第7話 開発コード 蛇人間「リザードマン」
また少し遅れました・・・ようやく7話です。何か急展開しか作れないのが自分の欠点ですかね・・・とりあえずまだまだ頑張ります
第7話
開発コード 蛇人間「リザードマン」
フィールドの障壁が消えて行く。直ぐに外から見ていた悠里が飛んできた。
「何あのビーム!? この前より凄くなっていたじゃない!! 何あの厨二病前回なセリフ!? 何あの三方向からビームの剣出したやつ!? 何!? 何!? 何ィッ!?」
「がーっうるさい少し黙りやがれ!! この前みたいに倒れはしないけど発動した後は少し……キツいんだ……が」
「まあ能力をほとんど使ったことが無い君だしね、これから力の制御ができるようになって行くはずだよ」
まだ頭がクラクラする、それに何だか汗が止まらない。
でもこの汗も何だか少し心地よい。
先程あの強く死を感じた割には清々しい気分だ。
まるで溜まっていた何かを吐き出した気分に近い。だが死の恐怖が消えたわけでは無い。
死ぬ、なんて考えた事も無かったが今は死ぬという死の概念が強く身につきまとう。
俺はようやくスタートラインに立てたということなのだろうか。
「俺……能力使いこなせるのだろうか」
「大丈夫よ、なんたって私達を救ってくれた勇者なんだから」
「もう甘い言葉には騙されないぞ? 君になら救えるとか勇者とか、そんな言葉で簡単に動かない。もう色々懲りた」
「ハハハ、まあ事実に代わりはないんだけどね。言っちゃうと流される君も君だから、そこはまあこれからの課題や考えどころだね」
ぐさりとくる言葉だ。実際この戦いの話には乗せられてしまった感は正直自分でもわかっている。
「まあでも実際これからはもっと自分の意思を持ち選ばなければいけない場面も増えてくる。君自身の、君の魂を信じろ、そうすればその力はまた力を貸してくれると思うよ」
「己を信じる……」
ようやく俺の中には悪魔と戦う、未来を守ると言う使命感にも自分の希望にも見える何かが固まってきたのかもしれない。
だがこれから襲い来るであろう未知の悪魔、敵達への恐怖もある。
能力に目覚めたとは言えこんなつい昨日まで一般人であった自分が戦えるのだろうか? 本当に言われている通りの希望とやらに慣れるのだろうか? これについて考えるのが俺のとりあえずの今の仕事、使命なのだろう。
「さて……じゃあ最後にもう一度聞きたい。良いんだね? 戦いの道へと進んで」
「考えは変わらない、むしろ吹っ切れとか投げやりとは違う、ちゃんとした自分の意識だ。それに悪魔により犠牲になる人々、これからの人類の行く先の事を考えたら手伝う以外に選択肢はない」
「ありがとう、君の気持ちは受け取った」
「素晴らしい戦いと覚悟だったよ、隆誠君」
振り向くと入口の方から司令、緋崎光一が拍手をしながら歩いてきていた。この様子をずっと見ていたのだろうか。
「君の能力は本物だった、ずっと見ていたがやはり君は確実に世の希望となれる。流石は未来で勇者となる存在だ」
「まあ僕も最初から雰囲気や魔力で感じていたしね? 僕が強いと言うんだ。強いのは当たり前だろう」
「自画自賛とは随分と余裕だな、竜剣」
「まあね、とりあえず彼となら、上手くやっていけそうな気がするよ」
「そうか。まあ……君にになら未来を託せそうだ。隆誠君、期待しているよ」
「期待……なんか照れるな。俺で良いのか……?」
「あんな力をいきなり使えるのよ、期待されて当然だと思うわよ」
悠里はなんだかんだ言って優しいな、と今回は思わされる事がある。
実際彼女の存在が唯一地上との繋がりを感じられ、少しだけ心の休みどころみたいになっているのは事実だ。
