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再び現れる亡霊との対決

 祐一たちは亡霊が現れる忍さんを守る為、対策を練り、準備を行った。果たして亡霊を封印する事は、できるのだろうか?

 深夜2時を過ぎた頃、忍の家の周囲に異様な気配が漂い始めた。空気は冷たく重く、静寂の中に不穏なざわめきが混じる。玄関に仕掛けられた結界が低く振動し始め、微かな光が揺らめく。その向こうに、甲冑を纏った亡霊たちの姿がぼんやりと浮かび上がった。


「若からのご達者です……今宵もおぬしを迎えに来た……」

低く響く亡霊の声は、家全体を包み込むように重く響き渡った。


 瑞希が息を飲みながら声を上げた。「結界が揺れてる……! でも、まだ持ちこたえてる……」

山田先輩は冷静に護符を握り締めながら指示を出した。「追加の護符を張れ。結界を強化するんだ。奴らの動きをできるだけ遅らせる!」


 瑞希は急いで結界の補強に取りかかったが、亡霊たちの霊力は想像以上に強大だった。結界は激しく揺れ、ついに20分も経たないうちに崩壊した。低い轟音と共に亡霊たちが家の中へ侵入する。


「まずいわ……!」瑞希の声が震える。

「忍さんの部屋を守るぞ!」山田先輩が叫ぶ。


***忍の部屋前での防御戦***


 亡霊たちは冷たい霊気を放ちながら、玄関から忍の部屋に向かってゆっくりと進んでくる。その甲冑が擦れる音が耳に刺さり、不気味な緊張感を漂わせる。山田先輩と瑞希は寝室の前に立ちはだかった。二人の表情には決意が浮かぶものの、額には汗がにじんでいた。


