プロローグ 終わりの始まり
どうも皆さんこんにちは高校2年生の厨二病です。まだ未熟で拙い文章が多いですが、ぜひ目を通して読んでいただけると嬉しいです。
それでは暗く美しい世界へどうぞ
どれだけ平和な世界でも争い事が起き必ず絶望を抱く人々はいるという。
ただ、そこから絶望を糧に立ち上がれるか、それによってまたその人の人生も激しく変わってくるのだろうか?
「はぁ、ハア、ハア何なんだアイツらは?何で俺が狙われてるんだ?」
「どこに逃げてもムダだぞスグに見つける」
「てか何で俺の場所が分かるんだ?」
「見つけたゾ〜」
「ギャーっお助けを〜」
「だから逃げても無駄だって……
とこんな感じで1時間後
「ハァ、ハァ、フゥーやっと逃げ切ったか?」
「は、早く家に帰ろう……」
この時はまだ彼は知らなかった、これから起きる悲劇を、自らの運命を……
「な、何だよコレ、ハッそうだ杏里は、杏里はどこにいる?」
ドアを開けるとそこには大量の血溜まりが……嫌な予感がして慌てて杏里の部屋に駆け込んだ、が、そこには人のようで人ではなく、まるで鬼の様な姿をした化け物がいた、そしてソイツの足元には……無惨にも血を流し息絶えた杏里の姿が、
「何だお前、黒影の手先か?」
コイツは何だ?それに黒影って何?その前になんで俺は杏里が死んだと思ったんだ。また生きてるかもしれない、どうするどうする!!
「ふむ、お前の予知通りコレはもう死んでおる、質問に答えないのならお前も、殺すぞ」
何だって?今コイツ殺すって言った?逃げないと早く、でも妹がいる妹を置いて逃げれない、でも逃げないと、待ってお前は誰だ?俺は誰と喋ってるんだ?
「困惑しておるのか、フッまあいい、取り敢えず殺しておこうか」
ドンッと銃声のような音が数発したと思ったら、目の前にいた化け物の首が吹き飛んだ、何だ何なんだ今日は、夢ならもういい加減覚めてくれ。
「おい、痛いじゃないか!!いくら再生するって言っても痛覚はあるんだぞ」
「い、生きてる?」
「当たり前だろ、コイツらは妖いわゆる化け物だ、コレくらいの攻撃なら再生する、それより少年俺の後ろに下がってろ」
「あ、さっきの……何であなたがここに?それより妖?というのは……」
「うん?あぁ、さっきは助かったありがとう、とにかく説明は後だ。羽瑠斬少し時間稼いで。それでお前たちが襲われた理由とか分からないか?」
「あっいえ、特にはないと思います、ただ妹は時々未来を予知するんです。俺は偶然だと思ってたんですが、母と父もう居ませんが2人も未来が見えるとか言ってて、それに時々夜中変な音がして起きると父と母が居なかったんです」
「それで朝まで起きて待ってたら2人とも血まみれで帰ってきたんです。その時は恐怖で何もわからなかったんですが、恐らく2人は妖を狩っていたんだと思います。その証拠に2人の手には血塗れた刀があったんで、でもそれと俺たちが襲われる理由が分かりません」
「そうか、隊長今の聞いてました?恐らく当たりです。この子らはあの人たちの子どもで間違いなさそうです。ただし、閻魔が先に見つけ刺客を放ってました、1人は恐らくもう絶狼的です。もう1人は生きてますがどうしますか?連れて帰ります?」
「そうか、とりあえず連れてこい話を聞かねばならんそれにこちらも話すことがある。せっかく見つけ出したが閻魔探しは一旦放置だ、今の戦力では勝てんからな」
「了解……全員退却それと羽瑠斬はそこの彼女一応連れてこい。急げよ」
「ええ〜コイツ絶対もう死んでますよ。それに閻魔の足跡見逃していいんすか?」
「しょうがないだろう、見つけてもこのメンツで勝てるほど閻魔は弱くねえ。それに、上からの命令だ」
なんの事だ、上って誰のことだ?
「少し眠れ少年」
「がハッ」
「しかし、運命か残酷だな」
暗い真っ暗だここは何処だろう?誰かに呼ばれてるような気が……
「ガバッ」
「おっ、やっと起きたか、元気そうだな」
「は、ハイ えっと妹は?」
「亡くなったよ、閻魔に心臓を抜き取られてた恐らく喰われたんだろう」
「そう……ですか……」
杏里、痛かったかな?苦しかったかな?辛かったかな?泣きたかったかな?ゴメンな、護ってやれなくてゴメンな。
沈黙に痺れ切らしたのかその人が先に口を開いた。
「大丈夫か?無理だったら話は今度でもいいぞ」
「いえ、大丈夫です。それで話というのは?」
僕は知った、両親が妖狩りだったと言うこと、両親が唯一閻魔に傷をつけ追い詰めた人物だということ、俺にもその力が備わっているということ。そして、妖と人間ははるか昔から対立していて、妖は人を襲いその心臓を喰らう。そんな妖から国を守るため設立されたのが、妖を狩る組織黒影隊だという。
「さてと色々話したがこれらは全て前置きだ、そしてこれから話す内容が本題だ」
「先程も話した通り君には恐らく妹さんや、両親と同じく未来を予知する力を持っているし、まだ他にも特式は持っているようだ、そこで君に提案がある我々と共にこの黒影隊で戦ってくれないか?この国を守るために、当然直ぐにこたえろとは言わんが良ければいつでも連絡してくれ」
「いえ、俺入りますよ黒影隊、閻魔には借りを返さないといけない」
「そうかそれは良かった、実は我々は拒否されるとヒヤヒヤしておったのだが、杞憂だったな」
「それではようこそ妖狩りの組織黒影隊へ、我々は君を歓迎する」
待ってろ杏里仇は兄ちゃんが取ってやるからな。
彼は誓った、絶対に閻魔を倒すと、それを成すまでは絶対に死なないと……
杏里、君は今どこにいますか? 君は元気にしてますか? もうここにはいないキミの所へボクはいつか会いに行きたい。
ご愛読頂きありがとうございます。これからもぜひこの作品をよろしくお願いします。