何度でも蘇るさ
年末です。大掃除はまだ終わってません。(死刑宣告)
「ダイザス!ダイザス!目を開けろよ!なぁ!」
落ちたら血だらけのダイザスにリーナがハイヒールを使っているのが目に入った。
〈治癒魔法〉、ヒールオーブがあるか。一旦この体だけでも動かせる様にしなきゃ意識が持たねぇ…
「ヒールオーブ!」
さっきまで身体中に走っていた痛みが嘘のように消えた。
「ダイザス!?」
「あれ、俺は…」
ダイザスが生き返った?ヒールオーブで?まさか、威力補正で?まあ生き返ったなら本来の目的だけ果たさせて貰うか。生き返ったばっかりだけど申し訳なさは無い。
「よかったな生き返れて。」
「ああ…ってその声は!?」
「よお、大犯罪者が」
「よかったぁ…生きてた、生き残ったんだな、」
“よかった”?どう言う事だ?
「あの時はすまなかった!俺の不手際で死にかけるような目に合わせた!何でもする!本当にすまなかった」
物凄く綺麗な土下座をされた。
「何でもするって言ったよな?じゃあもう一度死んでもらおうか。」
「!?」
強化ボールを多重に張ったままの手で顔面を全員殴り飛ばした。全員の首が跡形なく吹き飛んだ。
「ヒールオーブ」
「あれ今俺は確かに死んで…」
「もう一回だ。」
その後日が暮れるまで同じ事を繰り返した。
そしてあいつから今までの経緯を伝えられた。理解には苦しむが理屈事態は通っている。許す気は更々無いが、まあそこまで嫌う必要は、もう無いかもしれない。と言うよりももうスッキリした。満足。
あともう一度パーティーに入らないか、と誘われたがそれは蹴った。そんな上手い話は無い。何なら今の俺は冒険者をより倒す為の事をする。それで入れと言うのは酷なことだ。
「で、お前…今はマスか。マスの【ボール】はボールを作れる魔法、それでいいんだな?」
「ああ、そうだよ。で、さっきの奴は何なんだ?」
「聖者とやらの眷属だそうだ。〈超越天声〉が元の方の解析出来るらしいから任せてる。」
「と言うよりお前は何をしたんだ?そんなのに狙われる事はする奴ではないはずだよな?」
「さあ?その“聖者の理”とやらを知らないからな」
「そうか…だったら俺は帰らせて貰うよ」
「どこにだ?どこかに拠点でも建てたのか?」
「ダンジョンに帰るんだよ。今の俺は【赤霧】の管理者だよ」
「は?」
「それじゃあじゃあな、今度会ったり【赤霧】に来た時には高速で殺して生き返らせてやるよ」
「頼むからやめて下さい」
そうして俺はあいつらとの面倒事を済ませるだけ済ませて帰った。
***
〈side眷属〉
何だアイツ、あんなのが居るのは聞いてないぞ?そもそも奴は何故あんな種類の魔法を使えてた?それも1つや2つではない…私は我が主から誰よりも力を受けているのだぞ?なのに何故傷を付けられた?それも弾くのすらギリギリだ、ああもう…分からない事ばかりだ、早く主に報告せねば。
「おっ良い感じに傷ついてる奴いんじゃーん!ほらっ」
「何っ!?」
何だこの大斧使い…?強い、確実に我が主と同等のレベルで強いーー。
逃げなければ、けど体が動かない、不味い、不味い、不味ーーーー。
「じゃ、地獄に堕ちろっ」
一撃で体がバラバラにされた。ああ我が主よ…お助けを…。我が主の加護あらんことをーー。
「あれ、こいつ一類の眷属じゃん、なんでこんな傷ついてたのさ。よっぽど腕が立つ奴でも居るのかな。良ければ手合わせ出来ないかなーっと」
因みにクトフさんとその眷属はクトゥルフ神話ベースで考えてたり考えてなかったり。あとダイザス君は仲は解決したけど結局不憫枠です。この先は如何に。




