に存在する穢れさえも許すことは出来ないからだ。


私と付き合っている人は良い意味でも悪い意味でも現実の男性に即した人だった。綺麗な人がいれば目で追い掛けるし、グラビアアイドルの雑誌なんかも普通に買うし、AVだって見る。

其れでも私に対しては不器用ながら相応に優しくしてくれたし、まともな人で居ようとしてくれていた。その一生懸命さが好きだった。

だから、だから、だから……其れを受け入れられない自分が嫌になる。

「最近、顔色が悪いね。大丈夫?」

私の不調に真っ先に気が付いたのは、彼ではなく、私の友人だった。

元より、女性と言う生き物は赤ん坊の小さな変化を見逃さない為に、様々な方向に気が付くらしい。反面、男性というのは、獲物を追い掛ける為に、何か目標を定めると、他の事は目に入らなくなるらしい。

そんな、役にも立たない、生命の理を浮かべて、私はただ黙って笑った。

「周期的なものだから、貴方が気にする事はないよ」

そう。ただ周期的なもの。些細な変化が気になって、其れが何時もより非常に目障りになって、許せなくなる。

私だって穢れた一面の一つや二つあるものなのに、其れを棚に上げて、相手を糾弾しにかかる。許せない。許せない。許せない。こんな自分が。

私は今、一体どんな顔で彼女と話しているのだろう。ちゃんと何時もの冷静沈着で、穏やかな人となりで接しられているのだようか?

「……貴方は潔癖で高潔だから、ある日突然、ブチンといかないか、心配だよ……」


家にまで涙を持ち込む真似はしたくなかったので、帰りの電車で暫く泣いてから帰った。リビングに行くと、彼が慌てて雑誌を隠す。

「お……おかえり……早かったな……」

グラビアアイドルが載ってる雑誌なのだろう。私より綺麗で、スタイルが良くて、其れで。其れで。其れで。

「邪魔をしたね。もう此処には戻らないから、好きなだけ、AV見たり、グラドルの雑誌買えば良いと思うよ」

駄目だ。今の私は取り繕えない。


「ゆらりぃ、今メンタルボロっカスでしょ〜?」

諭羅の小説を瑠衣と回し読みして思った事がこれだった。諭羅は執筆に関しては相応に厳しい事を言うが、それ以外の時では穏やかな好青年である。周りに当たり散らす真似も、暴力を振るうことも無い。

でもだからと言って、溜め込んでない訳では無い。むしろ発散させない分、諭羅の中で嵐となって、内部から崩壊を招く。

だから許せない、苛立った事を執筆に流し込む事によって、心のおりを吐き出す。何とか綺麗な自分で居ようとする。

「ゆらりぃ。執筆以外でも。私や瑠衣たんに相談してくれて良いんだよ。瑠衣たんは今みたいに適当に聞き流しくれるだけだけど、何も傷付けないから、最適だよ。

私は勿論、相談役〜♪」

けれども今の言葉は諭羅には届かなかった。ただ鬱々と微笑むだけに留められた。

どうなんだろう。これが正解なのかな。正解じゃなかったらなんなんだろう。


何時も真実と事実を求めて執筆をしているのですが、其れに反した物を書いていると、どうしようもない気分になります。


綺麗事ならまだ良いんです。

でも綺麗な現実まで見にくく歪めて出してしまったら、其れはなんの役にも立ちません。

誰の納得も得られません。


今書いてる、私の男性像、現実の何処かの男性像なのかな。


諭羅は繊細とは何度も申し上げた事。其れは今の私以上。

繊細って言えば綺麗ですけど、一皮捲れば、メンタルやられ易くて、直ぐに気落ちする、非常に扱いにくい人間の事です。


そして其れを支えているのは、諭羅の目標の高さとか、潔癖で高潔なところ。

汚れが許せない。他人は勿論、自分も。

自分の醜いところ、つまり『誰かを許せない』ところを酷く嫌っているんです。


この鬱憤を周りに漏らさず、かつ、自分の内側から放出させる役目を担っているのが執筆です。

皆様が『断罪シーン』見てスカッとする様に、諭羅も許せなかった事を、こうやって裁いていくんですよ。


本人は其れで大丈夫だと思ってますが、傍から見たら危ういですよ。藁人形に釘ぶっ刺してる様にか見えないから。


諭羅って頭のてっぺんから爪先に至るまで、ド級のキラキラ王子様。光属性って感じじゃないんですよ。

何処か蔭がある。仄暗い、くすんだ光。

闇堕ちするかしないかの瀬戸際ってのが諭羅。


だから添削の時にはしっかり闇が濃くなって、放たれた獣の様に口が悪くなります。

『これで納得すると思ってんの?』

『君は自分の子を肉人形にしたいんだね』

『欲が透けて見えるよ。これで誰かの心に何か刺されば良いけどね』

これは私が書いてるときの諭羅の指摘。

『うるせぇ!! 黙ってろ!!』とは作者と弁。

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