第2話 幽霊少女とシェアハウス!?(後編)
第2話を先行公開致します
「さっさと依頼をこなすか」
俺はこの家に住み着いた霊の徐霊を行う為の準備を整えて、新な我が家の脅威となる霊をいち早く取り除くことにした。
勿論、相手が何処にいるかは既に判明している、俺は二階にある日当たりの悪い一室へと歩を進めた。
「ここだな」
俺は如何にも霊が好みそうな部屋のドアを開け放った、だが、そこにいたのは、小柄で可憐な少女の霊だった。
「お願いだから出ていって!」
幽霊少女の第一声は『お願いだから出ていって!』と言う明らかに俺達がこの家に住むことを拒絶する言葉だった。
はいそうですかと出ていく訳にもいかない、幸いなことに相手は悪霊ではなく地縛霊や浮遊霊の類いなので、一旦話し合いでの問題の解決を試みてみる。
話し合いが駄目なら最悪強制的に成仏させるしか方法はない。
「俺は藤林誠朗、君の名前を教えてくれないか?」
俺は幽霊少女に自己紹介をしてみた。
「東谷晴香」
取り合えず互いに自己紹介はしてみたが……幽霊少女――東谷晴香は敵愾心を未だに剥き出しのままだった。
「ここはわたしの居場所なのっ!だから、さっさと出ていってよ!!」
不定期更新ですがよろしくお願い致します。
感想やコメントをお待ちしています