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魔法使いBの世界

コツコツと音を鳴らすのは、私のハイヒール


背伸びをした気分になるのは私だけではないでしょう


見慣れた景色が普段と違って見えるのは


ハイヒールの魔法なのでしょう


なんだか気分よくなって


くるっとその場で一回転


ふわふわとスカートが浮いて円を描きます


歩き慣れた細道もファッションショーの舞台のようです


なんだか気分が上がって


もう一度くるっと一回転


くるっくるっ ズテッ


バランスを崩して少し失敗


でもそんなの気にしません


顔を上げると大きな夕日がきらきらしてて、目を奪われてしまいます


あれあれ、なんだかあめ玉に見えてきました


バッグからオレンジ味のあめ玉を取り出します


夕日に向かって掲げてみると


なんということでしょう、夕日と瓜二つです


無性に食べたくなってしまって


ポイッと口の中にあめ玉をいれました


私は夕日を食べてしまいました


私の口の中でコロコロと


夕日は優雅にダンスを踊りました


いつしか夕日の魔法がとけて


夕日は消えてしまいました


クスクスと私は笑います


私の周りには魔法がたくさん隠れています


今日だけで2つも魔法を見つけてしまいました


左手に握っている傘は、空飛ぶホウキでしょうか


そう考えるともっともっと楽しくなってしまいます


生きている間、いくつの魔法を見つけることができるのでしょう


私は魔法使いとして死んでしまうのでしょうか


夕日をもう一つ、口に放り込みます


魔法で満ち溢れたこの世界が終わりませんように




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