瑞希は護符を掲げ、声を震わせながらも呪文を唱え始めた。「この地に安らぎを与え、闇を払いたまえ……!」

護符は青白い光を放ち、亡霊たちを押し戻そうとする。


 山田先輩は落ち着いた声で指示を飛ばす。「瑞希、時間を稼ぐぞ。霊符に全力を込めろ!」

瑞希は手に持った霊符に霊力を注ぎ込み、輝きを増したそれを亡霊たちに向けて投げ放った。


 霊符が亡霊に命中すると、強烈な浄化の光が放たれ、亡霊たちは一瞬包み込まれた。亡霊の形がぼやけ、苦しむような呻き声が響く。

瑞希は息を切らしながらつぶやいた。「これで……終わり……!」


しかし、光が消え去ると同時に、亡霊たちは再び元の姿を取り戻した。さらに、その霊気は先ほどよりも強くなっていた。


「なんてこと……浄化の術が効かない……!」

瑞希の声が驚きに震えた。


亡霊たちは静かに笑いながら、力強い声を響かせた。

「我らが怨念は、そんな術では消えぬ……若の無念を晴らすまで、消えることはない……!」


 山田先輩は結界の形成を試みたが亡霊たちの圧倒的な力に押され、光が完全に消し飛んでしまった。二人は霊的な力に押さえつけられるように倒れ込み、動けなくなってしまう。


「これ以上は……くそっ!」山田先輩は悔しそうに呻いた。


***次なる絶望***


 亡霊たちは忍の部屋の前に到達すると、冷たく重い声で告げた。

「抗っても無駄だ……若の命により、次は10日後に再び来る。その時は、拒もうとも力ずくで連れて行く……」


 忍の部屋の中では、彼女が震えながら祈るように拒絶の言葉を絞り出した。「私は……行きません……!」

しかし亡霊たちは動じることなく、さらに警告を続けた。

「どれだけ霊能者を集めようと無駄だ。我らの力には及ばぬことを知ったであろう……」


そう言い残すと、亡霊たちは再び火の玉となり、家から離れ墓地の方へと消えていった。部屋には重苦しい静寂だけが残った。


***翌朝の対策会議***


 翌朝、祐一たちは忍の家に集まり、これからの対策について話し合った。

山田先輩は険しい表情で言葉を切り出した。

「昨夜の防御は完全に破られた……我々の霊術では、奴らに太刀打ちできなかった」


瑞希も悔しそうに唇を噛みしめながら続けた。

「亡霊たちはあまりに強力です。忍さんの血筋に執着していることで、その力がさらに増幅されているように思えるわ」


祐一は拳を握りしめ、決意を込めた声で言った。


「でも、このまま手をこまねいているわけにはいかない。10日後に奴らが来たら、忍さんは間違いなく連れて行かれる……その前に、必ず対抗手段を見つけないと!」


***片桐老人の助言***


 その日の午後、祐一たちは片桐老人の元を訪れ、昨夜の出来事を報告した。

老人は険しい表情で目を閉じ、しばらく黙り込んだ後、静かに語り始めた。


「そうか……奴らの力がそこまで強いとはな。だが、石碑の封印を再び施すことができれば、状況を変えられるかもしれん」


 老人は古びた巻物を持ってきて、祐一たちに手渡した。それには、戦国時代に起きた若い武将とその妻の悲劇が詳しく記されていた。

「これを読めば、亡霊たちの望みが何であるかが見えてくるじゃろう。しかし、石碑のある墓地は危険な場所だ。行くならば、十分に注意するんじゃ」


巻物を手にした祐一は、大きく頷いた。

「この手がかりを基に、解決策を見つけ出します。そして、必ず忍さんを守ります」


***沢田部長の沈黙と美紀への相談***


 祐一たちが部室で昨夜の出来事を報告すると、沢田部長は深刻な表情で頭を抱えた。

「山田さんや瑞希さんのような霊能者でも防げなかったのか……」

しばらく考え込んだ後、部長は声を落として続けた。


「正直言って、今の我々だけではどうすることもできそうにない。忍さんを守るためには、もっと強力な助けが必要だ」部室内には重い沈黙が流れた。全員が打開策を見いだせず、焦りと不安に押し潰されそうになっていた。


 その日の夕方、祐一は美紀に連絡を取り、これまでの出来事をすべて話した。

「山田先輩たちでも防げなかったんだ。忍さんの命が危ない。このままじゃ……どうすればいいのか」

祐一の声には焦りが滲んでいた。


 美紀は電話越しにしばらく考え込んだ後、こう提案した。

「分かったわ。私も出向いて見るわ」


***巻物が語る真実***


片桐老人から渡された巻物を手にした祐一たちは、部室に戻り、慎重にその内容を解読し始めた。巻物には、戦国時代の若い武将とその妻が抱えた悲劇的な運命が、丁寧に記されていた。


若い武将とその妻の悲劇

巻物にはこう書かれていた。


「若き武将、名を佐野景虎。戦に敗れ、己が城を追われた景虎は、城を守るため奮戦するも討ち死にした。景虎の妻であるしのぶは、夫の死後、勝者の武将に奪われる形で城に連れ去られたという。だが、忍は景虎への想いを捨てず、その魂を鎮めるため、夜ごと墓地に赴いて祈りを捧げた。しかし彼女は、ある晩突然姿を消し、それ以来、墓地周辺で奇怪な現象が起き始めたと記録されている……」


「この忍って……まさか、忍さんの先祖?」瑞希が驚きの声を上げる。


「きっとそうだ。忍さんは景虎の妻の子孫であり、景虎にとっての『繋がり』を象徴する存在なんだ」祐一は強い確信を持って言った。


***巻物が示す封印の方法***


 さらに巻物を読み進めると、石碑に封印を施す方法についての記述が見つかった。


「石碑は、景虎の無念を封じるため、忍が最後に祈りを捧げた場所に建てられた。その封印を再び強固にするには、景虎の魂に直接語りかけ、彼の願いを解き明かす必要がある。その際、血筋を引く者の『誓い』が欠かせない」


