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思い出の中から

かおり

作者: ソラヒト

片思いの相手が隣の席にいるのは、嬉しいけれども、近すぎでした。


ずっといつまでも見ていたかった

でも


キミは隣の席だったから

近すぎて無理だった


教科書を忘れて

見せてほしいと頼んだ

はじめて声をかけた


風邪で寝込んだ日のノート

ルーズリーフにまとめてくれた

キミの文字に舞いあがった


席替えで前後に離れた

キミの方が前だった

黒板を見るふりで

いつもキミを見ていた


振り向いたキミと

視線がぶつかれば

慌ててそらした

そのうちまたぶつかって

ばれないようにどぎまぎしてた



特別教室への渡り廊下で

なんだかはしゃいでいるキミ


掃除中にふと手を止めて

物思いにふけるキミ


文集委員で真剣に

イラストを描いているキミ


動物が好きなキミ

部活で汗を流すキミ


数え切れないたくさんのキミ

世界でたったひとりのキミ



名前を呼んでみたかった

苗字すら呼べなかったのに

心の中で

何度もつぶやいた

キミの名前


かおり


公式みたいに

何度も書いてみた

キミの名前


かおり


ずっといつまでも見ていたかった


キミの名前


かおり


2014 ~ 16/9/27 Tue.

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