山小屋の改築活動と調査に向けて
山の調査の為には、本格的に山小屋の改修作業を行う必要性が浮き彫りになっていた。
***部室での報告***
後日、オカルト研究会の部室で、六人は部長に詳細な報告を行った。
山小屋の現状、浄霊作業の成果、そして今後の改築の必要性について説明する。
部長は報告書に目を通しながら、しばらく考え込んでいたが、やがて口を開いた。
「なるほど……状況はよく分かった。ただ、短期間での大規模な改築は、予算や時間の関係から難しいな」
さすがに即座の改築は却下された。
「ただし──」
部長が続ける。
「週末の改築作業と調査は認めよう。少しずつでも、拠点として使えるように整備していってくれ」
「本当ですか!」祐一が目を輝かせる。
「ああ。君たちのメンバーで、引き続き山小屋の改築と調査活動を行ってくれ。報告は定期的に頼むぞ」
「ありがとうございます!」
六人は顔を見合わせて笑顔を交わした。こうして、同じメンバーで、山小屋の改築と調査活動を引き続き行うことが決まった。
新たな挑戦の始まりだった。
***改築計画の立案***
本格的な山の調査を行うため、山小屋の改築を行うことになった祐一たち6名は、さっそく週末の改築作業を行うことになった。
その日の夕方、つばき壮に集まり、メンバーたちと話し合うことになった。
「じゃあ、具体的な改築計画を立てよう」
小川がホワイトボードを用意する。
「まず、優先順位を決めないとな」
峯川が腕を組む。
「最初は、屋根の本格的な修理を行おう」
祐一が提案する。
「応急処置はしたけど、やっぱりちゃんと直さないと」
「その次に、壁の補修と床の補修、窓とドアの補修を行う」星川がメモを取りながら続ける。
「基礎部分を固めてからじゃないと、他の作業も進められないからね」松井が頷く。
「その次の段階で──」
祐一が指を折りながら説明する。
「キッチン、トイレ、バスの増改築。これは必須だ」
「ソーラーパネルの設置と照明器具の設置も必要ね」
広末が付け加える。
「お湯が使えるように、給湯器も必要だね。灯油式が良いと思う」
星川が提案する。
「水源は、山小屋の外にあった井戸から電気ポンプでくみ上げて使おう」
峯川が言う。
「あの井戸、水質は確認しないとな」
「次に、2段ベッドを数か所に設置して、寝室の確保だ」
祐一が続ける。
「山小屋の天井が高いから……」
小川が天井の高さを思い出しながら言う。
「そこを中2階として使えるように床を張ろう。スペースを有効活用できる」
「私たち、女性専用の部屋としても使えそうね」松井が目を輝かせる。
「じゃあ、これで決定だな」
峯川がホワイトボードに書かれた計画を見渡す。
「作業量は多いけど、週末ごとに少しずつ進めていけば、何とかなるだろう」
「みんな、頑張ろう!」祐一が拳を突き上げる。
「おー!」
全員が声を合わせた。こうして、山小屋の改築作業が本格的に進められることになった。
屋根の補修作業
最初の大きな作業は、屋根の本格的な補修だった。
祐一たち6人のメンバーは、屋根の補修に取り掛かることになった。まずは足場を作り、安全を確保する。
「足場はしっかり固定してくれ。高所作業は危険だからな」
峯川が指示を出す。
足場が完成すると、祐一、峯川、小川、星川の4人で、屋根の改修作業を始めた。
「よし、じゃあ慎重に古い屋根材を剥がしていこう」
小川が工具を手に取る。
初めは、高所での作業に緊張して慎重だったが、段々と慣れていき、要領も掴んでいった。傷んだ屋根材を剥がし、順番に新しい資材を設置していく。
「この調子で行けば、今日と明日で、かなり行けそうだな」
峯川が一休みしながらみんなに話す。
「でも、慎重に進めよう」
祐一が念を押す。
小川と星川も反対側の屋根の張替え作業を進めていた。天候も良く、作業も順調に進んでいった。
一方、松井と広末は、小屋の周辺を調査していた。
「特別、おかしなことはなさそうね」
広末が周囲を見回す。
「でも慎重に行きましょう」
松井が頷く。
屋根裏の発見
午後、屋根材を剥がしていた星川が、不思議なものを見つけた。
