神さん
「私が何故いるか、此処まできた敬意を払って教えてやろう。
私はさっき名乗った通り破律神だ。この世界は発展しすぎたからな。だから一度壊して作り直してやるのだ!そうしてこの世界は調律をして来た!ああ、先に言っておこう、既にこの世界は3度目だ!」
「だからなんだ?」
「止めようものなら意味がないと言うことだ!もし我の前に立ちはだかろうというのなら容赦無く屠ってやろう!」
「じゃあやるか」
「ファイアーボール!」
まずは手始めのファイアーボールだ。さっきの魔王のように下手な手を出して対応される様になると厄介だからだ。
「そんな魔法で神に効くと思うなよ!オーダー!天秤!」
神の背後に天秤があらわれた。
「この魔法が発動している限り貴様は魔法を使うたびに我に力を与える事になるぞ!」
効果を説明してくれるとは優しい神だな。
「ダークボール、ブラックボール、シャドウボール」
闇系の属性の代表格のボールを大量に生成した。
すると、後ろの天秤がありえない角度まで傾いた。
あー天秤か…だったらもう一押しでいけるかな。
「説明しただろう、貴様が魔法を使えば我が強くなるだけだぞ!では私も行かせて貰おう、喰らえ!」
動きが異常に速い。あと圧も強い。気押されそうだ。これがあの後ろの天秤による能力なのか。
「エアーボール!」
大した効果もないボールを大量に作った。
「キンッッ」
金属音が鳴るとともに、突然動きが鈍くなった。
作戦通り。
「何事だ!」
「よく後ろを見たらどうだ?」
「は?何を言っておるのだ」
そう言って神は振り向いた。其処には皿が壊れた天秤があった。
さっきボールを大量生成した時、天秤が大きく傾いた。だからもっと生成すれば振り切れ、天秤の皿が耐えられなくなるのではないかと考えた。
結果は成功だ。皿はすぐに壊れてくれた。
「だったら作り直すまでよ!オーダー!天秤!…発動しない!?」
「天秤の皿が壊れてるだけだぞ?本体が壊れたわけじゃない。同時に複数は出せなさそうだからな。よく効くだろう?」
「それで勝ったと思うなよ!オーダー!グングニル!」
槍を出してきた。
「発射」
出して置いてあったボールを全て打った。しかし全て喰らって尚、傷すら付いていない。
「神に傷を作れると思うなよ!」
このまま戦っても埒が開かない。
一旦バリアボールで自分の周りを何重にも守りつつ策を考える。
「こんなバリア如きで守れると思うなよ!…ッ!?何だこの硬さは!人間に使えて良いスキルの範疇ではないぞ!?人間のくせに何故こんな使える魔法の種類が多い!」
「さあな」
適当に答えておいた。
どうしたものか。
「今策を考えている様だが意味はないぞ!我は物理・魔法、全てを無効とできる盾を纏っているからな!」
何故この神は自分から情報をバラすのだろうか。物理も魔法も弾かれる。だったらどうする?
軽く神の方を見ると疲れて来たのか、息が上がって来ている。…呼吸している?それもあくまでも弾いているのは盾?そして疲労もある?だったら。
「アダマンタイトボール」
分子と同サイズのボールを大量に神の周りに生成した。見えない為、気づかず神はそれを吸い込んでゆく。
「まどろっこしい!オーダー!審判!」
雷が落ちてきてバリアが壊された。
「審判すら耐えるのか!だったらもう終わらせてやろう。オーダー!神煌烈破槌!」
光と漆黒が混ざっている槌を出して来た。じゃあ、発動するか。
「サイズ変更。」
ボールのサイズを変えた。神は内部から膨れ上がってゆく。
「何っ!?」
そして顔だけを残し、神の体が弾け飛んだ。
まだ喋れるようで、こちらへ話してきた。普通に首だけでこっち見てくるのは怖い。
「人間。何故お前は我に対抗する?」
「まあ世界壊すのは普通に迷惑だからな。したい事も出来なくなる。それだけだ。…いや、あとお前を倒さないと上に戻れないってのもあるか。」
「何故、人間如きに神にタメを張れている?」
「さあ?僕にもそれは分からない。何故だろうな」
「お前は一体、何をした?」
「ボール遊びをしているだけだよ」
「はっ、だったらそのまま遊んでいてくれ。お前なら、変えられるかもな」
神が変な事言ってますね




