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第一章「始まり」

ここは剣と魔法の存在する世界である。

この帝国には王族、貴族が存在する。

貴族にも序列があり、トップが公爵である。

その中にも序列があり公爵の上位三家をまとめて三大公爵家という。

三大公爵家とは、

帝国の財政を担うラナン家、

帝国の武力の一翼を担う先祖に大賢者ベトゥスを持つべナ家、

帝国の武力のもう片翼を担っているジオ家である。

帝国の武力はこの二家がほとんどを占めている。


「おぎゃー」

「当主様、元気な男の子ですよ」

赤子の産声がジオ家に響く。

「当主様早速ですが、素質の確認をされますか?」

「そうだな、そうしよう」

「当主様の実の息子ですから相当なものでしょう」

「そうであることを願おう」

執事は急いで鑑定用水晶を持ってきた、その場の全員が息を飲んだ。

水晶にはすぐに赤子の能力が映し出された

「当主様、落ち込むことはありません、スキルはただの身体強化ですが筋力や技術で補えば…当主様?」

(笑っておられる...何故?)

「よく見ろ」

(まさかスキルを二つ持って生まれたのか?...いや、一つしかない、当主様は何を言っておられるのだろうか)

「当主様どういうことなのでしょうか」

「確かにスキルはただの身体強化だ、しかし他と比べて倍率が飛び抜けて高い……それに...俺を超すかもしれないな」

「将来が楽しみですね、当主様」


二年後


「おぎゃー」

「当主様、またもや元気な男の子でございます」

ジオ家に第二子が生まれた。

「当主様、アサノ坊ちゃんを超えるほどの天才かも知れませんよ」

「高望みがすぎるな、アサノは特別だアサノを超えられるとは思っていない」

アサノとは2年前に生まれたジオ家の長男であり、アサノ・ラ・ジオのことである。

鑑定用水晶に次男の能力が映し出された。

「当主様、これは……」

「アイテムボックス、触れているものを自分だけの亜空間にしまい取り出せるスキル...か、残念だ」

「当主様、肉体的な才能と技術さえ身につければ強くなれるのではないでしょうか」

「それさえあれば…か、タラレバを言えばキリがないぞ、例えそれがあってもアサノには敵わない」

「当主様、いらない口出しをしてしまい申し訳ありません」

「よい、下がれ」


三年の月日が流れた、ジオ家の人間は三歳から剣を握り始める。

「コレカ坊ちゃん、これから剣の訓練が始まりますね」

()()()()・ジオだけにってか」

「そうですコレカ坊ちゃん、覚えてきましたね」

「何教えてんのよw、あまり変なこと教えこまないでよ」

「坊ちゃんが今後上手く世渡りが出来るようにボケとツッコミとお決まりを教えて差し上げているのです」

「あそう」

「興味無さすぎませんか」

「はいはい、早く訓練所連れていきなさい」

「はーい」

「伸ばすな...ってもういないし、私一応先輩なんだけどなぁ」


訓練所、そこはジオ家の直系と傍系の訓練生が共に訓練を行う場所である。

(ここが訓練所が少し楽しみだな)

「来たか、初めましてコレカ坊ちゃん私はここの教官を務めている者です、教官とお呼びください、知ってるとは思いますが、ここでは直系と傍系は同じ扱いをさせていただきます」

「心得ている」

「...?」

「...?」

「プッふふふふふ、アッハッハッハッハッ、坊ちゃんかっこいいですよ私の故郷の人みたいで」

「なるほどメリーからコレカ坊ちゃんの専属メイドが変なことを教えこんでいるとは聞いていたが、まさかこれほどとは」

「えっ...先輩がそんな事言っていたんですか、後で小一時間問い詰めないと」

「何かおかしかったのか?」

「そこまでおかしいことではないので問題ありません、心配なさらないでください、メリーも大変だな……よし、あの列に混じってください」

「……」

「坊ちゃん返事は、はい、わかった、OKのどれかで大丈夫ですよ」

「わかった」


「これから訓練を始める」

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