「と、言うわけで本当の本当に入隊お疲れ様。今の君の力を見せてもらったがこれなら近いうちに行う廃ビル地下第6研究所の調査も捗りそうだ。先程現地調査隊が帰って来た。君の身体の話や能力の解析結果の事もあるし休みついでに研究室に3人で行ってきたらどうだ?」
「だってさ、行こう隆誠!!」
「わかった、お先に失礼します」
「そうだ竜剣の方は言った側から急に留めることになるが、少し話がある」
「了解、手短にね。あ、少年達は先に行っていてくれ」
「じゃあ先に行ってまーす」
俺達は訓練場を後にした
「行ったな……」
「で、要件の方はどんな感じ?」
「彼の魂属だ。私も驚かされているのだが今の彼の魔力量の期待値はかつてルシファーと戦った彼の能力を遥かに超える魔力量だ。いくら何でも下級とは言え悪魔の力を植え付けられた屍魔具を軽くすっ飛ばす少年など聞いたことが無い」
「確かにね、まるで魂その物をぶつけたかの様な力だった。まさかそんな力を少年が持っているはずが無いが……」
「確かに未来の成長した彼は魔力を放出し純粋な魔力の塊を放出する能力だった。だが彼はただでさえ形を安定させることが難しい魔力を現段階で簡単に固定し、物として扱い挙句計測すら不可能な程の魔力値を叩きだした」
「おそらく彼は司令が言うあの救世主『高坂隆成』と同じ人間、あるいはそれと関係にある人間として考えても良さそうだね」
「ああ、間違いないだろう。さらに言えば今の彼の力はその救世主すら超えた力に達している可能性も考えられる、とにかく現状が絶望から希望に変わりつつあるのは確かだろうな」
「まったくだね……こんなの期待をせざるを得ないじゃないか。彼の身体には僕達ですら観測できない何かがあるのは確かだね」
「彼は利用させてもらおう。丁度子供で扱いが簡単だ。ルシファーを倒す為に、悪魔共を1匹残らず殺処分し我々人類の確定した安泰の未来の為に、使える物は全て使う。それがまだ中学生のあどけない少年だとしてもだ」
「物騒だねぇ……まあ分からなくもないよ。確かに僕達は10年以上も現代で孤独に、地道に悪魔と戦いルシファーを倒す準備をしてきた。それを一瞬で覆せるかもしれない逸材がぱっと現れ簡単に協力してくれたんだ。考えもそうなるさ」
「まあ、話がそろそろ動き出した訳だ。2日後昼、そこで奴らの研究所を攻める。そう言った方向で頼む」
「了解、色々ありがとさん」
「それはこっちのセリフだ」
俺達は訓練場を出て研究室へ向かった。基地内部は広いがわりかしわかり易い形になっているし所々に地図がある。目的地に辿り着くのに迷う事は無い。
しばらく歩き再びあの無人だった研究室に着いたがこの前の静けさが嘘のようにやたらと中がにうるさい。
中からは怒鳴り声や物が叩きつけられている様な音が聞こえる。
「何だかやたらと騒がしいな」
「とりあえず入ってみる?」
俺達はこの前とは違い閉まっているその分厚い重厚感がある扉に恐る恐る近づいた。すると扉は勝手に開いた。自動扉かよと出した手を引っ込め中へと入って行った。
「お邪魔しま……」
「このクソポンコツマシンが!! いい加減にしろや!!」
次の瞬間機械が殴られる音の直後何かがこちらに向かって飛んできた。
訓練を積んでいるはずの無い俺はこんないきなりの事態に対応出来るはずもなく、その機械の塊と共に宙を舞い壁に打ち付けられた。
「ぐぇッ……痛ってぇ……何なんだよ!!」
「ん、客人?……ってなんだ、噂の新入りじゃない。でもこれしきの飛来物よけられないなんて、あんた本当にあのデータたたき出した能力者なの? 戦場だったら死んでいたわよ」
そこに立っていたのはある意味悪魔なんかよりも斬新で異形の存在だった。
金髪、ツインテール、ゴスロリ、その上から白衣、顔は整ったお嬢様風の顔で青と赤のオッドアイ。
キャンディー片手にこちらを見るその小学生と思われる影はこちらをじっと見ている。
