つばき壮の裏庭作り
祐一は、いつもの様につばき壮の掃除をしながら、ある事が閃いた。それは、つばき壮の裏庭を整えて、癒しスポットにすることだった。
いつもの様に、つばき壮の掃除をしていた祐一は、ふと立ち止まり、ため息交じりに呟いた。
「なんだか、違うんだよな……」
埋炭法や風水活動、掃除、花壇作りといった努力の成果で、確かにつばき壮の雰囲気は以前より良くなっていた。しかし、祐一の中にはまだどこか満たされない気持ちが残っていた。
そんな時、目に留まったのが手付かずの裏庭だった。
***裏庭作りの計画***
祐一は管理人に許可を得て、裏庭を整備するプロジェクトを始めることにした。
そこに桜が現れ、不思議そうな顔で問いかけた。
「また何か始めたの?」
祐一は笑顔で描いていたデザイン画を桜に見せた。
そこにはオープンカフェ風の素敵な裏庭のイメージが描かれていた。
「せっかくだから、裏庭をもっと整えて、ちょっとした憩いの場にしたいんだ」
それを見た桜は、少し驚きながらも「へー、ちょっとおしゃれな感じじゃない」と微笑んだ。そして、珍しく協力的に「私も手伝うよ」と言ってくれた。
***裏庭整備のスタート***
祐一と桜は近くのホームセンターに出かけ、裏庭を整備するための材料を揃えた。レンガと砂利石を購入し、地面を均して敷き詰めていく。二人で力を合わせるうちに、無機質だった裏庭が少しずつ暖かみのある空間に変わっていった。
「ちょっとしたオープンカフェみたいね。」
砂利石とレンガの小道が完成したころ、桜は満足げに呟いた。
さらに祐一はテーブルと椅子を並べ、夜でも利用できるようLEDの照明を取り付けた。暖かい光が裏庭を包み込み、本を読んだり、住人たちがリラックスできる場になった。
この場所は、他の住居人にも好評を得た。
「やっぱり、こういった広々とした庭でゆったり、くつろげるのも気持ちいいわ」と住居人の内田さんが話す。内田さんは、普段の仕事はオフィスの中で働いており、こういった庭のある外の空間で、ゆったり過ごす事が憧れでもあった。
***裏庭のさらなる進化***
祐一はさらに工夫を凝らし、オープンテントを設置することを決めた。これにより、天候に左右されず、裏庭を楽しめるようになった。さらに桜の提案で、水道を新たに取り付け住人たちが外でバーベキューを楽しめるスペースとしても活用できるようにした。
祐一と桜がテントの下で完成した庭を眺めていると、
他の住人たちも自然と集まってきた。住人の一人が感嘆したように言った。
「こんな素敵な裏庭、まさかつばき壮にできるとは思わなかったよ!」
その日、裏庭では初めてのバーベキューパーティーが開かれ、住人たちは夜遅くまで笑い声を響かせた。
***裏庭がつなぐ癒しの力***
つばき壮の裏庭は、住人たちにとって自然と集まる憩いの場となっていた。
ある夕暮れ時、桜はふと祐一に尋ねた。
「でも、不思議ね。どうしてみんな、この裏庭に集まるようになったんだろうね?」
祐一は考えながら、少し照れくさそうに答えた。
「うーん、やっぱり埋炭法の効果でマイナスイオンが出ているのもあるのかも。庭木や花壇の植物が癒しを与えてくれるのも理由だと思うよ。」
祐一は続けて、周囲を見渡しながら付け加えた。
「それに、バーベキューで本物の火を見たり、風を感じたりすることで、みんなが自然の力に癒されているんだと思う。でも、もう一つ理由があるんだ。」
そう言って祐一が指をさした先には、おしゃれな形をしたインテリアが庭に飾られていた。
「実はこれ、美紀さんからもらった特別なエネルギーグッズなんだ。このグッズを置くと敷地全体が浄化されて、イヤシロチっていう癒しの土地になるんだって。それで、みんな無意識にこのエネルギーを感じて集まっているのかもしれないな。」
桜は驚いたように目を丸くしながら言った。
「そんな物、いつの間に置いたの?でも……みんなそれで癒されて元気になってるんだったら、いいかもね」
