第二ウェーブの始まり
それから数日後。
日課になりかけてる筋トレもどきをやってる最中にそれは起きた。
【警告。タグ1《聖者狩り》を確認。ダンジョン内の冒険者等を外に転送ー完了。ダンジョンを封鎖します。ー完了。臨戦態勢を取って下さい。】
来たか、で、敵はー2人。あれ?逆走してるんだが?
「マス、何があったのさ?消魂しい警告音が聞こえてきたんだけど?」
「《聖者狩り》が来た。…けど何か様子がおかしいぞ?」
「ん。聖者狩りだね。で、様子がおかしいって?」
「6階層突破したと思ったら突然逆走して封鎖口前で立ち止まってるんだ。」
「顔を見ることは出来るかい?」
「んなこと出来る訳ーー」
【当該地点を表示します。個体名《トゥーム》をマスターの完全使役状態にあると認識ー登録完了。〈ステータスボード〉をリードオンリーで付与します】
で き ち ゃ っ た 。
そんな便利機能あるのか。こんな便利機能あるならあの時に殺した神も俺の存在に気づいてた筈では?もしかして忘れてたか?まあ一旦それは置いておいて。
「どうだ、トゥーム?見覚えか何かあるか?」
「うーん…多分索敵部隊のミューとニューかな?だけど、毎度毎度必ず付けてる眼鏡とナイフを持ってないんだよねぇ。」
「眼鏡とナイフ?」
「ミューが眼鏡、ニューがナイフだったかな。いつも襲ってくる時は付けてるんだよ。」
その時俺はふと、ステータスボードの地図を見た。
入口前で一歩も動かない2人の人間の反応があった。
「テレポート」
見てみると、そこにあったのはーー玉虫色をした眼鏡と仰々しいナイフだった。トゥームに聞くか。
「テレポートーートゥーム、さっき言ってた眼鏡とナイフってこれか?」
「ああ、それだよそれ!なんでマスが持ってるのさ?」
「ステータスボードがこの2つ人間って言ってるんだ。」
「はっ、流石はあの外道どもってね。そういえば居たね。〈錬金術〉を持ってる奴が。」
〈錬金術〉?確か物を等価交換するだけの魔法。人を魔道具に変えるスキルは聞いたことがない。
「奴らは〈天魔変換〉の魔法を持ってるのさ。それの影響だろうね。」
「〈天魔変換〉?」
「物の性質を変える魔法さ。《聖者狩り》が作り出した、ね。」
魔法を作る?何をーーー
【タグ1《聖者狩り》が50階層を突破。警戒をして下さい。】
頭よりも手を動かすか。さあ、楽しい楽しい《聖者狩り》狩りの始まりだ。
〈錬金術〉は別に水35L 炭素20㎏ アンモニア4L 石灰1.5㎏ リン800g 塩分250g 硝石100g 硫黄80g フッ素7.5g 鉄5g ケイ素3g その他少量の15の元素で人間が生成出来るわけではありません。しようとすると魂が問答無用で持って行かれます。




