君日記
控えめなあなたに
僕は惹かれました。
教室に落ちているゴミを拾ったり、
はがれかかった掲示物を直したり、
友人のつまらない話にも笑顔を浮かべたり、
本当はすごく話すのが苦手なのに一生懸命伝えようとしたり、
「おねがいします」や「ありがとう」や「ごめんなさい」を言えるところだったりとか、
君を見るたびに毎日毎日、君のいいところばかりが見つかって、
不思議なくらい
本当に、
本当に、
好きになっていった。
だからすごく心配だった。
もっと我儘言っていいんだよ、
もっと人を頼っていいんだよ、
そんなに頑張らなくていいんだよ、
いつも人のために頑張っているあなた。
それでいて控えめで、
なんだか周りに壁を作っているように見えた。
何かを恐れているような、、、、
そんな感じ。
守ってあげたい。
「大丈夫だよ。」って頭をなでてあげたい。
あなたの恐れているものを取り除いてあげたい。
いつか話してくれたあの話、
僕は忘れないよ。
頑張れ頑張れ、
僕もあなたに話したいことがあるんだ。