「つまり、忍さん自身が景虎の魂に語りかける必要があるってことか……」山田先輩が険しい表情を浮かべた。瑞希が続けて言った。「でも、それって危険すぎる。亡霊たちが忍さんを狙っている以上、彼女が巻き込まれる可能性が高いわ」


「それでもやるしかない……」祐一はきっぱりと言い切った。「景虎の無念を晴らし、亡霊たちを鎮めるには、忍さんの力が必要なんだ」


忍は不安そうな表情を浮かべながらも、深く頷いた。「私がその役目を果たすことで、すべてが終わるなら……やります」



***最後の夜、墓地での儀式***


10日目の夜、美紀が参加し祐一たちは忍を連れて墓地へ向かった。

空は雲に覆われ、月明かりはわずかしか差し込まない。墓地を包む空気は冷たく、霊的な気配が肌を刺すように強く感じられる。石碑の前に到着した一行は、祈りを捧げる祭壇を設置し、封印の儀式を開始する準備を整えた。


 瑞希が巻物を広げ、呪文の手順を確認する。「これが景虎の魂に語りかけるための儀式の手順よ。祐一君、忍さんをしっかり守って」山田先輩は周囲を見回しながら結界を強化していた。「亡霊たちが来るのは時間の問題だ。準備が整ったらすぐに始めろ」


忍は石碑の前に跪き、手を合わせて深く祈り始めた。「景虎様……私はあなたの血を引く子孫です。どうか私の声に応えてください」


***亡霊たちの襲来***


 忍の祈りが石碑に響いた瞬間、空気が一変した。冷たい風が墓地を駆け抜け、木々のざわめきが不気味な調和を奏でる。月明かりが雲に隠れ、視界を遮る中、遠くからかすかに響く甲冑の擦れる音が次第に大きくなってきた。


「来たか……!」祐一が拳を握りしめ、周囲を警戒する。


 甲冑を纏った亡霊たちが、ゆらめく霊気を纏いながら次々と現れる。その姿はぼんやりと浮かび上がり、やがて実体を持ったかのような冷たい霊気が全員を包み込む。亡霊たちのリーダー格と思われる一体が、低く響く声で宣言した。


「封印を再び施されることは許されぬ……若の無念を晴らすまで、我らはこの地を支配し続ける!」


その声が墓地全体に響き渡ると同時に、冷たい風が一層激しく吹き荒れ、空気に重苦しい圧力が加わった。


***立ちはだかる守護者たち***


「絶対に石碑を守る! 全力で行くぞ!」山田先輩が強い口調で叫ぶと、瑞希と美紀もそれぞれ護符を手に取り、陣形を整えた。


「瑞希、結界を広げて時間を稼いで!」

「分かったわ!」瑞希が護符を地面に投げつけると、青白い光が墓地全体に広がり、一瞬だけ亡霊たちの動きを鈍らせた。


しかし、亡霊たちの霊気はますます強まり、瑞希の結界が悲鳴を上げるように揺れ始める。美紀は冷静に一歩前に出て、手にした護符を高々と掲げた。


「朱雀よ、応じたまえ――!」

その声と共に、美紀の周囲に赤い炎が立ち上り、やがて巨大な鳥の形をとった。朱雀が空高く舞い上がり、その輝きが夜の闇を切り裂く。


「朱雀を呼び出したのか……!」山田先輩が驚きの声を漏らす。


***朱雀の浄化と攻防***


 朱雀は燃え上がる炎の翼を広げながら、亡霊たちの中心へ突進していく。亡霊たちの一部はその炎に触れるや否や、一瞬でその姿を消し去った。苦しげな呻き声が響き渡る。


「祐一君!忍さんを守るために、朱雀で浄化を進めるわ!」美紀が鋭い声で指示を飛ばす。祐一は忍の隣に立ち、彼女をしっかりと守るように目を光らせる。


 朱雀が再び突撃を仕掛けると、亡霊たちの一団が割れるように崩れ、後退していったかに見えた。だが、彼らの霊気はすぐに再び凝縮し、さらなる強い力を帯びて集結し始める。


「そんな……朱雀の浄化が効いているのに、また元に戻るなんて……」美紀が歯ぎしりをする。


 朱雀の炎が墓地の夜空を赤く染め上げる中、忍の祈りがさらに強く響き渡った。石碑から放たれる光は、亡霊たちをわずかに押し返しているものの、完全に浄化するには至らない。亡霊たちのリーダー格が冷たく嘲笑を浮かべながら前に進み出た。


