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蒼き閃滅のドラゴンハート  作者: ドラソード
プロローグ
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第13.5話 後悔の闇

第13.5話

後悔の闇


数時間前程だったっけ、隆誠達が基地に突入してしばらく経った頃急にオペレーションルームが騒がしくなり始めたのは。

外で周りの状態を偵察していた偵察部隊と連絡が全くつかなくなって、ようやく隆誠達と連絡が着いたと思ったら強大な熱源反応とやらが現れてとか騒がしくなってきて、それから隆誠達がこちらに向かってるって連絡が来て。


長いようで一瞬な物で正直何が起きたのか全くわからなかった。ゲートが開いて隆誠と竜剣が見えた瞬間物凄い熱と共に爆発が起きて、気がついたら放心状態で隊員に抱えられていて。


信じたくない。目の前には確かに血に濡れた隆誠と重症の傷を負い何がどうなっているのか分からない竜剣が映ったようにも見えた。辺りでは任務は失敗に終わった、だとか竜剣が瀕死だとか、ゲートが壊れただとか、隊員が皆死んだとか色々聞こえた気がした。

多分気のせいだろう。あんなに強かった隆誠や竜剣が負ける訳ない。それに、一緒にいつもの日常に帰るって約束したもの。


後で・・・後で会いに行こう。


ただ、そうそれだけしか考えられなかった。


・・・いや、本心では全て解っていたのかもしれない。大変な事になっている事を。


でもそろそろ限界かも、そう思う。皆に迷惑をかけないように素の自分を演じてきた、助けられた身だし少しは協力できないかなと思っていた。でも何も出来ない、勝手に話が進んでいて自分はそれを見ているだけ、だけどなんだか疲れがどっと来る。


私はこんなの望んで居なかった。あの時の考えが本当に甘かった。

タイムマシンがあったならたったあの一瞬を変えたい。もうガキじゃないんだからあんなバカみたいな不思議探しなんて現実逃避はやめてちゃんと前を向けって。


今私には何故隆誠達を巻き込んでしまったのだろうと言う自分勝手な罪悪感だけがただ、無限に広がる不安と疲労の闇の中に広がっていっていた。


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