「あれ?これ、何だろう……」
星川が手を止める。
「どうした?」
祐一が近寄る。
屋根裏の梁に、小さな布の袋が吊るされていた。古びた麻の袋で、中に何か入っているようだ。
「これ……お守りか何かかな?」
小川が慎重に袋を外す。
中には、小さな水晶と、古い紙が入っていた。紙には、達筆な文字で何か書かれている。
「『山神之加護』……山の神様の加護、か」
峯川が紙を読み上げる。
「この小屋を建てた人が、置いていったのかもしれないな」
祐一が水晶を手に取る。
「ずっと、この小屋を守ってくれていたんだ」
広末が感慨深げに呟く。
「大切に保管しよう。新しい屋根ができたら、また戻そう」
小川が提案する。
全員が頷いた。
アクシデント発生
作業が順調に進んでいた頃、突然──。
「うわっ!」
星川が足を滑らせた。
「星川!」
祐一が咄嗟に手を伸ばし、星川の腕を掴む。
「……ありがとう、祐一」
星川が息を整えながら礼を言う。
「大丈夫か?」
峯川が駆け寄る。
「ええ、何とか……足場の板が少し緩んでいたみたいです」
星川が足場を確認する。
「すまん、俺の確認不足だ」
峯川が申し訳なさそうに言う。
「いえ、私の不注意です。これからは、もっと気をつけます」
「よし、一旦休憩しよう。それと、全ての足場をもう一度確認するぞ」
小川が指示を出す。
全員で足場を再確認し、緩んでいる部分を締め直す。安全第一だ。
***屋根の完成***
休憩を挟みながら、慎重に作業を進めていく。
夕方になる頃には、屋根の半分以上が新しい材料で覆われていた。
「今日はここまでだな」
峯川が空を見上げる。
「明日、残りを仕上げよう」
翌日、天候にも恵まれ、作業を再開する。
昨日見つけたお守りのことを思い出しながら、祐一たちは丁寧に作業を進めた。
午後には、ついに屋根の張替えが完了した。
「よし、完成だ!」
小川が満足そうに新しい屋根を見上げる。
「いい仕事ができたな」
峯川も頷く。
最後に、昨日見つけたお守りの袋を、新しい屋根裏の梁に丁寧に戻した。
「これからも、この小屋を守ってください」
祐一が手を合わせる。
全員が黙祷を捧げた。
すると──山から優しい風が吹いてきた。
「……受け入れてくれたみたいね」
広末が微笑む。
屋根の補修を終え、次は壁と床の整備へと作業は続いていく。
***その後の作業***
屋根の完成後も、週末ごとの作業は続いた。
壁を補強し、床を整備する。時には10人以上のメンバーが集まって、大規模な作業を行うこともあった。
キッチンスペースの増築、バスルームの建設、ソーラーパネルの設置──。
一つ一つの作業を丁寧に進めていく。
そして数か月後──簡単ではあったが、山小屋はついに完成した。
灯油ストーブも設置され、寒さにもいくらか耐えられる環境になった。キッチンスペースも新たに作られ、LED照明が取り付けられ、夜の料理も作れるようになった。食料を保管するスペースも作られ、長期滞在の調査も可能となった。
バスルームも作られ、給湯器からお湯が出るようにもなり、ゆっくり体を休めることも可能になった。また、洗濯機も設置され、衣類の洗濯も可能となった。
2段ベッドも3基設置され、カーテンで仕切ることで簡単な一人部屋としても使えるようになった。
休憩スペースも改修され、新たに畳を敷き3畳程度のエリアを確保した。外には収納庫を設置し、機材の保管庫として活用することになった。
新たに作られた中2階も、寝室やちょっとした事務室としても活用できるようになった。
完成した山小屋を見回しながら、メンバーたちは達成感に満ちた表情を浮かべていた。
「ついに、完成したな」
小川が感慨深げに呟く。
「みんな、本当にお疲れ様」
星川が笑顔で言う。
寮も一緒に来ており、最後の仕上げを手伝ってくれていた。
「寮さん、ありがとうございます」
祐一が礼を言った。
「いやいや、僕の知り合いに、こういったのが好きなのが居てね」
寮が笑いながら答える。
「その人にも手伝ってもらったんだ。おかげで、思ったより早く完成したよ」
その後の作業
屋根の完成後も、週末ごとの作業は続いた。
