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【ボール使い】はダンジョン経営と冒険で人生を謳歌する〜邪魔するなら容赦と慈悲なきボールで投げ飛ばします〜  作者: くろっく
プロローグ

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9/19

<side 千の剣リーダー・ダイザス>

俺は一度死んでいる。そしてこの世界で生き返ったーーーいや、“転生した”というのが正確だろう。

前の名前は大澤雄太。日本でフリーターをしていた。ある日、電車で旅行へ行こうとしていた時、線路上に子供が落下した。俺は咄嗟の判断で、線路に入って子供をホームに上げた。そして俺も戻ろうと、後ろに下がって助走をつけようとしたその時、電車が来て、そのまま轢かれて、死んだ。


そして気付いたら赤ちゃんになっていた。

そのまま混乱も残しながら、生活していった。実際は、異世界に来れたと気づいて内心ワクワクしていたのは内緒だ。

俺の持っているスキルは〈剣技〉という〈剣術〉というスキルの上位スキルーーーだけじゃ無かった。

超越天声(オーバーナレーション)〉というスキルの2つを持っていた。

スキルを確認する時、水晶玉らしき物でスキルを見るのだが、神官に伝えられたのは、〈剣技〉のスキルだけだった。その時、神官に「〈超越天声〉は?」と聞いたが、首を傾げられた。どうやら自分しか見えないらしい。

まあ、「せっかく異世界へ来れたなら」と冒険者になろうと必死に剣の修行もしていた。正直異世界系の小説を読んで憧れれてもいたからな。

そして16になって、母さんと父さんに「冒険者になりたいなら王都へ行け」と言われて王都へ行った。


そしてそこで3人の仲間と出会い、「千の剣」というパーティーを組んだ。

そうしたら、変な声が聞こえて来た。そして、視界の中に半透明のボードが見える様になった。


【パーティーの結成を確認。〈超越天声〉の機能を解放。

ダイザス=ロウ 〈剣技〉 Lv.10 レベルマックスです。

〈超越天声〉 レベルが存在しません。

アレン=ソート 〈地魔法〉Lv.7。次のレベルまであと 3056/3840 回 親密度:30

リーナ=ヴァルフォート 〈治癒魔法〉Lv.9。次のレベルまで 10685/15360 回 親密度:30

グレイ=グロウベル 〈盾術〉 Lv.6。次のレベルまで 55/1920 回 親密度:30】


パーティーメンバーの情報と〈超越天声〉の解放…?

〈超越天声〉に関しては存在も忘れてたな、パーティーを組んだら初めて使える様になるのか。


「なあ、グレイ。最近レベルが上がったりしたか?」

「そうだぞ。けどなんで分かった?」

「いや、ちょっとな。」


成程、この数値はレベルが上がるまでに今使ったスキルの数か。

アレンがあと800回ぐらい…ならやってもらうか。


【注:このスキルで知った情報を本人に伝えてしまうとその数値の最大値ががランダムに上昇し、レベルが1にリセットされます】


!?危ねえ伝えるところだったけどあくまでも「知った情報」を伝えたらダメなのか。

だったらこれくらいは言っておくか。


「みんな、一つ、言いたいことがある。」

「なんです?」

「なんだ?」

「なに?」

「俺は、お前らが後何回スキルを使えばレベルが上がるかが分かる」

「!?え、本当?私、あとどれくらいでレベルが上げられる?」

「ちょっと待ってくれ、リーナ。まだこの話には続きがある。

その回数、お前らに言うとレベルが1に戻っちまうらしい。」

「なーんだ…まあいいか。要は今まで通りってことよね?」

「まあ、そうだな」


そんな感じで冒険者として色々な事をした。この〈超越天声〉っていうスキル、意外と便利で、半透明のボードに相手の残り体力とか仲間が与えたダメージとかが数字で分かるように見える様にしてくれる。ゲームでよくあるログみたいな物だ。