「なっ……いきなり」
と言うかなんだこの状況、何だこの良くある二次元オタクが好みそうな属性を集めて固めたら出来てしまった様なまるで混沌の権化の様な少女は。
「ふーん……見た目は中の下、身体能力とかも普通の人間並ねー」
「おい聞いてんのか、お前何なん……」
「まあ、能力があるところ以外は凡人ね」
こちらの話を聞かないで一方的に話を進められるわ俺の全てを会って数十秒で全否定されるわ何なんだ。一々癇に障るガキだ。
「なんだよいきなり……」
まだ背中が痛む、後頭部も若干打ち頭がぐらつく。練習試合をやったあとにこれは肉体がもたない。
「紹介が遅れたわね、私がここの研究室長を務めさせて頂いている宮音真希奈よ。私が現地調査で廃ビル地下研究所に行ってる間に色々あって心中ご察ししますはい」
「研究室長……こんな小さなガキがか?」
「失礼な!! これでも私はアンタ達よりは年上なのよ。初対面の相手をいきなりガキ扱いするなんて何考えてんのよ。やっぱりこんな奴が最強(笑)で強大な力(笑)の発現者だなんて信じられないわ」
「うるせぇ!! 初対面の相手に何かいきなり投げつけておいて更に全否定しやがった癖に!!」
「ふっ……甘い甘い、青い青い、2次方程式理解するくらいになってから出直してきなさい!」
「どこのガキが説教してんだ!! まるで何言ってんのか分からねえよ少しは会話のキャッチボールしろや!!」
「あんたら……初対面の割に仲いいわね……」
『誰がコイツなんかと!!』
こうしてかれこれ色々あってようやく研究室に入れた、あれから5分後の事だ。中では変わらずドローンが作業を黙々としている。
「とまあ色々あったけど……はじめまして、改めて自己紹介を、私が訳あってここで研究開発、データ解析、時々救護師等を担当している宮音真希奈よ。貴方が急にここに運び込まれてその治療の指揮をしたのも私、その廃ビルに行って調査をしてきたのも私よ。とりあえず感謝しておきなさいよね!!」
「何か一方的に感謝を要求されてんだが……」
「まあ良いじゃない、実際私が最初に会った時は隆誠の治療をちゃんとしてくれていたし」
「ん? そうするとお前らは初対面じゃないのか?」
「まあね、あの時は真面目な感じの子だったからスルーしていたけど……実際今は……ただの女の子みたい」
「何よ、さっきからあんた達も私の事を手当り次第にディスりまくって。悪かったわね、初対面の真面目なキャラじゃなくて、しょうがないじゃない、身長は自分で伸ばせる物じゃないし……」
「あー……なんか悪かったな。別に話がそうなら感謝したい」
「いや、もう良いわよ」
何か話がだんだんややこしくなってきた。
今までこの基地には真面目な大人が沢山いるお堅いイメージだったのだがこの自称研究者は今までに居なかったタイプの人間だった。
いや、考えてみれば竜剣もなかなか変わった人間か。
慣れてるとはいえ悪魔を笑みを浮かべながら切り刻んだりやはり裏世界の住人ってこんな物なのだろうか。
「……ん?まて、調査へ行っていた調査隊ってまさか……」
「そうよ?私よ?他に数人調査員もいたけど」
「んな……あんな炎を出す悪魔やらがうようよいる所に調査とは言えよく行けるな……」
「だからさっきからあんた達はあたしの事を何だと思ってるのよ……念を推して言っておくけど私はあんた達より年上、戦場だって数倍見慣れているわ。それにまあ科学者とは言え武器とかは持ってますし戦闘技術だってそんじょそこらの見習い兵士よりは動けるし。敵のアジトなんて入口らへんまで行けば内部の構造なんてわかっちゃうもんよ、未来の科学技術舐めてもらっちゃ困るし」
「未来の科学技術ねぇ……」
胡散臭い、明らかにこの風体からは想像できない。もしかして俺達、舐められていないか?
