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オカルト研究部 田中祐一 今日も怪異あり  作者: waku


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深夜の怪異

 住宅の調査活動の為にしばらく住み込みで調査を行う事になった青空大学オカルト研究会のメンバーとオカルト編集者の橘美紀、寮たちだった。深夜、橘美紀と松井あゆみの寝ている寝室で怪奇現象が起きている事を設置していたカメラから知り、寮は、祐一たちの寝ている書斎に向かい寝室を調べる事になる。

 寮の指示で、一谷と峯川がモニターを監視し続け、寮は書斎で寝ている祐一と星川を起こしに書斎に向かった。寮が書斎のドアをノックし「祐一君、星川君、起きてくれ」と声を掛ける。


 祐一が目を覚まし「はい。何かあったのですか?」と尋ねると、寮が簡潔に事情を伝える。

「寝室で怪奇現象が起きているみたいだ、直ぐに一緒に来て貰えないか?」すぐに星川を起こし、寝室に向かった。



寝室の前で祐一が橘美紀と松井あゆみに声を掛ける。「橘さん、松井さん、大丈夫ですか?」橘美紀が「霊が居るわ。気を付けて。慎重に入って来て。」と返事をする。祐一が慎重に寝室のドアを開けた瞬間、祐一は思わず息を呑んだ。部屋の中は異様な冷気に包まれており、松井は布団の中で怯えたように丸くなっていた。一方、美紀は目を閉じ、集中して何かを感じ取ろうとしていた。


「美紀、状況は?」寮が声をかける。


「……霊がこの部屋に侵入してきました。かなり強い執念を持っていました。私が式神の朱雀を使って浄化しました。どこかに霊道があるみたいです」美紀が額の汗を拭いながら答える。


その時、祐一の目がクローゼットに留まった。クローゼットの扉が少しだけ開いており、その隙間から黒い影が覗いているように見えた。「あれ……?」祐一が一歩近づいた瞬間、扉が勢いよく開き、冷たい風が吹き付けてきた。


「後ろに下がれ!」寮が叫び、素早く霊光弾を放つと黒い影は霊光の光に包まれ浄化されて行った。


 クローゼットを調べると天井に霊道が開かれており、美紀が封印の儀を行って霊道が閉じた。


松井あゆみは、怯えながら「眠っていると突然重苦しくなり、女性の声が枕元でして、『一緒行きましょう』と。。。」橘美紀が「松井さんがうなされている事に気付いて私が、女性の霊を朱雀で浄化しました。その後も、黒い影が次々と現れて来て。。。」と状況を説明した。


 「ここは、一旦、リビングに集まろう」と寮が指示し全員リビングに向かった。部屋の外で待機していた星川が、心配そうに「何かあったのですか?」と、尋ねる。


祐一が「ひとまず、リビングに集まってからだ」と、答えた。



***リビングでのミーティング***


 リビングに全員が集まると、寮がソファに座りながら一同を見回した。「とりあえず寝室の霊道は封印できたが、これで完全に終わったとは限らない。ここに住む以上、しばらく様子を見て対策を考えよう。」


松井あゆみが小さく手を握りしめ、「でも……まだこの家全体が重苦しい感じがします。空気がなんというか、押し付けられるような……」と呟く。その言葉に頷くように、橘美紀が「私も感じています。霊道の影響か、また他の何かが家の中に残っている可能性があります」と言葉を添えた。


 星川がノートパソコンを開きながら口を開いた。「そういえば、この住まいの風水について少し調べたんだけど……悪い兆候がいくつか見つかったんだ。」全員が星川の方を向いた。「この建物の立地が、袋小路になっていて、悪い気が溜まりやすい場所になっている。さらに、間取りもよくない」


祐一が続ける。「でも、心霊現象になると風水だけでは解決できないこともある。こういう霊道が開いたり、霊が執着している場合は、それだけじゃ不十分だよね」寮が頷いた。


「そうか……つまり、この家自体のエネルギーが霊を引き寄せやすい環境になっている可能性が高い、ということだな。」峯川が顎に手を当てて考え込む。「霊道が封印されても、それだけじゃ根本的な解決にならないかもしれない」と寮が答える。


「その様ですね」橘美紀が話を引き継ぐ。「私が感じたのは、この家の地場そのものに問題があること。地中に何か埋まっている可能性もあるかもしれないし、土地の歴史に由来するものかもしれないわ」


***過去の土地***


 その時、星川がパソコンで調べていた土地の情報について話し始めた。「実は、ここって昔から墓地があった場所らしいんだよ。今は開発で跡形もないけど、昔の地図にその痕跡が残っている。ほら、この辺りだ」星川が画面を指差すと、そこには現在の地図と重ね合わせた古地図が表示されていた。


「墓地……。」松井あゆみの顔が青ざめる。「じゃあ、今のこの建物の地下に、何か……?」


「その可能性もある。」寮が腕を組んで考え込んだ。「もしかしたら霊道も、もともとこの土地に残っていた負のエネルギーが原因で開いたのかもしれないな。」


「一度この土地自体を浄化する必要がありそうです」橘美紀が提案する。「ただし、私たちの力だけじゃ難しいかもしれない。もっと強い浄化の儀式が必要になる可能性もあります」


 祐一が「橘さんの陰陽師の封印だけでは、難しいのでしょうか?」と、尋ねる。

橘美紀が「田中君、陰陽師の封印も、霊脈とかレイラインなど気の流れに沿って封印を行ったりしているの。単純に封印を行うだけだったら、また、封印が弱くなったり解けたりする可能性もあるの」と答える。


 峯川が「その場しのぎで行うのも悪くないかも知れないけど、根本的な解決には至らなそうだね」と話す。


 一谷は、これまでの話を聞いて「僕のできるアプローチでは住まいの改築です。特に室内の風の通りが悪かったりすまいの動線が悪い所もあるんだ。照明や窓の配置、防音対策や窓の位置などかな」と、科学的な視点で改善ポイントを伝えた。


 

***新たな対策***


寮は全員に目を向け「よし、方向性は決まった。まずは、この土地の浄化に取り組む。ただ準備には少し時間が必要だ。星川君は、もっと風水的に詳しく地理を調べてくれ。美紀は浄化のための儀式の準備を頼む。一谷君は科学的な分析を頼む。祐一君、峯川君、松井さんは、住んでいて気付いたことがあれば何でも教えてくれ」


「了解しました!」全員がそれぞれの役割を受け入れ、一旦、就寝し翌朝から活動する事になった。


 ご購読、ありがとうございました。今回は、少し短めのストーリー展開になりました。いきなりクライマックスにになってしまわないような展開で続きます。

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