壁を補強し、床を整備する。時には10人以上のメンバーが集まって、大規模な作業を行うこともあった。
キッチンスペースの増築、バスルームの建設、ソーラーパネルの設置──。
一つ一つの作業を丁寧に進めていく。
そして数か月後──簡単ではあったが、山小屋はついに完成した。
灯油ストーブも設置され、寒さにもいくらか耐えられる環境になった。キッチンスペースも新たに作られ、LED照明が取り付けられ、夜の料理も作れるようになった。食料を保管するスペースも作られ、長期滞在の調査も可能となった。
バスルームも作られ、給湯器からお湯が出るようにもなり、ゆっくり体を休めることも可能になった。また、洗濯機も設置され、衣類の洗濯も可能となった。
2段ベッドも3基設置され、カーテンで仕切ることで簡単な一人部屋としても使えるようになった。
休憩スペースも改修され、新たに畳を敷き3畳程度のエリアを確保した。外には収納庫を設置し、機材の保管庫として活用することになった。
新たに作られた中2階も、寝室やちょっとした事務室としても活用できるようになった。
完成した山小屋を見回しながら、メンバーたちは達成感に満ちた表情を浮かべていた。
「ついに、完成したな」
小川が感慨深げに呟く。
「みんな、本当にお疲れ様」
星川が笑顔で言う。
寮も一緒に来ており、最後の仕上げを手伝ってくれていた。
「寮さん、ありがとうございます」
祐一が礼を言った。
「いやいや、僕の知り合いに、こういったのが好きなのが居てね」
寮が笑いながら答える。
「その人にも手伝ってもらったんだ。おかげで、思ったより早く完成したよ」
***完成後の活動***
山小屋の改修作業完了後、しばらくの間は、山小屋内での宿泊生活に慣れることと、岩周辺の調査に留めることにした。
週末になると、6人は山小屋に集まり、新しい拠点での生活を楽しんでいた。
「給湯器、本当に便利ね」
松井がキッチンで湯を沸かしながら言う。
「ストーブも暖かいし、前とは大違いだ」
星川が灯油ストーブの前で手を温める。
「2段ベッドも快適だよ。カーテンで仕切れるから、プライバシーも保てる」
祐一が中2階から顔を出す。
山小屋周辺の整備にも努め、少しずつ環境を整えていった。小屋の周りの雑草を刈り、歩きやすい道を作る。収納庫には、調査機材や工具を整理して保管した。
ある日の午後、六人は岩の周辺を散策していた。
「調査と言うより、レジャーみたいだね」広末が笑いながら話す。
「でも、慎重に」祐一が真面目な顔で答える。
「今のところ、安全地帯内の活動に留めているからね」
「そうだな。まだ山の奥深くは、何があるか分からない」
峯川が周囲を警戒しながら歩く。
「それと、岩周りの調査と祠の設置と、岩までの道の整備も進めていこう」小川が提案する。
「山神之社の石碑までの道を、もっと歩きやすくしたいな」
「賛成です。今は少し険しいですからね」星川が頷く。
「あと、祠を作って、ちゃんとした参拝所にしたい」
祐一が石碑を見上げる。「本格的な調査は、春になってからだ」
峯川が言う。「冬の山は危険だからな。今は準備期間と考えよう」
「了解」全員が頷いた。
岩までの道の整備
その日から、六人は岩までの道の整備を始めた。
「まず、倒木を片付けよう」
小川が大きな枝を運ぶ。
「石も危ないから、脇に寄せて」
峯川が指示を出す。
道幅を広げ、石を並べて階段を作る。手すりになるようなロープも張った。
「これなら、安全に登れるね」
松井が完成した道を見て満足そうに言う。
「次は、祠の設置だ」
祐一が材料を運んでくる。
小さな木製の祠を、石碑の前に設置する。中には、お札と小さな鏡を納めた。
「山の神様、どうかこれからもお守りください」全員で手を合わせる。
風が優しく吹き抜けた。
「……受け入れてくれたみたいだ」広末が微笑む。
こうして、冬の間は山小屋での生活に慣れながら、安全な範囲での活動を続けることになった。
本格的な山の調査は、春を待つことになる。
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