「おぬしらの努力は無駄だ……この怨念が断たれることはない!若の無念を晴らすため、何度でも蘇る!」


その声と共に、亡霊たちが再び力を集中させ、一斉に石碑と忍へと向かって襲いかかった。


***忍の覚悟と祈り***


「忍さん!」祐一が咄嗟に忍の前に立ち塞がり、護符を投げつけて亡霊たちの攻撃を防ぐ。

「祐一君、ありがとう……でも、これは私が果たすべき役目……!」忍は震える声でそう言うと、一歩前に進み出た。


忍の瞳には決意が宿り、その声は祈りに変わった。「景虎様……私はあなたの無念を晴らし、すべてを終わらせます。どうか、私に力を貸してください……!」


忍の言葉に呼応するように、石碑がさらに強い光を放ち始める。その光が忍を包み込み、彼女の姿が一瞬ぼやけて見えるほどの強烈な輝きとなった。


「これが……忍さんの力……!」瑞希が息を呑む。


***景虎の魂との完全な対話***


 石碑の光の中から、再び景虎の魂が姿を現した。甲冑を纏った姿は、先ほどよりも力強く、しかし穏やかな気配を帯びていた。彼は静かに忍を見つめる。


「忍……おぬしの声、確かに届いた。我が無念は、おぬしを守ることができなかった己の弱さゆえだ。だが、今こうしておぬしが語りかけてくれたことで、私もようやく解放される……」


忍は涙を流しながら答える。「景虎様……その思いは今も受け継がれています。どうか、怨念を解き放ち、成仏してください……!」


 景虎の魂は静かに頷き、背後にいる亡霊たちを振り返った。「おぬしらもまた、私の力に引き寄せられた無念の魂だ……今こそ共に眠りにつこうではないか……」


亡霊たちは一瞬戸惑ったように動きを止める。やがて、一体また一体と武器を地面に落とし、跪くようにして静かに消えていった。


***朱雀の役目と浄化の光***


 朱雀はその光景を見届けると、再び舞い上がり、燃え盛る炎で墓地を包むように広がった。その炎は決して破壊的なものではなく、浄化と再生を象徴するような優しい輝きを放っていた。


「これで終わったのか....」山田先輩が振り返りながら尋ねる。


「ええ……朱雀は使命を果たしました。あとは……忍さんと景虎様に委ねるしか」美紀の声は少し震えていたが、どこか安心したような響きを持っていた。


石碑の光が最高潮に達し、墓地全体を包むと、景虎の魂も静かに微笑んで消えていった。「さらばだ……我が子孫よ。そして、感謝する……」


***新たな平穏***


 亡霊たちの姿が完全に消え去ると、墓地には静寂が戻った。風は冷たさを失い、柔らかな夜の空気が一行を包む。忍は涙を拭いながら石碑にそっと手を添えた。


「景虎様……ありがとうございました。そして、どうか安らかに……」


祐一が優しく忍の肩に手を置き、「忍さん、もう大丈夫です。景虎様も、きっと喜んでいるはずですよ」と微笑む。忍は深く頷き、祐一に感謝の言葉を告げた。


瑞希が周囲を見渡しながら言った。「これで本当にすべて終わったのね。もう忍さんが襲われることはない……」


山田先輩も微かに微笑んで言う。「ああ、亡霊たちは成仏した。この墓地も、忍の家も、平穏を取り戻しただろう」


 祐一たちは忍を家まで送り届けた。忍の家には重苦しい雰囲気が一切感じられず、穏やかな空気に包まれていた。「これでようやく、忍さんのご先祖たちも安らぎを得たんだ……」祐一が安堵の息を漏らすと、美紀が小さく頷いた。「そうね。そして、忍さん自身も新しい日々を歩み始めることができるわ」