「まあ色々と混乱するのもわかるわ。うーん……そうね、とりあえず面倒だから先に質問まとめて聞いといちゃうわ。何かある?」
あり過ぎだ。むしろこの時間を設けてくれたことが少しの救いだ。
「歳は」
「16歳」
「身長」
「145」
「体重」
「あのねぇ……ふざけないで、するなら真面目な質問にして」
「どこの小学校に通ってる」
「やかましい」
「じゃあさっき飛んできたドローンは何だ」
「……まあ後にそれについては詳しくはなさせてもらうわ。今日あなた達を呼び出した理由の一つに関係があるから」
「呼び出した理由?」
そういえばそうだった、今日俺達はここに呼ばれてきていたんだった。話が脱線し過ぎて当初の目的を忘れていた。
「この前あなたが来てうちで検査をしたんだけどあんたからは普通には考えられないほどの魔力を検知したのよ、まあ知ってると思うけど。私も見たことが無いような値で気になったから竜剣に頼んでさっきからデータをとってもらっていたのよ。まあさっき竜剣と一緒に色々トレーニングと言うか検査を受けてもらったんだけどその時に色々と見させてもらったわ」
「俺の能力とやらはそんなに凄いのか……?」
「それがよく分からないのよ。物凄い魔力を出す時は竜剣並の力を発揮してるんだけど逆に出さない時は本当に低い。それこそ無いに等しい量なのよ、それに能力を発動した後にかなりのバイタルの低下も見えたし……とりあえず現状データベースにほとんど存在しない特異な能力過ぎて何も分からないのよ」
「なる程ねぇ……」
「そいで君が本当にここに所属して悪魔と戦うって聞いたからデータ収集も含めたあんた専用の武器を急遽作成していたわけ」
「俺専用の……武器?」
「まあね、完璧に完成はしていないけどある程度は出来た感じかな……」
すると真希奈は急に研究所の奥へ行き何かを持ってきた。
「これが……?」
その武器は見た目は近未来的で無機質な剣だった。
引き金のようなものから良く分からないギミックらしきものやらが目立つ。
「貴方のデータに合わせて作ったオリジナルの対悪魔殲滅用戦略兵器、試作型:銃剣「リザードマン」よ。まだ試作型だけどかなりのデキだと思ってる」
「本当にお前が作ったのか……?」
「何?証拠見せなきゃダメ?」
そう言われると逆に追求しにくくなる。そこまで自信があるのならやはり本当なのだろうか。
「これが……俺の武器?」
「そうよ、アンタの魂と同調して更にあんたの能力で放出される超密度の魔力を動力源として使うことにより様々な力を使えるはずよ。正直情報が少なかったから短期間で調整するのには苦戦したわ」
「来てから短期間で調整って……2日でか!?」
「ええ。正確には調査に行っていたから1日程度かもね。とは言っても貴方の能力の光……とりあえず面倒臭いからオーラとでも名付けておくわね。それの形を自在に変えられる能力に合わせある程度の変形機能を持たせたぐらいだけどね。もっとも試作型だから性能は銃と剣に絞ってあるけど」
これが事実ならこの真希奈とか言う少女はやはり研究者だ、天才だと思った。
ゴスロリ、白衣のビジュアルでいきなり初対面の相手に何かを投げつける少女だったり色々ツッコミどころが多く、本当に科学者か、むしろ小学生じゃないかと疑っていたがどうやら本当の話だったのだろうか。
だとしても16歳でこの技術力か・・・これはあれか。人は見た目で判断するなってやつだろうか。
「それ……ちょっと握ってみてもいいか?」
「元々あんたにあげるつもりよ、まあまだ試作段階で調整中だけどどちらにしろ完成したらあんたの物だし」
俺は剣を握り締めた、途端剣から青い光が漏れだし刀身が青く光り輝く。悠里かま隣で唖然としている。
「握った途端に光が……ッ!!」
「凄い……さっきの練習試合で見た光……なの?」
「さっきの練習試合ならモニタリングさせて貰っていたからね、そこで更に効率のいい能力の使い方を思いついたわけ、でアンタの能力をすこーしだけ剣に込めれば増幅して扱うことができるはず、そうすれば負担も減るでしょう?」
「って事はさっきの練習試合をモニター越しに見て俺達が来るまでのあいだに更に改良を加えたって事か!?」
