蠱毒
トゥームにライトボールが見えたら出てくるように言って構えた。
そして数分後。
【タグ1《聖者狩り》が100フロアを突破。注意を。】
「ほーらここに僕らの魔道具があるって言っただろ?」
「…本当だ」
上から双子らしき子供2人が落ちてきた。おそらくミューとニューとか言う2人だろう。
「そこのリッチさん、僕らの魔道具を渡してもらえないかな?」
…
「ライトボールッ!」
「行くよ!我が主!」
「あ?おーあの寝たきり聖者の眷属じゃん。魔道具持ってる僕らなら勝てると踏んだのかな?けど甘いよ!」
「トゥーム、スタンボール!」
〈電撃魔法〉のボールだ。当たるとしばらく体が痺れて動けなくなる。
「僕に投げろって?了解だよ!」
「ガッ」
よし、相手の動きが止まった。
「シャドウブレイク・黒!」
〈黒魔法〉だから…威力強化か?じゃあ今回はサポートに回らせてもらうか。
「強化ボール」
「ん?体が軽くなったねぇ。ありがとね我が主」
相手が完全に拘束された。さてここからどう動くか。
「チッ、特攻が聞かない!ニュー!頼む!」
「…カースチェイン」
カースチェイン…〈呪術〉か!スキル封じられるのは迷惑千万!
「ミラーボール!!」
鎖が何本も飛んできたが反射した。その中の一本がニューとやらに当たった。
「…反射されて〈呪術〉使えなくなった。あとはよろしく」
「クソが!乗合成だニュー!」
何言ってんだコイツら。と思ってたら突然2人が不定形を取って混ざり始めた。
「トゥーム、なんだあれは!」
「げぇ。あれ出される前にやりたかったんだけどねぇ。〈合成魔法〉ってあるでしょ?あれを人に適用したのがあれだよ」
合成魔法を人に?どう言うことだよ。
「ウガアアアァァァァ」
「ッ!?」
そこに出来たのは人の形すら取っていない、何と言えば良いのだろうか。巨大な、黒い液体が色々な生物の姿を取ってくっ付けたような、とても生物とは言えない無機質で理性のカケラもないそんな姿だった。
「あーあ。面倒な姿になっちゃった。」
「説明をくれトゥーム!」
「《聖者狩り》は生物を取り込んで自らを強くする。前回見たでしょ?あの黒色の血。あいつらの体と魂はすでに人間のそれじゃあない。生物のキメラ。あいつらを除いた人間を含んだ様々な生物の、ね。いわば蠱毒さ。ーーああ忌々しい。」
その蠱毒を2つ合わせる?だからか。あんな姿を取るのは。
じゃあーー滅べ。
呪術と言っても某呪いが廻る世界みたいに凄い物じゃないです。本当に呪うだけです。