忍は微笑みながら言った。「本当にありがとうございました。皆さんがいなければ、私は何もできなかったと思います。でも、これからは……私も強く生きていきます。」


祐一が手を差し出し、力強く答える。「僕たちがまた何かあれば協力します」


こうして、忍の家を襲っていた亡霊の問題は完全に解決し、墓地の怪奇現象も解決した様だった。


 忍たちはそれぞれの日常に戻り、しかし彼らの心には、景虎の魂とその想いが静かに刻まれていた。夜明けの光が新たな未来を照らし出し、全員が穏やかな笑顔を浮かべる中、物語は幕を閉じた。


***オカルト研究会の葛藤***


 問題が完全に解決し、忍の家と墓地に平穏が戻った後、オカルト研究会のメンバーは部室に集まっていた。忍が無事だったことへの安堵感が広がる中、沢田部長は少し沈んだ表情で口を開いた。


「正直なところ、僕は少しがっかりしている……結局、僕たちオカルト研究会の力は、本格的な心霊現象には無力だったんだよ」部室内に静寂が訪れる。祐一がその言葉に答えようとしたが、部長は続けて言った。


「山田先輩、瑞希さん、美紀さんの力があったから、今回の問題は解決できた。でも、もし彼らがいなかったら、僕たちだけじゃ未解決のままだったはずだ……」


 沢田の言葉に、祐一も自分の胸の内を振り返らざるを得なかった。彼もまた山田先輩や瑞希、さらには美紀の力がなければ、この状況を打開できなかったことを痛感していた。


「確かに……僕たちの知識や調査だけでは足りなかったと思う。でも、それでも僕たちが最善を尽くしたからこそ、忍さんの力になれたと思います」祐一は静かな声でそう言い、部長を見つめた。「今回の経験を無駄にしないことが、僕たちにできる最初の一歩なんじゃないかな」


 その後、山田先輩が訪れ「オカルト研究会の調査がなかったら、僕たちだけで亡霊を鎮めるなんて到底できなかったね。君たちの協力があったからこそ、解決出来たんだ」と語った。


その言葉に、部室の空気が少し和らぐ。一谷も静かに頷いた。「そうだ。調査の力も霊力も、それぞれが補い合って初めて、問題を解決できたんだ」


河餅は小さく笑い、「つまり、オカルト研究会は霊的なチームの頭脳ってことかもな」と冗談めかして言った。それに皆が思わず笑みを浮かべた。


 しばらくして、沢田部長が静かに立ち上がった。「ありがとう。みんなの言葉で、少し気が楽になったよ。でも、今回の経験を踏まえて、僕はもっとこの分野で力を付けたいと思う。オカルト研究会の活動も、これまで以上に深く掘り下げていくつもりだ」


その言葉に、祐一が力強く頷いた。「そうですね、次に何かが起きたとき、僕たちがもっと前線で活躍できるようにしましょう」


***新たなスタート***


 つばき壮に帰り、いつもの様に玄関掃除をしていると、桜が帰宅し「どうだった?少し、心配していたけど」と声を掛けて来た。


 祐一は「まー、なんとか解決出来たよ。こんな事があるなんて、信じられない事だった。。。」

そう話すと「まー、ただの妄想と思ったり、精神的願望とか、欲求が引き起こした現象かも」と、現実視点で祐一たちの出来事を考察する。


 どっちにしても、祐一はオカルト活動をこれからも継続して行く事を心に決めていた。






 購読、ありがとうございました。今回で亡霊調査の話は、一旦解決します。オカルト研究会のメンバーでは、太刀打ちできない事件に発展してしまったので次回は、もっとハードルの低い問題に取り組んで行く事になると思います。

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