彼女はくすっと笑いながら、庭のテーブルに腰掛けた。ちょうどその時、住人たちが一人、また一人と裏庭に集まり始め、自然と会話が弾んでいく。
その光景を眺めながら、祐一は心の中で満足感を噛みしめた。
「きっとこの庭は、ただの場所じゃなくて、みんなを癒して元気にするための特別な空間なんだな」
桜も隣で微笑み、静かに頷いた。
「祐一くん、結構いい仕事するじゃん」
祐一は照れくさそうに笑い、涼しい風が二人の間を心地よく通り抜けた。つばき壮の裏庭は、住人たちの心と体を癒すだけでなく、人と人を繋ぐ特別な場所として、その役割を果たし続けるのだった。
***つばき壮の裏庭喫茶店の誕生***
つばき壮の裏庭は、住人たちだけでなく、周辺に住む人々も不思議と集まる場所になっていた。「なんだか、この庭に来ると落ち着く」「癒されるし、元気になる」という噂が広まり、裏庭は自然とちょっとしたパワースポットとして知られるようになった。
そんなある日、祐一はふと思いついた。
「ここに軽食が楽しめる場所を作れたら、もっとみんなが喜ぶかも。」
彼は以前から通っている近くの喫茶店のオーナーに相談を持ちかけた。
祐一の提案を聞いたオーナーは、少し驚きつつも興味を示した。
「裏庭でコーヒーやケーキ?それ、面白そうだね。せっかくだから協力させてもらうよ。」
祐一は早速、管理人にもこの案を伝えた。管理人は最初、「そんなこと本当にできるのか?」と半信半疑だったが、祐一の熱意に押されて許可を出した。さらに管理人の娘、南が軽喫茶の運営を手伝うことになり、準備が始まった。
***軽喫茶オープンの準備***
軽喫茶を作るため、祐一たちは庭に小さなカウンターと、コーヒーやケーキを提供できるスペースを設けた。南はオーナーから簡単なコーヒーの淹れ方やケーキのサーブの仕方を学び、意気込んでいた。
「私、以前、カフェで働いて行事があるから、こういうのなんだか楽しいかも」
テーブルや椅子の配置も工夫し、花壇の花々や庭木が見えるように並べられた。住人たちも協力して準備を進め、裏庭がさらに温かみのある空間へと変わっていった。
***つばき壮の庭カフェ誕生***
ついに、裏庭に小さな軽喫茶「つばきの庭カフェ」がオープンした。最初の日は、祐一がオーナーから仕入れた特製のコーヒー豆で淹れたコーヒーと、手作りのケーキが提供された。
「これ、本当に美味しい!」
訪れた住人や周辺の人々は大喜びだった。
庭の緑に囲まれながら楽しむコーヒーとケーキは、普通の喫茶店とは違った魅力を持っていた。
***軽喫茶がつなぐ人々***
カフェが始まってからというもの、裏庭はさらに賑やかになった。仕事帰りに立ち寄る人や、週末に家族で訪れる人々で溢れるようになった。管理人の娘、南はテキパキと注文をさばきながらも、庭の癒しの雰囲気に触れ、楽しそうに働いていた。
「まさか、この裏庭で喫茶店を開くことになるなんてね……」
管理人は庭を眺めながら呟いた。
祐一はその言葉に微笑みつつ答えた。
「でも、この庭がみんなを元気にしてる証拠ですよ。喫茶店ができたのも自然な流れだったのかも」
***さらなる広がり***
つばきの庭カフェは評判を呼び、地域のイベントにも協力するようになり「ガーデンライブ」が始まった。地元の音楽家たちが裏庭で演奏を披露し、訪れる人々を楽しませたりもした。
つばき壮の裏庭は、軽喫茶という新しい要素が加わったことで、
癒しと交流の場としてさらなる進化を遂げた。祐一はカフェの賑わいを眺めながら思った。
「この庭が、これからももっと多くの人を癒してくれる場所になってほしいな。」
隣で忙しく動き回る南と笑顔で会話する住人たちを見て、祐一の心は満たされていた。
こうして、つばき壮の裏庭は地域の癒しスポットの場所となり
人々にとって欠かせない存在となったのだった。
購読、ありがとうございました。今回はイヤシロチ化したつばき壮の庭に魅かれて来る人たちの話になりました。パワースポットとして人が集まる展開で、風水パワーの効果が感じられる展開です。




