ですよね
そこから有りとあらゆる属性のエンシェントドラゴンが出てきた。
段々と討伐方法が簡略化していったのはしょうがない。それとどいつもこいつも揃いに揃って死んだふりをしやがった。もうその手には乗らないからな。
そのまま50フロア目まで進み続けた。そしてフロアボスの前に着いた頃だった。
「腹減ったな…」
腹が減った。それもそうだ。大体1フロアで一時間前後かかり、単純計算で45時間も何も食べずに来ていたのだ。
逆に今まで何も感じてなかったのが不思議な位だ。
しかし、食料は何も持っていない。どうしたものか。
「ボール…ボール…ライスボールとか行けるか?」
東洋の方から渡ってきた白い「米」とやらを纏めた物。一度あいつらに渡されて食べた時に美味しかったのを覚えている。
あの時の物をイメージして…作れた。イメージしてた物よりも驚くほど丸いけれど、問題はないだろう。ああ、少し前まで使えないと思っていたスキルがこんなに万能だったとは。いや、レベル10じゃないとまともに使えないスキルっていうのもおかしな話か。
食べ終わり、少し力が付いた気がする。フロアボス討伐、行くか。
扉を開いた時、これまでと同じ風に進むと思っていたけれど、出てきたのはエンシェントドラゴンでは無く、魔物でもなく、人型のものだった。
「ほう、ここまで来れるとは不思議だな。貴様、何者だ?」
喋ったーーーー!?知能があるのか?昔、読んだ書物に書いてあった。人型を取る魔物は強い。喋るなら尚更だ、と。
こいつ、なんだ?どうやら対話の意思はある。なら時間稼ぎ代わりに使わせて貰おう。
「そっちこそ何者だ?」
「ああ、ではこちらから名乗らせて貰おう。私はルーク。悪魔だ。」
悪魔。勇者が過去に魔王討伐の時と同時に滅ぼされたはずの種族。それが何故ここに?
「何故悪魔がここに?みたいな表情をしているな?まあ理由を聞かせる必要も無いだろう。貴様にはここで死んでもらうからな!」
勝手に自己完結して襲いかかってきた。だったら話しかけるなよ。もう少し時間が稼げればよかったのだが。襲ってくるのならもう撃退するしか選択肢は無い。勇者は悪魔を聖属性の魔法で倒したと書いてあった。
「ホーリーボール」
大玉サイズのボールを組み合わせて壁として生成した。
「っ!?何故貴様その魔法が使える?使えるのは勇者か聖女のみでは無いのか!」
「発射」
動きが何故か止まったので壁として置いてあったホーリーボールを一斉発射してやった。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
まだ生きている。まあ流石は悪魔だ。ゴキブリと同じしぶとさと書かれてた程はある。
「止めだ」
「まて!貴様は何者だ?何故、これ程の魔法を使える?」
何か言っているけれども悪魔が死に際に放つ一言には耳を傾けるな、とも書いてあったから聞かなかったことにしよう。そしてホーリーボールを一撃放ち、リーク?とやらは消滅した。
正直エンシェントドラゴンの方が手応えがあった。伝承では悪魔は強いと書いてあったが、この悪魔が弱いのか、このスキルが強いのか、それともエンシェントドラゴンが遥かにしぶといのか、どれだろうか。
そこからのフロアからはSランクの魔物しかで出てこなくなった。そしてそこからのフロアボスは、上位モンスターの大群、最上位モンスター5体、それを2回やった後、悪魔。ずっとその順を繰り返した。どこかで見覚えのある順だ。どこで見たのだか。あと、悪魔は毎度同じ様な事ばかり話した。このダンションの同系統のフロアボスは同じ動きしかしないのか?聞くのも面倒で途中から話途中にホーリーボールを打ち込む様になった。時々「卑怯だ」とか「お前に人の心ないのか」という悪魔も居た。いつから話を最後まで聞くと錯覚していた?
75フロア目からは出てくる魔物が通常の魔物ではなく、デーモン系となった。悪魔とデーモン、広義的には同じだが魔物としての区分は全く別になる。違いは悪魔と違って大量に発生する上に勇者にも絶滅させらていない。だから場所によっては今でも普通に見られる魔物でよく討伐指令が出た話を聞く。だけど一体一体が少し強い。ゴブリンとオーク3体を足して5で割った位の強さ…らしい。分かりづらいな。
そしてそれ以外変わることなくひたすら進み続けて95フロア。
悪魔が違う事を話した。
しばらくは主人公君は無双します




