第2話 仕事
こんにちは!
現役小学生小説家(自称)の満月です。
第2話では、謎の人物が登場•••?ぜひ、ご覧ください!
「箱根 七心の日常をお話しします。」と、「放課後クラブ7」も書いています。こちらも読んでいただけたら嬉しいです。
日向がここに住み始めてから8年が経った。そんな今でも、ちゃんとした仕事を探してはいなかった。
日向は今のままで満足していた。頼まれた場所の天気を変える。それで自分を養う。
ただ、日向には大きな心残りがあった。華のことだ。華は、日向が16歳の時に失踪した。それからというもの、日向の心には大きな穴がぽっかりあいてしまったかのようだった。華は日向にとってかけがえのない友達だった。
しばらく華との思い出に浸かっていると、カウンターの電話がなった。「もしもし、お天気なんでも屋の菜乃花 日向です。」日向が電話に出ると、「私、橘 魔美って言うんだけど。私、あんたの親戚で、今すぐ、妖精の森の天気を晴れにして欲しくて電話したの。」と、怒ったような声がかえってきた。親戚?日向は状況が飲み込めなくて「今、親戚、と言いましたでしょうか?」と、聞き返してしまった。「そう、親戚。苗字は違うけど血は繋がっているのよ。」と橘 魔美と名乗る人は答えた。「はい、今すぐ妖精の森の天気を晴れにすればよろしいのですね?」というと、「勝手に話を変えないで。」と突っ込まれた。日向が、もう一度「今すぐ妖精の森の天気を晴れにすればよろしいのですね?」と確認すると、「そうよ。」と言われた。「かしこまりました。少々お待ち下さい。」日向はそう言って電話を切った。
そして外に出て、空に向かって歌を歌った。「空よ空、妖精の森から雨雲を持ってきておくれ。妖精の森を雲ひとつない空にしておくれ。」
すると、妖精の森の方角から、雨雲がするするっと飛んできて日向の手の中に収まった。日向が目を閉じ、再び歌い出すと、前にたらしたベージュ色の三つ編みがふわっと揺れた。
「空よ空、今日の雲をいつかのためにとっておいておくれ。」日向が目を開け、合わせていた掌を開くと、そこには雨雲色のガラス玉があった。直径は1.5センチメートルほどだった。
日向は家に戻り、コルクの蓋がついた丸い大きなガラス瓶の1つに雨雲色のガラス玉を入れた。
「日向の旅日記〜魔法使いは旅をする〜」の第2話はいかがだったでしょうか?
第3話もお楽しみに!




