新規の技が出来そうです
「アウェイクボール」
「ガッ」
〈雷魔法〉のボールだ。たとえ相手がどんな状態でも強制的に覚醒させる。慈悲はない。
「で、なんか案はあるか?」
「それよりも説明することの方が大事だろうが!」
「僕も説明が欲しいね。こいつは死んでてくれないと困るんだけど?」
…あ、そういえば聖者の理が何か結局聞いてなかったな。何なんだ?
「マス、怪訝な顔をしてるね。聖者の理についてかな?」
察し力、やべえなこいつ。ありがたいけど。
「軽くだけど説明しようか。」
軽くとか言われたから油断していた。そこから小一時間ずっと説明された。
まあ、ようやくすれば「ダイザスは〈聖者狩り〉みたいな世界を崩壊させかない要因のいわば『芽』で、本人がそういう気が無くても他の奴が利用することはいくらでも出来るから早めに摘んでおきたい」って事だった。
「トゥーム、それは分かったが、こんな何の変哲もないパーティーのゴミでカスみたいなリーダーのどこが不味いんだ?」
「それは本人に聞いたほうがいいんじゃないかな。ねえ、ダイザス君。心当たりはあるでしょう?」
「心当たりっつってもなぁ、…ッてそういう事か!」
うっるさ。突然デカい声を出すな。迷惑な。
「まあ、説明するかどうかは君に任せるよ」
「そんなんよりも俺のスキルの事を先に考えてくれ」
「ああその用で呼んだんだね。だったら僕は適任だと思うよ。じゃ、僕は戻るからねー」
流れるように帰っていきやがった。さて、と。
「なんかあるか?」
「あ、ああ。種類が使えるなら混ぜるだけでも十分強くはなるだろ?一旦それでどうだ?」
「混ぜる?出来るかそんな事?」
「エンプティボールってあるだろ?どこかの文献で見たんだけどな、あのボール、スキルの容器になるらしいんだ。けどその時には二つ目のスキルを入れた時に強度不足でボールが割れたらしいんだが、お前だったら出来ないか?」
まあものは試しか。
「エンプティボール、ファイアーボール、ウォーターボール!」
言われた通りに一旦二つのボールをぶち込んでみた。さて、どうなる?
「発射!」
「俺に投げるなああぁぁぁ...」
すっごい勢いでダイザスが吹っ飛ばされていった。って、死んでるし。
「ヒールオーブ」
「はぁ、はぁ、俺に投げるなよ!まあ多分水が気体になって膨張でもしたのか?クソほど熱かったぞ。」
何かよく分からないことを言っている。じゃあ、次。エンプティボールくらいなら詠唱なしでも出せるな。
「リーフボール、ウィザーボール」
植物を咲かせる種のリーフボール、物を枯らすウィザーボール相反したボールだと何が起こる?
「発射ッ」
「だから俺に投げるな!」
当たった所に…何と言うべきか、虚空…虚無…が出来た。反した効果だと消えるのか?
「ヒールオーブ」
「痛く無かったのが地味に怖いんだが何が起きた?」
「フィクスボール、リバースボール」
ボール内の物が変わらなくなるフィクスボールと物を素材に戻せるリバースボールを…
「発射」
今回は壁に投げた。やっぱり虚空が出来た。
「うへぇ…こんなん当てられてたのかよ…」
次。
「エアーボール、インパクトボール、発射ッ」
「ちょっ…って死なない…?と言うよりも何も…聞こえない…?」
何か強い衝撃が来たと思ったら何も聞こえなくなった。にしても耳が痛いな。何故…?
ダイザスが俺の耳を指さしているから触れてみたら…血が出ていた。
「ヒールオーブ」
一気に音が聞こえる様になった。耳から血が出るとか初めて聞くな。
「鼓膜破られたんだが?何あのヤベェボール…」
「こまく?何言ってんだ?」
「人の耳には膜があってそれで音を聞けてるんだよ!それが破られると聞こえなくなるんだよ!」
「へぇ…便利な。これあれば便利そうだな。じゃあ帰ってヨシっ」
「突然だな!?って投げ捨てるなあああぁぁぁぁ」
これで比較的に戦える様にはなりそうだ。
スキルはまだまだ種類に在庫があります。あとダイザス君の扱いは常に雑です。