そしてやっとBランクのパーティーになれた。

そこで、仲間兼荷物持ちを一人入れようという話になった。

探していた頃、〈ボール〉というユニークスキルを持っている、という少年の話を聞き、会ってみたくなった。だからギルドに頼んで話す時間を作ってもらった。そして仲間になる話を持ちかけた。そうしたら意外とあっさりとパーティーに加入してくれた。


その時、来たのは想定外すぎる情報だった。


【???スキル、〈ボール〉の所持者のパーティー加入を確認。

〈ボール〉 Lv.9。次のレベルまで 36287124/36288000 回

レベルアップ時必須条件:パーティー加入

親密度:1

警告:何があろうと“絶対に”死なせないでください。】


普段の数十倍の速さでログが流れてきた。そして今まで見た事がない、「警告」という表示まである。

それ程にこの少年は大事なのだろうか。でも何故?

そしてレベルアップまでの回数が狂っている。他のスキルは全部レベル 9から10までは15360回でいける。けど、このスキルは36288000回…けどその大半をこの少年はやっている、あとレベルが9になるまでも普通を数十倍の量だった?だったらこいつ、どれだけの努力を…


このまま黙ってるのもよくないだろう。

「これから、よろしくな」


その後他の3人にも紹介して、いても立ってもいられず、3人だけにさっきの情報を教えた。

そして、あいつは絶対に戦闘に参加させないと言う事で話が纏まった。


あいつが加入して半年、あと100回以内でレベルが上げられると知り、4人だけでミニパーティーをした。一緒にやりたかったが、理由を聞かれて誤魔化せる自信がないから、4人だけでやることにした。


そして今日、【赤霧】というダンジョンに行くことになった。

今日も普段通り下に降りてた。そこで、異変が起こった。ミノタウロスが現れたのだ。

今までもミノタウロスなら倒した事がある。けど、今回は本能が逃げろと言っている。

こいつは数倍に膨れ上がった筋肉、そして真っ赤な目をしている。明らかに狂っている。


あいつがレベルアップするまであと二回、なのに逃げる先にあいつがいる、もうあいつが最後の抵抗でスキルを使ってくれることを賭けるか?けど…!一旦撤退の指示をしなければ!


「撤退だ!逃げるぞ!」

「「「了解!」」」


「アレン!あいつとミノタウロスの間にアースウォールを作れるか!」

「分からない、距離にもよる!」

これでアレンがやれれば一緒に逃げることもできる、ここはアレンだけが命綱だ!


あいつが見えてきたーーー

「どうしたんですか?」

「いや、なんでもない」

今はこれしか言えなかった。

荷物はこのままだと巻き込まれるから回収して、よし!


「アレン、やれ!」

「ミノタウロスとの距離が近すぎます!」

「チッ、マジかよ!もう、賭けるしかねえのか!しょうがない、アレン、この道を塞げ!」

「は!?何言ってるんですか!?」

「いいから!」

「あーもう!」


「アースウォール!」


アレンのスキルでどんどん下から土が出て来て道が塞がれる。

「すまない…」

俺は、唇を噛んだ。


これが急いでギルドへ報告へ行ってる時に、こんなログが流れてきた。


【〈ボール〉がLv.10になりました。所有者がパーティー脱退を希望…承諾。情報を閉鎖します。】


そしてそれが、あいつに関する最後の情報だった。


その後【赤霧】ダンジョンが50層以上の、Sランクのダンジョンを遥かに凌駕するレベルのダンジョンになっている事が判明し、すぐに封鎖された。そして各国からS、Aランクパーティーが集められて2週間後、調査兼攻略が始まった。しかしその頃には、ダンジョンは元通りになっていた。一応攻略までされ、その報告書を読ませてもらった。


調査の結果、死体も生存者も何一つ見つかっていなかった。

実はあの4人組は良いやつです。決して追放した訳ではありません。

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