「だからそんなに驚くほどの事じゃないってば。私は機械に命令して、動かしていただけよ。まあでも何だかんだ言って結局まだ未完成の部分があって……そこがうまくいかなくてさっきはドローンに八つ当たりしちゃって丁度そこにあんたが来てバーン、よ。悪かったわね」
「まあ俺のためになんかしてくれていたんだったら……ありがとう」
「どういたしまして」
やがて剣の光は落ち着き淡く光る程度にまで出力は落ちた。
先程は光に圧倒されて気がついていなかったがこの剣は意外と軽い、少し重い金属バットくらいだろうか。大きさは1m程、
「これが……俺の武器ッ!!」
感情が高ぶってくる。
はっきりと自分でも分かるくらい興奮している。まるで新しい玩具を買ってもらった幼児みたいだ。
とにかく振り回してみたい、悪魔で試して……っとヤバイヤバイ、俺は狂戦士かなんかかよ。
「喜んでもらえて何よりよ。開発者としても喜んで貰えて嬉しいわ」
「……凄い……私にも頂戴!!」
「何言ってんのよ。アンタは保護対象だから戦わないでしょ?武器なんて必要ないじゃない」
「護身用よ護身用、悪魔に襲われた時に返り討ちにするのよ」
「そんな護身用なんかに武器は作れないわよ……何考えてんだか、ただでさえ資材不足なのに」
「資材不足?」
「そうよ。いくら技術が発展していても材料が無ければ何もできない。もしかしてあんた達未来の科学技術で材料が無くても大丈夫とか思っていたりしたの?」
「ああ、この基地にこもって自給自足しながら悪魔と戦っていたのかと」
「いくら未来の科学技術でもそんなことはできないわ。無から有を作り出すとか伝説上の錬金術師じゃあるまいし。日本の各地に支援者がいてそこから資材や食料を送ってもらっているのよ、まあ今じゃ大体悪魔達に潰されちゃってるみたいだけど。まあ資材が本当に足りなくなって不足きたら私達が直接買い出しとかに行く事もあるけれど」
「直接って……スーパーとかホームセンターみたいなところへか?てか資材はこの時代の物でいいのか?」
「そうよ、素材なんて未来でもあまり変わらない。凄い物を作るのには技術さえあればいいの。まあ作るのに必要な機械とかはいい物に越したことはないけど」
「職人の何かを感じた」
「そうでもない」
「そう言えばお前ってなんかの能力者なのか? 頭脳かなんかの」
「いや、魂属は全く持っていない。むしろ私には魂属が無いらしいしね」
「魂属が無い?」
「まあその当たりは話すと長くなるし……時間も時間だし、なんかそこで待ってる人も居るし」
「待ってる人?」
「バレちゃってた?」
「竜剣さん!?」
「どの当たりから立ち聞きしていたの?」
「剣を渡したあたりかな」
「そう、まあ良いわ。とりあえずその人があんたらを必要みたいだし、一旦今日はお開きね。剣はまだ調整あるから一旦返してね」
俺は能力を解除し真希奈に手渡した。
「まあじゃあそろそろ行くわ、また気が向かなくても来るな」
「多分意図しなくても来ること増えるだろうから大丈夫」
「色々とありがとうな。さっきは色々とイジッて悪かった」
「……!?べべ……別にあんたの為に作ったわけじゃ……訳だったわね。まあわかったわ、頑張ってね」
「話の方はもう大丈夫なのか?」
「もう大丈夫、行こう」
「じゃあ隆誠借りてくねー」
「まったねーばいばーい真希奈ちゃーん」
「だからちゃんとか止めて!!一応年上よ!!」
こうして俺たちは研究室を後にした。リザードマン……か。俺専用の武器、なんだかわくわくしてきた。
と言うか結局最後まで濃いキャラだったな……あの真希奈とか言う少女。見た目だけじゃなくて博識、真面目、でも時々乱雑、ツンデレって……
気が付くと時間は3時、今日はやたらと時間が立つのが速いなと感じた。まあ別にこの後なにかする訳でもないしまた筋トレなり何なりか・・・結局休みは無いな。
「さて、行きますか」
「了解」
俺達は研究室を後にした。
いつもいつも回覧ありがとうございます。ちなみに自分は絵の練習もしていてこんどこの小説の絵を書かされる事になりました(笑)完成して出せる様な絵だったらいつかは表紙とかにしたいです。ではまた次回で